マレーシア

【旅行記31】楽しいクアラルンプールのホステル Irsia Guesthouse【マレーシア4】

  • 世界遺産にしてはパッとしない
  • マツコから猛アプローチを食らう
  • コーヒーは酸っぱい
  • 宿はキムチ臭でしんどい
  • しまいには楽しみにしていた夕日も曇りで見れず

ということで早々とマラッカを去ることになりました。

次の目的地はマレーシアの首都・クアラルンプールです。

前回▼

【旅行記30】一応観光でもすっか?ユネスコ世界遺産マラッカ【マレーシア3】おぞましい体験をした前日、なんとか事なきを得た私は朝からマラッカ探検を始めます。 私がバックパッカーになる前。 深夜特急を読んだとき...

スポンサーリンク

大都市クアラルンプール

詐欺が下手なカマキリ

[朝8時]

マラッカで2泊したキムチ臭い部屋をチェックアウトしました。

無料朝食と無料酸っぱいコーヒーをちゃっかりいただいたあと、すぐにバス停に向かいます。

シンガポールとの国境の町ジョホールバルからマラッカへのバスは最高のクオリティだったので今回も快適バスを期待!

待つこと30分。

遠くからバスがやってきます!

心の中で「快適」コールが始まりました!

おしんぽこ
おしんぽこ
頼む!
かーいてき!かーいてき!
かーいてき!かーいてき!
やったー快適バスだ!

運良く今回も同じような快適そうなバスです!

  1. 座席が広い、しかもふかふか
  2. 隣に誰も座っていない
  3. エアコンがちょうどいい(アジアのエアコンは基本激寒か無し)
  4. コンセントがある
  5. 普通に使えるWi-Fi

前回同様バスWi-Fiを使ってこれから泊まる宿を予約。

あとは寝ました。

おしんぽこ
おしんぽこ
寝れちゃうんですねぇ快適バスだから!

そして3時間ほどで大都市クアラルンプールに到着しました。

まずバスターミナルを出た最初の感想は
人がいっぱいだ!
ビルが高すぎる!

私は電車も通っていない人口3万人にも満たない田舎街出身なので、いつまでたっても都会への憧れが抜けない超田舎もんです。

駅の2階からボケっと街中を見ていると、カマキリみたいな顔をしたやつが話しかけてきました。

カマキリ
カマキリ
ハロー
ぼくシンガポール人なんですけどクアラルンプールで荷物を全部盗られてしまって…
今何も無いんです
少しだけでもいいからお金ください
おしんぽこ
おしんぽこ
ええ⁉︎マジっすか⁉︎
それは大変ですね

私が彼の状況だったら人生諦めるレベル。

マラッカでちょうどお金を使い果たしていた私はお金を持っていませんでした。

しかしいくらバックパッカー紳士の私でも彼のためにわざわざATMに行くほどの余裕はありません。(めんどくさすぎ)

カマキリ
カマキリ
ほんとにねもう10RMだけでも嬉しいですぅ

可哀想すぎます。

外国で荷物全部盗難なんて考えられません。

そこで私は少しだけ余っていたシンガポールドルのことを思い出しました。

おしんぽこ
おしんぽこ
すんまへん!マレーシアマネーは昨日使い切ってほんとに今手持ちがないんですけど、10シンガポールドルならあげますよ!
あなたシンガポール人でしょ?

なんと優しい紳士・おしんぽこ。

しかしそのカマキリクソ野郎の態度が急変しました。

カマキリ
カマキリ
はぁ?ここマレーシアだよ?
マレーシアリンギットがいいんだけど
おしんぽこ
おしんぽこ
(さてはこいつシンガポール人じゃねえな?)
おしんぽこ
おしんぽこ
あっそうですか
いらねぇならいいや
じゃあ

と言って立ち去ろうとすると、カマキリは私の肩を掴んできました。

カマキリ
カマキリ
おい待てよ
あれ?それはそれでくれないの?
いらないんでしょ?
くれよ!

私は基本的に人は信じない人間ですが、マジで困っている人は微力ながら助けたい派です。

なぜなら私が死ぬほど困った時は誰かが助けてくれるから。

まわりにやめろと言われようがアホだと言われようが、ホームレスに小銭を渡した回数は数え切れません。

しかし!人に物を頼む態度を知らない昆虫・カマキリクソ野郎はここで駆除しなければなりません!完全に嘘がバレています!

そしてジーパンのケツポケットにはスマホと分厚い財布を入れているのを私は確認しました。

おしんぽこ
おしんぽこ
そのiPhoneでお母ちゃんかお友達に電話してなんとかしてもらいなさいよ

と言い残し私はカマキリから立ち去りました。

歩きだして数十秒、ちょっとだけ気になりうしろを振り返ると、仲間だと思われるコオロギみたいなデブとタバコを吸いながら私のほうを指差して何か喋っています。

カマキリ
カマキリ
カマカマ
おしんぽこ
おしんぽこ
少々怖いですな…

ビビリの私は若干早歩きで宿に向かいました。

めちゃ安い!でもサイコーの宿

Irsia Guesthouse

私は基本的に予約しようとしたその日の1番安い宿を取って旅行していました。

クアラルンプールで泊まった宿は
Irsia Guesthouse』

1 23RM (約650円)という破格の安さ!

しかもこの時はキャンペーン的なものもやっていたみたいで、初めて来た人の2泊目以降はそこからまた数%OFFになるというとんでもないサービス。

私は2泊したのですが合計1000円くらいでした。

そして何がいいってスタッフがいいんです。
あんまりガンガン来られるのは嫌だけど、放ったらかしも寂しいですよね?
ここのスタッフはちょうどいいくらいにお世話してくれます。

スタッフ
スタッフ
駅から歩いて来たの?お疲れ様!

