エディンバラで知り合ったチェコ人旅行者のゾラとバスを乗り継ぎ一気にロンドンへ戻ってきました。
イギリス旅行も残すところあと4日。
今回はオアシスとビートルズのゆかりの地へ足を運びます。
そしてその日の夜、事件が起きます。
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CONTENTS
オアシスのアルバムジャケットの場所
(What’s The Story) Morning Glory? (Remastered) (Delux)
Morning Glory
リヴァプール、マンチェスターの話【旅行記111】や【旅行記113】などでUKロックの事を書いていますが、私はイギリスの音楽がめちゃめちゃ好きです。
ビートルズがどうのこうの、マンチェスターのシーンがどうのこうのごちゃごちゃ書き殴っておりますが、なんだかんだで一番好きなのはオアシスかもしれません。
そんなオアシスの世界的に人気な超名盤、2ndにして集大成とも言われた1995年伝説のアルバム
『(What’s the Story)Morning Glory?』
というものがあります。
もちろん私も大好物でありまして、おそらく5万回は聴いたかと思います。
このアルバムのジャケット写真の場所がロンドンにあるので見に行ってきました。
Soho Berwick St-バーウィック ストリート
それはもうめちゃめちゃ好きなんですが『ゆかりの地』というものはそう多くはありません。
ニューヨーク旅行でちょっと紹介したロックフェラーセンターの『Top Of The Rock』からの景色が4thアルバム『Standing on the Shoulder of Giants』のジャケットに使われている所もその1つであります。
▲のインスタの2枚目の夜景の方の写真、こちらはOasisのアルバムジャケットになっている場所です。
Standing on the Shoulder of Giants [12 inch Analog]
上記で紹介した『(What’s the Story)Morning Glory?』の写真の場所はロンドンのど真ん中のSohoエリアにあります。
メインストリートの『オックスフォードストリート』から『バーウィックストリート』に入って、ひとつめの十字路あたりから写真を撮ると完璧です。
人が多いと嫌なので、朝7時くらいに行きました。
(What’s The Story) Morning Glory? (Remastered) (Delux)
Abbey Road – アビーロード
ビートルズのアルバムジャケット
これは超有名なビートルズのアルバムです。
以前ロンドンにいた時はここに来るのを完全に忘れていたので、今回はゾラさんと一緒にこの横断歩道へ行くことにしました。
ビートルズといえばそのほとんどの曲が『ジョン・レノン』か『ポール・マッカートニー』によって作曲され歌われていますが、このアルバムで一番いい曲は(個人的に)間違いなく
ジョージ・ハリスンが歌う『Here Comes The Sun』でしょう。
Abbey Road Studios
ロンドンの北部にあるレコーディングスタジオです。
もともとは『EMI Recording Studios』という名前でしたが、ビートルズのアルバム『Abbey Road』が発表されたあとから『Abbey Road Studios』と呼ばれるようになりました。
そもそもAbbey Roadとは何かというと『Abbey Road Studios』の目の前の道の名前です。
その道(アビーロード)の前にあるスタジオでアルバムを録音したので、ビートルズがそのアルバムをアビーロードと名付けて、そのビートルズのアルバムにあやかって、録音されたそのスタジオがアビーロードと呼ばれるようになったのであります。
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Abbey Road への行き方
超簡単です。
地下鉄『Jubilee Line』の『St. John’s wood駅』で降りたら西に歩いて5分ほどで着きます。
本当になんでもない細い道にあるなんでもない横断歩道なので「見落とすかも?」と思っていましたが、現地は常に大量のビートルズファンでごった返しているのですぐに分かるはずです。
しかしハンパじゃない交通量と観光客でなかなか写真を撮るタイミングがありません。
▼そしてこちらが隙をみてゾラに撮ってもらった私
逆向きですわ。
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愛の告白
この日はゾラを完全に私の趣味に付き合わせてしまったのですが、嫌な顔ひとつせず、むしろ1日中楽しんでいるように見えました。
エディンバラで知り合い、ロンドンまで共に移動して
かなり仲良くなっています。
特に長距離バスの中で一気に距離が縮まったように感じました。
美人でスタイルも良くておしゃれなチェコ人25才。
なのに気取っておらず、親しみやすい雰囲気であります。
ちょっと下手な英語と、若干アホなところと、酔ったときにもうちょっとだけアホになるところが可愛すぎるのです。
エディンバラではそんな彼女が『膝が痛くて歩けない私』のためにずっとお世話をしてくれていました。
さらに照れながら「お礼はいいから一緒にロンドンまで旅行して?」という可愛すぎる提案を持ちかけられた私は完全にゾラさんに惚れてしまったのであります。
しかし!
