タイのバンコクから寝台列車に乗りラオスの首都『ヴィエンチャン』に到着。
▼この4人で行動を共にしています。
疲労困憊であった我々4人は宿探しをする元気も無くテキトーに宿を決めたのですが、なんとそこには『南京虫』がいたのであります。
捕獲してやどにクレームを出し、なんとか違う階の綺麗な部屋をGETしたのでした。
今回は『世界一静かな首都』と言われているヴィエンチャンの話。
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CONTENTS
ラオス・ヴィエンチャン
ラオスの位置はこんな感じ。
ヴィエンチャンはメコン川を国境に,タイのノンカーイのすぐ北側にある町です。
食文化
▲のマップよりタイ、カンボジア、ベトナム、中国、ミャンマーの5つの国に挟まれている海無し国ラオスですが、1953年に独立するまでフランス領でした。
そのせいかタイと隣あわせの割に食文化が結構違います。
アジアで唯一独立を守り抜いたタイの食文化はみんなが想像してるタイ料理そのまま。
▼こんなんとか
▼こんなんとか
しかしもともとフランス領だっただけあって、フランス料理の影響を受けまくっているラオスの料理は私なりに言うと『癒し系で親しみやすい』
いい意味で味が薄いんです。
野菜や肉からしっかりと出汁を取った繊細で複雑な味わいのスープや、フランス料理らしくパンを食べる事をメインにしたものが多いなと感じます。
▼ラオスのトマトチーズサンドイッチ8000キープ(100円くらい)
このパンがサクサク&フワフワでめっちゃめちゃ美味いです。
見た目マズそうですけどね。
『激辛タイ料理』『油まみれアメリカン』『個性強すぎエスニックフード』に疲れてしまったバックパッカーにラオス料理は超オススメであります。
世界一静かな首都
誰が言ったのか分かりませんが「世界一静かな首都」というのはあながち間違いでもないようです。
▼これはヴィエンチャンの中心部で一番栄えている場所の写真。
世界の国々で『首都』と呼ばれる街はだいたいめっちゃ人が多くてガヤガヤしているのですが、ラオスの首都・ヴィエンチャンはかなりの癒し系であります。
まず人が全然いないし、でっかい商業施設のような建物も見当たりません。
車通りも少なく、非常に穏やかで落ち着ける町であります。
また癒し系なのは人もそうです。
歴史が関係するのか、人種がそうなのか、また海の無い秘境国扱いされているからそうなったのかわかりませんが、隣国の人々と国民性は大きく違います。
アジアのこのへんの国の人達って陽気で元気でウザ〜い人が多いんですが…
▼【旅行記30】よりマレーシアのトライショーおじさん
「よくその体で人力車ドライバーになろうとしましたね!」
と思うくらい太りすぎているオジサン。
トライショー!
分かるやん?
私ひとりやん?
そして今、早朝やん?
ノリ違うやん?
OK !
乗りませんよ!
▼【旅行記37】よりタイの駅前のトゥクトゥク軍団
眠気と頭痛と空腹に加えてめっちゃおしっこがしたい私にとってそのドライバー達はただのストレスでしかありません。
普段ならちゃんと話をしてみたりするのですが
このコンディションでこの連続トゥクトゥクはかなりしんどいのであります。
▼【旅行記59】よりインドの交通事情
人口がインドで一番多い町というだけあって交通量も半端じゃないです。
そしてクラクションの音がハンパじゃないです。
私がムンバイセントラル駅についてからホテルに一泊し、チャトラパティ駅からムンバイを離れるまでの約20時間の間にクラクションの音が聞こえなかった時間はなかったと言い切れます!
あ〜くそっ!混んでんな〜!
プップー!
くらいの感覚で鳴らしてるのでしょう。
ラオスの人達は全然そんな事はありませんでした。
恥ずかしがり屋なのか人見知りなのか、タクシーやお店の人でもタイやカンボジアやインドの人達と比べると元気がありません。
街を歩いていてもガンガン話しかけられるような事はほぼ無く、落ち着いたストレスフリーな滞在が可能なことが「ラオスが一番良かった!」と断言する旅行者が多い理由でしょう。
私にとって2年前のアジア旅行で知り合った『リカルド』の発言を確認するための旅行でもある今回のラオスですが,彼がラオスを好きになった理由が少しわかりました。
▼【旅行記31】よりリカルドさん
彼はオランダ人で今はマルタ共和国に拠点を置き、10年以上世界中を旅しているというカリスマバックパッカー。
もうすでに100カ国以上旅してきて
と断言しておられます。
私はこのアジアの旅でラオスなど全く視野に入れていませんでしたが、100ヶ国もまわった彼がここまで言うのには何かあるに違いない!
