ラオス旅行のチームはこの4人。
ヴィエンチャン最終日、私とアロハ君は街中でラオス人を笑わせるために奮闘しましたが、結果は惨敗。
スベりまくりで1日を終えたのでした。
そして今回はヴァンヴィエンという町へ移動します。
前回▼
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4種類のドキドキバス移動
超オンボロバスにドキドキ
ヴィエンチャンからヴァンヴィエンまではの交通手段はバスしかありません。
50,000キープ=約600円くらい。
朝9時ごろに集合して乗り込みます。
ボディは錆びまくり、シートの皮がところどころ剥けて中のスポンジが見えていたり、窓が有ったり無かったりと、まるで山奥の空き地に放置された車両が奇跡的に動いているような状態です。
またエンジン音もさることながら、ハンドルを切るたびに「ガリガリッ!」と鳴る「絶対にしちゃいかん音」にはかなりドキドキさせられました。
そして極め付けはドアが無いというところ。
席は満席で立ち客も数名いらっしゃいますが、これから約4時間のヴァンヴィエンへの移動で誰も振り落とされ無いことを祈るのみです。
激ヤバの山道走行にドキドキ
走り出して1時間もすると山道に入っていきます。
基本的には舗装された道路なのですが、そのクオリティはやっぱりアジアです。
ところどころボッコリ穴が空いていたり、いきなり砂利道になったりと、いつ吹っ飛んでもおかしくありません。
また道幅もまちまちで
と思えるほどの細いカーブが何度も現れます。
しかも生い茂ったジャングル系の木々が道路側にはみ出している見通しの悪い細いカーブをトップスピードで走り抜けるのです。
さらに天候は大雨。
非常に危険なのはお分かりいただけるでしょう。
アジアの運転手に対して声を大にして言いたい!
これだけ事故を起こす条件が揃いまくっている道でなぜかガンガン飛ばすのがアジアの常です。
外国人、特に我々日本人にとってはかなりドキドキさせてくれる乗り物なのです。
間も無く到着するヴァンヴィエンはおそらく観光産業のみで成り立っていると言っても過言ではありません。
ラオスの税制がどういう仕組みなのかは全然知りませんが、もう少し公共事業へ金を使ってもよいでしょう。
シズちゃんにドキドキ
さらにドキドキは止まりません。
【旅行記127】より。
恥ずかしながら私はシズちゃんに一目惚れしてしまいました。
なんとそんなシズちゃんが私の隣に座っているのです。
▼席順
しかもこの灼熱の東南アジアなのにエアコン無しの車両なのでシズちゃんもかなり薄着でした。
これにはさすがのバックパッカー紳士の私でも気が気でないのです。

またそのボロいバスのシートはかなり狭く、バスが曲がるだけで、少し揺れるだけで体が触れ合うほどの距離の近さです。
特に左折や左カーブの時なんかはもうベッタリ!
遠心力おおめ!
ドキドキし過ぎて、このオンボロバスの危険な運転など忘れてしまうほど。
しかし彼女にはそんな私とは別の種類のドキドキがあります。
三半規管がゆるゆるの彼女は酔い止めを飲んでいるとはいえ、この悪路と荒い運転では非常に危険な状態なのです。
ビニール袋とか見るだけでちょっと『来る』からそういうこと言わないでくれる?
乗り物に酔いやすい彼女にとっては私が隣に座っていることなどどうでもよくて、酔わないようにただただ平静を保ちなるべく多く眠るのみでした。
やっぱり南京虫食らってたかも⁉︎にドキドキ
そして最後に結論から言いますと、どうやら私はヴィエンチャンの宿で南京虫に噛まれまくっていたようです。
【旅行記129】より、チェックインした宿で南京虫を発見したものの、部屋を変更して事無きを得たつもりでいたのですが…。
最初の部屋なのか移動した先の部屋なのか定かではありませんが、間違いなく私はあの宿で南京虫を食らっています。
▼南京虫の恐ろしい実態はこちらの話に書いています。

南京虫の特徴として『かゆみが遅れてやってくる(約2日後)』というものがありますが、まさにその通り。
ヴィエンチャンに滞在したのは3泊で、3泊目の夜つまりこの移動日前日から体の各所にかゆみを感じていたのです。
もちろん暑い国ですので蚊もいますが、それは間違いなく南京虫だったと言えるでしょう。
なぜならその症状全てが噂通りだったからです。
前日から感じていたかゆみはこのオンボロバスの中で猛烈に強さを増し、また広範囲に広がっていきました。
上から首、肩、背中、胸、腹、足全体、さらにはお尻や股間、顔にまでかゆみが現れてきたのです。
確認すると蚊に刺された痕の3倍ほどの大きさのピンク色斑点が身体中に出来ています。
地獄や~!!
かいてもかいてもかゆい!
血が出るまでかいてもかゆい!
全身の皮膚を交換したいくらいかゆい!
ウニで敷き詰められた部屋でゴロゴロしたいくらいかゆい!
私にとって初めての南京虫で大パニック。
噂によるとこれが10日以上続くということを考えた時に私は芯からゾッとしました。


