全27話によるカナダワーホリ編がついに終了しました
次の目的地はまだ決まっておらず、取り敢えず帰国という状況。
トロント・ピアソン空港からゴールは福岡国際空港です。
『アジア旅行』と今回の『ワーホリ』
やっていた事は全く違いますが、不思議と1年半程前にインドから帰国するときと同じような清々しい気持ちであります。
しかしやっぱり私には何かが取り憑いているようで、すんなり帰できなかったのであります。
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CONTENTS
九州の地元に帰るための航空券
トロント・ピアソン空港 8:15発
▼フライト 1時間半
ニューヨーク・ラガーディア空港 9:52着
▼※乗り換え2時間ちょいの間にジョンFケネディ空港へ移動
ジョンFケネディ空港 12:15発
▼フライト 13時間
成田空港日本時間3月5日16:35着
▼乗り換え3時間
成田空港 19:30発
▼フライト2時間
福岡空港 21:45着
時差があるのでややこしいのですが、出発から到着まで24時間半の移動になります。
航空会社は『Air Canada』と『JAL』です。
と思ってぱっと見で買ってしまったのですが、なんとよく見たらニューヨークで乗り換えの際『ラガーディア▶︎ジョンFケネディ間を自力で移動』しなければならないのであります。
インドから帰国する時も上海で同じようなことがありました。
まるで成長していませんぞ!?
しかし今回はこのことに出国日前に気づいていました。
移動する方法を事前に調査したので『上海』のようなことはありません。
またアメリカに1度入国するのですが乗り換えといえどESTA(観光ビザみたいなもの)が必要です。
ワーホリ中にニューヨーク旅行に行った時は陸路で入国したのでESTAは必要無かったのですが、今回は空路での入国になるため事前に準備しました。
準備はバッチリ!
もう気持ちは日本です。
飛行機キャンセル!どうすんのこれ
トロントワーホリ中の私の職場の仲間であり、もはや親友と言っても過言ではないでんじろう氏。
3月4日トロント最終日、6時という早朝にもかかわらずでんじろうは私を見送るために空港まで来てくれました。
…2時間しか
…寝て…ないけど
…大丈夫っす…
『エアカナダ』のカウンターへ行きチェックインの列に並びました。
ちょっと早めに来たのであまり待たなくて良さそうです。
わざわざ朝早くに来てもらってるし、一番高いコーヒーのベンティ(一番デカイサイズ)奢るよ
くだらないことを話しているうちにチェックインは私の番です。
パスポートを提示して待つこと1分。
何やらカウンターのお姉さんが嫌味全開の大きなため息と共に「やれやれ困ったもんだよ」といったような表情をしています。
そして衝撃の一言。
このニューヨーク行きの便キャンセルになってるから
メールも行ってるはず
メール?
…3時間前に来てる!
知らんかった…!
なんとトロントからニューヨークに行く便がキャンセルになっていたのであります。
しかもそのメールには「カウンターでやってもらってね」といった内容のみで、便の変更などは記されてありません。
(次の人~!)
トロントからニューヨークへ行き、乗り換えたったの2時間、しかも自力で空港を移動しなければならないのに「キャンセルだから!」と言われて終わり。
お姉さんは「Next !」と叫び次のお客さんの相手をはじめてしまいました。
こんな事ありますか?
ちょっと待ってください!
私どうすれば良いんですか⁉︎
日本に帰りたいんですけども!
「ほんとしょうがねぇな」といった面持ちでどこかに電話をかける彼女。
そして
ボーディングパス!
(搭乗券)
日本行きね!
トロントから直行!
もうニューヨークで乗り換え無いから!
やれやれだよ全く!
Next!