と思い、いつかラオスへ行ってみようと誓うのでした。
おにぎり君
癒し系の国に到着し、バンコクからの移動の疲れが癒えてきた我々4人。
ヴィエンチャン2日目はほぼ自由行動な感じでバラバラに行動します。
雑貨を見に行くアロハ君。
写真家のニコン君。
酒好きのシズちゃん。
そして…
私以外の3人は出かけてしまいましたが、バンコクからの地獄の移動でほぼ寝れなかった私は眠過ぎたのでそのまま寝ることにしました。
[1時間後]
本当に眠ってしまった私ですが、あまりの暑さで1時間で起きてしまいました。
1時間の睡眠でかなりスッキリした私は寝ぼけながらも一旦シャワーを浴び、ビールを飲むことにしました。
本当なら酒好きのシズちゃんと飲みたいところですが、まだ誰も帰ってきていないので1階ロビーでひとりぬるい缶ビールを飲み始めました。
するとそこへ!
『爆弾おにぎり』のような顔をした男が現れます!
ちゃっすぅ〜!!
あらあら!
母国の民!
飲んでるんですか〜?
昼から!
飲んじゃってますぁ〜!?
一緒に飲んじゃいましょう!
ふぅ〜!(裏声)
ラオスサイコー!
ふぅ〜!(裏声)
よしっ
すいません隣いいっすか
彼の名前はおにぎり君。
私が1人でビールを飲んでいるところにいきなり現れ、1日分の元気を1回で使い切ったんじゃないかというほどのテンションで挨拶をしてくれました。
正直私は
変態が来た
と思ったので隙を見て逃げようと思いましたが、喋っているうちにタダモノではないことに気付いたのであります。
この男、面白すぎるのです。
そこらのお笑い芸人のトークを軽く凌ぐほどに卓越した話術の持ち主であり、言葉選びのセンス、発言の間やタイミングも完璧です。
そしてシンプルに顔が面白いです。
さらに面白いのがそのキャラクターであります。
おっさんすぎませんか?
生徒の親の気持ち考えると心配なるわ。
道民に謝れよ。
そんなおにぎり君と意気投合した私は一日中彼とビールを飲むことにしたのです。
夕方になると他の3人(アロハ君、ニコンくん、シズちゃん)も宿に帰ってきましたが、なぜか我々の会には参加しません。
なんかあの人やばそうだし
行こ行こ!
人は話してみないとその人の良さなど分からないものです。
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次の目的地はヴァンヴィエン
2日目にしてだいぶラオスに慣れてきた我々。
そろそろ次の町へ行く準備をしなくてはなりません。
なぜなら我々はラオスに最大15日間しか滞在できないのです。
日本人の場合、観光目的で15日以内の滞在であればビザを申請することなく入国できますが、それ以上の場合は空港でビザを申請する必要があります。
しかし我々はタイから『陸路』で入国しているため、自動的に15日以内のビザ免除状態になっているのです。
その15日間の間に私が行きたいのは、ヴィエンチャン 、ヴァンヴィエン、ルアンパバーンの3箇所。
どれも有名な観光地であります。
そしてその15日の間に来た道を全て戻りバンコクへ戻らなければならないため、あまりグズグズしている場合ではないのであります。
またアロハ君とニコン君はルアンパバーンのあとにベトナムへ行くらしく、その2人の予定もあるので、いつまでもヴィエンチャンなんかでダラダラしているわけにはいきません。
しかし問題はここヴィエンチャンの居心地の良さであります。
ということでおにぎり君と一旦別れ、もともとのチーム4人で部屋に集まりミーティングをしました。
それにまだ何も観てないしもうちょっといたいかな
でも…そろそろ行かないと
任せるよ
ビール飲もうっと
ルートは2人に任せるよ
ビアラオ?
安いしサイコー!
ゴクゴク
じゃあ明日みんなでヴィエンチャン観光して、明後日ヴァンヴィエンに移動でいいですか?
アロハ君23歳
ニコン君23歳
シズちゃん29歳
おしんぽこ28歳
年長組の我々はラオスのビール・BeerLao(ビアラオ)を飲むばっかりで、結局予定決めはヤングふたりにお任せすることになったのでした。
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