ゲテモノを食べたり
異国でスベりまくったり
気づいたら南京虫に噛まれてたり
大雨の中バイクで転んだり
溺れ死にかけたり
ポテチばかりの日々であったり
人気ブロガーと再会したり
女に心を掻き乱されたり
と数々のハプニングがありましたが、毎日が楽し過ぎてこのタイ・ラオス編はまさに夢のような時間でした。
しかしそれももう終わり!
終わりなんです!
終わらせなけば!
タイ・ラオス編最終回
前回▼
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涙の別れ
今回の私の旅で出会った主なメンバー
実際はこの3倍くらいの人たちと知り合いました。
あまりにも登場人物が多過ぎて話が複雑になってしまい申し訳ありませんが、彼らが私の旅を楽しいものにしてくれたのです。
しかし彼ら、そして私ももともとはひとりの旅行者。
ひとりまたひとりとバンコクを去って行きます。
キミのおかげでとっても楽しかった!
ありがとう!
行ってきます!
2回目のバンコクで仲良くなった2人です。
先に去って行ったラーメンさんが好きだったミスコンちゃん。
そのミスコンちゃんが好きなバリさん。
そしてラーメン男が去ったあと、口説き落とされ、バリ在住のバリさんとともにバリへ行くミスコンちゃん。
バックパッカーの風紀は相変わらず乱れています。
そしてついにこの時が来ました。
ばだね!!
げぎでね!
え~ん!
がなじい!
がなじいげどばいびぶぶばばば!
あばばばば
何を言いってるか分からん!
もともとお互いひとりでタイへ訪れ、バンコクで知り合い、ラオスで付き合うことになったシズちゃんの帰国です。
私はこのあとオーストラリアにワーホリをしに行く予定です。
しかしシズちゃんは日本で仕事があるので帰国しなければなりません。
そして次はいつどこで会えるかまったく目処がつかない状況。
もはや何語を喋っているのか分からないほど泣きまくっているシズちゃんですが、そりゃこんな状況寂しいに決まっています。
しかし私は彼女に対して本気だったし、シズちゃんも鼻水が噴き出るほどに私を愛してくれています。
なのでこれは遠距離恋愛になるだけのこと、その距離とやらが凄すぎるだけだと説得しながら彼女をバンコクスワンナプーム空港まで送りました。
空港に着くころには彼女は泣き止んで笑顔になっていてホッとしましたが、結局空港では涙の別れとなりました。
その理由は焼きそばでした。
少し早く空港に着いたので、一緒に「タイで最後の食事をしよう」と売店へ行った私とシズちゃん。
レストランは高いので、お弁当のような感じのものが売られている場所へ行きます。
フライドライス的なもの、スープ的なものなど、5~6種類の食事メニューがありました。
せっかくなのでたまにはカップルらしく「せーので指差そう」などと、いい年した大人とは思えない選び方で何を食べるのか決めました。
せーの!
なんと同じものを指刺してしまう私とシズちゃん
やだ~もうっ♡
バカップル全開で白い塩焼きそばのようなものをひとりひとつずつ注文しました。
そして電子レンジで温めてもらい、さっそく食べたのですが……。
から~!!!
からいからいからい!
ひ~っ!辛いよ~!
辛そうな赤い麺は避けてわざわざ白い焼きそばを選んだのに、なんとそれがあり得ない辛さだったのです!
限度ってあるじゃないですか?
この焼きそばはそんなことは完全無視で、もう舌を破壊するのではないかというほどの辛さだったのです。
間違いなく私の人生で食べたものの中で一番辛かった食べ物だと言えるでしょう。
唇まで痛い!
結局半分も食べれずギブアップし、飲むヨーグルトのような物を購入して口内を中和しながらシズちゃんは去って行ったのでした。
まだからいね!
からみで泣いてるんだよ
グスングスン(涙)
からみで目から汁が…!
からみだよ!
