- 世界遺産にしてはパッとしない
- マツコから猛アプローチを食らう
- コーヒーは酸っぱい
- 宿はキムチ臭でしんどい
- しまいには楽しみにしていた夕日も曇りで見れず
ということで早々とマラッカを去ることになりました。
次の目的地はマレーシアの首都・クアラルンプールです。
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大都市クアラルンプール
詐欺が下手なカマキリ
[朝8時]
マラッカで2泊したキムチ臭い部屋をチェックアウトしました。
無料朝食と無料酸っぱいコーヒーをちゃっかりいただいたあと、すぐにバス停に向かいます。
シンガポールとの国境の町ジョホールバルからマラッカへのバスは最高のクオリティだったので今回も快適バスを期待!
待つこと30分。
遠くからバスがやってきます!
心の中で「快適」コールが始まりました!
かーいてき!かーいてき!
かーいてき!かーいてき!
やったー快適バスだ!
運良く今回も同じような快適そうなバスです!
- 座席が広い、しかもふかふか
- 隣に誰も座っていない
- エアコンがちょうどいい(アジアのエアコンは基本激寒か無し)
- コンセントがある
- 普通に使えるWi-Fi
前回同様バスWi-Fiを使ってこれから泊まる宿を予約。
あとは寝ました。
そして3時間ほどで大都市クアラルンプールに到着しました。
まずバスターミナルを出た最初の感想は
人がいっぱいだ!
ビルが高すぎる!
私は電車も通っていない人口3万人にも満たない田舎街出身なので、いつまでたっても都会への憧れが抜けない超田舎もんです。
駅の2階からボケっと街中を見ていると、カマキリみたいな顔をしたやつが話しかけてきました。
ぼくシンガポール人なんですけどクアラルンプールで荷物を全部盗られてしまって…
今何も無いんです
少しだけでもいいからお金ください
それは大変ですね
私が彼の状況だったら人生諦めるレベル。
マラッカでちょうどお金を使い果たしていた私はお金を持っていませんでした。
しかしいくらバックパッカー紳士の私でも彼のためにわざわざATMに行くほどの余裕はありません。(めんどくさすぎ)
可哀想すぎます。
外国で荷物全部盗難なんて考えられません。
そこで私は少しだけ余っていたシンガポールドルのことを思い出しました。
あなたシンガポール人でしょ?
なんと優しい紳士・おしんぽこ。
しかしそのカマキリクソ野郎の態度が急変しました。
マレーシアリンギットがいいんだけど
いらねぇならいいや
じゃあ
と言って立ち去ろうとすると、カマキリは私の肩を掴んできました。
あれ?それはそれでくれないの?
いらないんでしょ?
くれよ!
私は基本的に人は信じない人間ですが、マジで困っている人は微力ながら助けたい派です。
なぜなら私が死ぬほど困った時は誰かが助けてくれるから。
まわりにやめろと言われようがアホだと言われようが、ホームレスに小銭を渡した回数は数え切れません。
しかし!人に物を頼む態度を知らない昆虫・カマキリクソ野郎はここで駆除しなければなりません!完全に嘘がバレています!
そしてジーパンのケツポケットにはスマホと分厚い財布を入れているのを私は確認しました。
と言い残し私はカマキリから立ち去りました。
歩きだして数十秒、ちょっとだけ気になりうしろを振り返ると、仲間だと思われるコオロギみたいなデブとタバコを吸いながら私のほうを指差して何か喋っています。
ビビリの私は若干早歩きで宿に向かいました。
めちゃ安い!でもサイコーの宿
Irsia Guesthouse
私は基本的に予約しようとしたその日の1番安い宿を取って旅行していました。
クアラルンプールで泊まった宿は
『Irsia Guesthouse』
1泊 23RM (約650円)という破格の安さ!