水とタオルをもらいました。

スタッフ
スタッフ
コーヒー飲むなら言ってね!

フリーコーヒーです。

スタッフ
スタッフ
うちWi-Fi弱いから、1階のここらへんと、2階の椅子があるところなら使えるよ

そうそう、そういう情報がとても嬉しい!

他にもあらゆる細かいところがバックパッカーに優しい宿だったのです。

2020年、再び訪れた時にこのイルシアゲストハウスのオーナーがインド人に変わっていて、スタッフも客もほぼすべてインド人になっていました。

雰囲気もか悪いしトイレやシャワーなどもインド式へダウングレードされていたのでおすすめできません。

共通点があると仲良くなる

1階にテラスのような所があり、宿泊者はそこでダラダラとしていました。

そこには4人ほどの旅行者が溜まっています。

私もダラダラが大好物なので混ざりにいってみました。

アルバロ

シリア人のアルバロ。

私は日本で剣道をやっていたことがあるのですが、このアルバロは日本人から剣道を習っているらしいのです。

なので剣道トークで意気投合しました。

常に木刀と竹刀を持ち歩いているらしいです。

おしんぽこ
おしんぽこ
この顔で木刀持っててよく入国できましたね

私が日本で習ったスタンダードな剣道とはかけ離れた素振りをして見せてくれました。

アルバロ
アルバロ
礼儀や精神を鍛える素晴らしいスポーツだ!

と日本の剣道部よりも武士道を心得ているなぁと感心した次第です。

パーマ

アルバロの彼女でシリア人です。

シリアはガッツリイスラム教のはずなのですがなんとこの人は

パーマ
パーマ
イスラム教?やめちゃった!

と言っておられます。

おしんぽこ
おしんぽこ
イスラム教って辞めたら死刑じゃないの?

パーマ
パーマ
大丈夫!じつは辞めちゃう人って結構多いんだよ
うちの宗教は生活を制限されて他の宗教を否定するものみたいに感じたからやめた
でも今は無宗教という宗教をやっているようなもの
だって自分家の宗教を否定してるから!
はははは!

これまで宗教について考えたことのなかった私にとってとても興味深い話でした。

リカルド

彼はオランダ人で今はマルタ共和国に拠点を置き、10年以上世界中を旅しているというカリスマバックパッカー。

もうすでに100カ国以上旅してきて

リカルド
リカルド
1番好きな国はラオスだ!

と断言しておられます。

おしんぽこ
おしんぽこ
ラオス?タイの横?

私はこのアジアの旅でラオスなどまったく視野に入れていませんでしたが、100ヶ国もまわった彼がここまで言うのには何かあるに違いない!

と思い、いつかラオスへ行ってみようと誓うのでした。

アレフ

とにかく優しくて、なんでもしてくれるイラン人。

マレーシアに勉強にきているらしいです。

100%断言はできませんがいわゆるLGBTのGです。


クアラルンプールでは特にこの4人ととても仲良くなりました。

さっきまでいたマラッカが嘘のように

おしんぽこ
おしんぽこ
マレーシアサイコー!

などと言っちゃってます。

スポンサーリンク

英語上達の方法に気づいた夜

私は中学高校と、もともと英語の成績は悪くなかったような記憶があります。

しかしそれはテストの成績が少し良かっただけで、海外ではなんの役にも立たないことに1カ国目のフィリピンで気づきました。

【旅行記7】なぜか英語力向上?気付けば Intermediate【フィリピン⑥】まあまあの金を払ってフィリピンに語学留学に来ていたのですが、結局毎日真面目に通ったのは最初の2週間ほどでした。 その後は毎日遊んでばっ...

そしてここクアラルンプールで上記の4人との会話中に

おしんぽこ
おしんぽこ
なんか普通に会話しているなあ

と感じました。

英会話に興味のある人たちは

「勉強ばっかりしてても話さないと上達しないよ」

と何回も聞いたことでしょう。

私もそのくらい知っております。

では具体的にそれはどういうことなのか?

セブでアメリカ人のダグと話した時もそうでしたが、会話とは相手の言葉を借りながらするもののように感じたのです。

おしんぽこ
おしんぽこ
I like both the Beatles and Oasis
(ビートルズとオアシスどっちも好きです)
リカルド
リカルド
If you must say, which do you prefer?
(しいて言うならどっちが好き?)
おしんぽこ
おしんぽこ
ん〜
I can’t… こ、こん…
リカルド
リカルド
Okay, you can’t compare them cause you like them both.
おしんぽこ
おしんぽこ
そう!それそれ!
I can’t compare that!

一度頭に入れていたとしても「あれなんて言うんだっけ?」と瞬時に出てこない時、会話の相手が話の流れを読んで教えてくれます。

上記で「compare」を思い出させてくれたのはリカルドなのに、次の瞬間にはもう自分の言葉になっているのです。そしてこうやって覚えたものはなかなか忘れない。

英語に限らず日本語もそう。
発音や言い回しやイントネーションもどんどん移っていくのです。

クアラルンプールで思ったのは「今後の旅も多分なんとかなる」です。

ビールを飲みながら喋っているだけで成長するのだから。


前回▼

【旅行記30】一応観光でもすっか?ユネスコ世界遺産マラッカ【マレーシア3】おぞましい体験をした前日、なんとか事なきを得た私は朝からマラッカ探検を始めます。 私がバックパッカーになる前。 深夜特急を読んだとき...

次回▼

【旅行記32】モテモテが止まらない!クアラルンプール観光の話【マレーシア5】マラッカからバスで3時間、首都クアラルンプールに着きました。 なんとなく予約した宿がとっても楽しいホステルだったので超ラッキーです。 ...

COMMENT