ダラけたツケが回ってきた
シズちゃんを見送り、再びカオサンロード の宿に戻りました。
私のブログを読んだことがある人ならばご存知でしょうが、私は堕落した怠け者の非常にしょうもない人間です。
特に今回のタイ・ラオス編にいたってはバックパッカー旅行とは名ばかりで、ほぼ観光などしていなかったのです。
唯一行った観光地と言えば【旅行記131】で見に行ったパトゥーサイくらいでしょう。
では約1ヶ月もの間私は何をしていたのかと言いますと、ビールを飲んで他の旅行者と喋っただけなのです。
もちろんそこには様々な出会いと経験がありましたが、特別なことはほぼ無かったといえます。
さらにこの期間、ほぼ銀行の残高など気にせずガンガン金を使っていたのですが、あまりにだらけきっていた私は自分がいくら持っているのかすら確認していませんでした。
そしてこの旅で知り合った仲間たちが去っていき、残りはリリーさんとおにぎり君とナスミのみ。
私もそろそろ去り際かなと思ったころ残高を確認したのですが…。
70,000円
す…少な過ぎる…!!
これは恐ろしいことです。
この7万円という金の少なさではなく、人はここまで堕落できるのです。
ビールでも飲みに行こうか
夢から覚め現実に戻ったような感覚になった私は急にあせりはじめました。
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ついに航空券を購入
もともとの予定は
イギリスから帰国
▼
タイへ
▼
ラオス旅行
▼
お金がなくなったらオーストラリアでワーホリ
つまり今がそのとき。
と意気込んだのはよかったのですが…。
いつものことですが、まったくもって事前調査をしていなかった私はオーストラリアのどこに行くかも決めていませんでした。
というよりは「メルボルン?シドニー?パース?知らん知らん!」と各町がどこにあって、どんな感じのところなのかも全然知りませんでした。
なので行けばなんとかなる精神で「テキトーに決めよう!」と考えたときに【旅行記27】のシンガポールで知り合ったスティーブの顔が浮かびました。
▼【旅行記27】シンガポール編より
次はオーストラリアのパースに来いよ!
うちでパーティしよう!
カナダのワーホリビザを持っている私でしたが
と思った瞬間であります。
しかもアジア▶︎パース間は比較的いつも値段が安いということをスティーブから聞いていたのです。
ということで「バンコク▶︎パース」を検索。
62,000円
これを見た私は冗談抜きでPCの画面に向かってコーヒーを吹き出し、キーボードをティッシュで拭きまくりました。
それ買ったら8,000円しか残らないじゃないですか!
ということで、スティーブのいるパースは諦めます。
このブログで何度この文字を入力したかは数えきれませんが、私はアホです。
直前に買うのであればそんなもんどこ行きの便も高いに決まっています!
しかし「帰国しておとなしく働くのもワーホリで働くのも同じこと!」と考えた私に帰国の二文字はありません。
結局オーストラリア全体で検索をかけ、一番安かった[2日後発のシドニー行き38,000円]に決まったのでした。
心を入れ替える
「アジアで金を使い果たしてギリギリでワーホリに行く」
これってどっかで見たなと思いましたが、カナダにワーホリに行く時とまったく同じでした。
はじめての海外で右も左も分からなかったころと比べると英語も少し話せるようになっているし、外国での生活にも慣れてきているので、少しは成長しているはずなのです。
しかし私自身の根本的な部分は一切成長しておらず、むしろガムシャラに何にでも取り組んでいた当時のほうがまだ良かったように感じます。
どうですか?この有様。
「南の国でのんびり」
結構でしょう。
しかし「のんびり」と「堕落」は相反するものであり、私は後者の人としても価値の低い人間、ただのアニマル、ただのタンパク質のカタマリになってしまっていたのです。
私はこの現実を噛み締め猛省し、今一度まともな人間に戻るために心を入れ替えました。
これからはじまるオーストラリアのワーホリに真剣に努めることを決意しました。
残金は32,000円。
カナダワーホリスタートの時は100,000円あったのですが、今回はその半分以下で見知らぬ土地で生き抜かなければなりません。
- あの地獄のカナダワーホリをクリアしたこと
- 1年で200万円貯めたこと
- 英語力が上がったこと
- 海外生活3年目を迎え、経験値が上がっていること
これらを自信に、また私の武器として初めての南半球オーストラリアでなんとしてでも生き延びてみせます!
楽しかった日々は終わり、久し振りに地獄を見に行きます!
夢のような時間をありがとうタイ、そしてラオス!
タイ編おしまい
タイ・ラオス旅行記終了
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