しかもこの時はキャンペーン的なものもやっていたみたいで、初めて来た人の2泊目以降はそこからまた数%OFFになるというとんでもないサービス。
私は2泊したのですが合計1000円くらいでした。
そして何がいいってスタッフがいいんです。
あんまりガンガン来られるのは嫌だけど、放ったらかしも寂しいですよね?
ここのスタッフはちょうどいいくらいにお世話してくれます。
水とタオルをもらいました。
フリーコーヒーです。
そうそう、そういう情報がとても嬉しい!
他にもあらゆる細かいところがバックパッカーに優しい宿だったのです。
2020年、再び訪れた時にこのイルシアゲストハウスのオーナーがインド人に変わっていて、スタッフも客もほぼすべてインド人になっていました。
雰囲気もか悪いしトイレやシャワーなどもインド式へダウングレードされていたのでおすすめできません。
共通点があると仲良くなる
1階にテラスのような所があり、宿泊者はそこでダラダラとしていました。
そこには4人ほどの旅行者が溜まっています。
私もダラダラが大好物なので混ざりにいってみました。
アルバロ
シリア人のアルバロ。
私は日本で剣道をやっていたことがあるのですが、このアルバロは日本人から剣道を習っているらしいのです。
なので剣道トークで意気投合しました。
常に木刀と竹刀を持ち歩いているらしいです。
私が日本で習ったスタンダードな剣道とはかけ離れた素振りをして見せてくれました。
と日本の剣道部よりも武士道を心得ているなぁと感心した次第です。
パーマ
アルバロの彼女でシリア人です。
シリアはガッツリイスラム教のはずなのですがなんとこの人は
と言っておられます。
うちの宗教は生活を制限されて他の宗教を否定するものみたいに感じたからやめた
でも今は無宗教という宗教をやっているようなもの
だって自分家の宗教を否定してるから!
はははは!
これまで宗教について考えたことのなかった私にとってとても興味深い話でした。
リカルド
彼はオランダ人で今はマルタ共和国に拠点を置き、10年以上世界中を旅しているというカリスマバックパッカー。
もうすでに100カ国以上旅してきて
と断言しておられます。
私はこのアジアの旅でラオスなどまったく視野に入れていませんでしたが、100ヶ国もまわった彼がここまで言うのには何かあるに違いない!
と思い、いつかラオスへ行ってみようと誓うのでした。
2015年にラオスに行きました
▼飛ばして読むならこちら
アレフ
とにかく優しくて、なんでもしてくれるイラン人。
マレーシアに勉強にきているらしいです。
100%断言はできませんがいわゆるLGBTのGです。
クアラルンプールでは特にこの4人ととても仲良くなりました。
さっきまでいたマラッカが嘘のように
などと言っちゃってます。
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英語上達の方法に気づいた夜
私は中学高校と、もともと英語の成績は悪くなかったような記憶があります。
しかしそれはテストの成績が少し良かっただけで、海外ではなんの役にも立たないことに1カ国目のフィリピンで気づきました。
そしてここクアラルンプールで上記の4人との会話中に
と感じました。
英会話に興味のある人たちは
「勉強ばっかりしてても話さないと上達しないよ」
と何回も聞いたことでしょう。
私もそのくらい知っております。
では具体的にそれはどういうことなのか?
セブでアメリカ人のダグと話した時もそうでしたが、会話とは相手の言葉を借りながらするもののように感じたのです。
(ビートルズとオアシスどっちも好きです)
(しいて言うならどっちが好き?)
I can’t… こ、こん…
I can’t compare that!
一度頭に入れていたとしても「あれなんて言うんだっけ?」と瞬時に出てこない時、会話の相手が話の流れを読んで教えてくれます。
上記で「compare」を思い出させてくれたのはリカルドなのに、次の瞬間にはもう自分の言葉になっているのです。そしてこうやって覚えたものはなかなか忘れない。
英語に限らず日本語もそう。
発音や言い回しやイントネーションもどんどん移っていくのです。
クアラルンプールで思ったのは「今後の旅も多分なんとかなる」です。
ビールを飲みながら喋っているだけで成長するのだから。
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