4種類のドキドキがありながらも無事ヴァンヴィエンに到着することができました。
シズちゃんが体調を崩さずに移動を終えることができて何よりですが、彼女は私のこの南京ボディを非常に心配している様子。
大丈夫なの?
ちょっとかゆいけどね?
全然全然!
大丈夫っす!
しんさんほんとは超かゆいくせにシズさんの前やからってめっちゃカッコつけてるわ
かゆくないことは別にカッコええことちゃうで
かゆみ止め背中に塗ってあげますよ(笑)
みんな同じ部屋に泊まっていたのになんで私だけ南京虫を食らったんだろう…。
ヴァンヴィエン到着!部屋割りが気に食わない
超大雨で足止めを食らう
バスが到着したのは『The Grand Riverside Hotel』というホテル。
雨が強いのでとりあえずホテルのロビーで雨宿りをさせてもらうことにしました。
日本人の貧乏バックパッカー以外の普通の旅行者はヴァンヴィエンなどまず行かないと思いますが、中国人や韓国人には人気らしく、普通にハワイやシンガポールに行くようなタイプの旅行者を多く見ました。
そういう人たち向けの高級なホテルがいくつかあって、このホテルもどうやらそのひとつのようです。
ヴィエンチャンからヴァンヴィエンまでの移動手段は今回乗って来たバスしかないので、皆同じ思いをしてここまで来たのですが、到着後そのほとんどは高級ホテルのお迎えですぐに消えていきました。
残ったのは日本人の我々4人と、欧米人バックパッカーが5~6人のみです。
時期は7月半ば。
東南アジアのほとんどが雨季ど真ん中です。
この日移動中から降っていた雨ですが、ヴァンヴィエン到着後その強さは増し、もはや洪水寸前の雨量。
雨音がうるさ過ぎてすぐ隣にいる人とも会話できないほどです。
またここヴァンヴィエンは私が思っていたよりもずっと田舎で、旅行者用に不自然に建設された建物がある以外は完全なる『村』です。
公共のバスなどはおそらく無く、タクシーも走っていないようです。
トゥクトゥクは一応いますが、屋根があると言えど両サイドはガラ空きで、言わばオープンカーと相違なくびしょ濡れになることでしょう。
アロハ君が事前に調べていた宿『チャンタラゲストハウス』までは歩けないこともないのですが、若干距離があるため何かしらの乗り物で行ったほうが懸命なのです。
結局雨が弱まるまでホテルのロビーで待機。
警備員風のおっさんたちの
と言わんばかりのアツイ視線を痛いほど感じながら、約2時間ほど足止めを食らったのでした。
汚いバックパッカーはあっち行け!
チャンタラゲストハウス
少し雨も弱まり、やっとのことで宿まで移動できました。
もう夕方になっています。
今回泊まるのは『チャンタラゲストハウス』というなぜか日本人に人気らしい宿です。

値段と人数を考慮して、ツインルームを2部屋借りることになりました。
これは大きな問題です!
なぜなら部屋割りによっては私はシズちゃんと同じ部屋になるかもしれないのです!
メンバーの年齢
アロハ君23歳
ニコン君23歳
シズちゃん29歳
おしんぽこ28歳
バスの席

などを考慮するとその可能性はかなり高い!
しかもアロハ君とニコン君には私がシズちゃんに好意を持っていることをいじられるほどバレバレなのです。
もし仮にシズちゃんと同じ部屋になった場合、心からヴァンヴィエンを楽しめるでしょうか!?
いや、彼女のことを気にしてどうにかなってしまいそうです!
かと言って血気盛んな23歳の男子とシズちゃんをふたりにするのもとってもイヤです!
じゃあ僕ここでー
しんさんは残りの…
(あみだだと!?)
さっさと決めちゃいましょうよ
ああ、うん…
こんなにドキドキしてんの私だけ⁉︎
[部屋割りあみだくじの結果発表]
▼部屋割
じゃあニコン君行こっか
行きましょう
ひょっとしてシズさんと同じ部屋が良かったんすか?
ニヤニヤ
いやいや全然全然!
全然いいんです!
アロハ君と同じ部屋!
仲良いから全然いいんですよ!
でも…!!
心のどこかで
「5つも年下の彼らに気を使ってもらって、暗黙の了解でシズちゃんと私を同じ部屋にしてもらえるんじゃないか」と期待していた自分が死ぬほど恥ずかしくなってしまいました。
この日私は自分の無力さを感じながら、南京虫に噛まれた全身のかゆみを忘れるほどのショックを受け、ゆっくりアロハ君と同じ部屋に荷物を置いたのでした。
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次回▼おしんぽこの恋の行方は!?