このブログ名物『女心は難しいシリーズ』で、私は散々お恥ずかしい目に合っているので気をつけなければなりません!
ここで安易に
などと言おうものなら間違いなく心に深い傷を負うことでしょう。
ところが密かに思いを寄せていたのは私だけではなかったようです。
この日の夜、Abbey Roadから宿に戻り、ロビーでビールを飲んでいたところ、急にゾラが顔を赤らめ私の手を握ってきました。
エディンバラからのバス移動のあたりからボディタッチが多くなってきていたのは気づいておりましたが、ここまで積極的なのははじめてであります。
今日はひとつ大事なことを…
あなたに…言いたいの…
これはもしかして『愛の告白』じゃないですか!?
これまでのゾラの私に対する態度や発言から、ゾラは私のことが好きなんじゃないかと思っていました。
しかし私の経験上それは勘違いだと言い聞かせておかないと、万が一違った時に大恥をかいてしまうのであります。
でも手握られてるし、顔赤いしこれは間違いないんじゃないか?
と混乱しまくりの私ですが、ゾラはついに言ってしまったのであります!
あなたが…とっても好きなの…
やっぱり!!
私は心臓のドキドキが止まりません!
そしてゾラに至っては顔面真っ赤で涙ぐんでいます。
大人になってこんな甘酸っぱい気持ちになることなんてなかなかありません。
しかし自体は急変。
今にでも泣きそうだったゾラの目からついにボロッと大粒の涙がこぼれた時に,私は言いました。
悲しいことがあったわけじゃないんだから泣かないでよ
私は悲しくて泣いてる
そしてゾラの口から衝撃の一言が…!!
私は男なの…
なんということでしょう。
私が惚れまくっていたこの超絶美人さんは男だったのです。
非常に不適切な表現で申し訳ないのですが、彼女は『おちんぽこある系女子』だったのであります。
あまりにも私が驚きすぎて、ゾラは泣くのをやめて逆に笑い出してしまいましたが、私はまだまだ驚きが止まりません。
確かに思い当たる節はいくつかあります。
思い当たる節1 声が低い
ほぼ気にならないほどに彼女の声は女性のものです。
ただ、かなり酒焼けしたような超ハスキーボイスだったので、この告白を聞いたあとに納得しました。
思い当たる節2 おっぱいがない
あまりおっぱいのことを言うと女性陣から反感を買うのですが、言われてみれば膨らみがほぼないです。
しかし小さいおっぱい好きの私はまったく気にしていなかったのであります。
思い当たる節3 おけつが小さい
といってもかなりセクシーです。
まさか男だなんて思いもしませんでした。
思い当たる節4 手がゴツい
会話中ずっと手を握っていて、ドキドキしっぱなしでしたが、そんな中私は少し彼女の手に違和感を覚えたのです。
手はやっぱり男でした。
でもそれくらいで気付くはずもないんですよ!!
全てを告白してスッキリしたのか、さっきまで泣いていたのが嘘のようにゾラはいつも通り元気になりました。
そして聞いてもいないのに『自分の体』についてガンガン教えてくれたのです。
お尻はヒアルロン酸
肋骨を数本抜いて細くしてる
声は幼少期から女の子の練習してたの
他にも色々工事してるよ
身長も低く、骨格もかなり華奢なのでまったく気づかなかったし、今こうして告白されてもまだ疑い深いほどです。
しかしその現実を私はなかなか受け止めることができず、呆然としてしまいました。
今まで味わったことのない気持ちであります。
ずっと一緒にいたら悲しいよ
ごめんね
だから今日は楽しく飲もう!
「そうだね!」とも言えないし「行かないで!」とも言えません。
結局この日は当たり障りもない会話だけをして早く寝ることにしたのであります。
そして次の日の朝7時。
我々の部屋は6人シェアルームです。
そのうちの1つの2段ベッドの下でゾラが寝て、上で私が寝ていたのですが、目を冷ますと彼女はもういませんでした。
ゾラが男だろうがなんだうが完全に彼女に恋していたため、こうやっていきなりいなくなると寂しすぎるものです。
エディンバラで知り合ってからこの日まで1週間、毎日常に一緒にいました。
なので連絡先も一切知りません。
つまりもう二度と会うことはできないのであります。
寝ボケながらゾラがいないことに気づいたとき、彼女といたこの1週間が夢だったかのような錯覚におちいり、私は再びベッドに倒れ込んだのでした。
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