なんとか新しい日本行きのチケットが発行されました。
何か嫌なことでもあったのか終始機嫌が悪いお姉さんでした。(美人だけど)
14:00発の東京直行便に変更されてしまって「ESTA取った意味ないやん!」と思いましたが、めんどくさいニューヨークの乗換えが無くなったのでまあいいでしょう。
軽くショックなのは日本行きの便がJALではなくAir Canadaになってしまったので、機内食は日本食ではないということです。
時間はまだ朝6時。
結局空港からさほど遠くないでんじろうの家に仮眠をしに行く事になりました。
わざわざ来てもらったのに
あまり睡眠を取っていなかった我々はでんじろうハウスに到着するやいなや死んだように爆睡しました。
そして昼12時、再び空港へ向かったのであります。
ありがとう
またどっかで会おう!
まだコーヒー奢ってもらってないので
なんとも優しいでんじろうであります。
そして今度は無事チェックイン終了、時間の変更もなく無事に帰国できそうです。
成田に着いてから日本時間「19:30発の福岡行き」の乗り換えですが、もともとの予定の1時間後の「17:30に到着予定」なので少々心配されますが大丈夫でしょう。
これでようやくひと安心です。
約束通りでんじろうとともにスタバでデカいコーヒーをごくごく飲み、軽くトロントの思い出などを語り合いました。
ほぼ仕事で辛かったという話しか出ませんでしたが、彼との出会いはとても大きなものであったと思っています。
そしてセキュリティチェックの入り口ででんじろうとお別れしてゲートへ向かいました。
ゲフっ
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大きな問題発生?飛行機が飛ばない!
そしてついに機内へ!
さすが長距離便だけあって超大型機であります。
1/3程は日本人でやたらと子供が多く不思議な感じであります。
そして席に座りベルトを締めて離陸を待ちました。
なぜか予定時刻になっても飛行機が動く様子はありません。
そして20分ほど経ったころ衝撃のアナウンスが流れてきました
トイレの水がガッチガチに凍ってますのでもうちょい待っててね
おそらく航空会社も凍結の対策を打っているはずなのですが、どうやらその日は特に気温が低かったらしくトイレの水が凍ってしまってまだ出発できないようです。
その後さらに30分が経ち、ついに1時間の遅れとなったころ私は
と心配になってきました。
なぜなら成田での乗り換えは2時間しかなく、もうすでに1時間ロスしているのです。
さらにここで大きな大きな問題発生!
そんな事を考える余裕が無いほどに、私は『大きい方』がしたくなってきたのであります!
私は『インド一周した時でも便秘になった』経験があるくらい本来お腹が強いはずなんですが、直前にでんじろうと2人で『一番デカいサイズのコーヒー』をゴクゴク飲んでいたので、急に催してしまったのです。
さらに!
トイレ前には子連れの日本人ファミリーが行列を作っています!
ただひたすらに大きいやつが産まれないよう我慢を続けたのです。
数ある漫画の中で私の中の不動の1位スラムダンクの8巻、みっちゃんの中学時代の回想シーンと、みっちゃんの名言が頭をよぎります。
そんな中日本人のおばちゃんがカナダ人CAに日本語で話しかけ始めました。
あとどれくらいでトイレは使えますか?
うちの子がもう我慢できないみたいなんですけど…
ト・イ・レは~、い・つ・ご・ろ・つ・か・え・る・よ・う・に・な・り・ま・す・か~?
分かってる~?
ゆっくり言っても伝わるわけないやん。
肛門括約筋を120%引き締めながら、笑いを堪えるという地獄を味わったのは産まれてはじめてであります。
結局1時間半遅れで離陸したあと、ベルト着用サインが消え、子連れのファミリーの行列が落ち着くまで何とか漏らさずに済んだのでした。
結局間に合わず一泊する事に
離陸後はトラブル無く約12時間のフライトでした。
そして日本時間18:50。
トイレ凍結問題により予定より大幅に遅れたものの、福岡行きの乗換えに40分の余裕を持ち無事『羽田空港』に到着。
1年3ヶ月ぶりの日本です。
さあ帰国の感動に浸っている場合ではません。
余裕があるといえど40分後には福岡行きの飛行機が飛んでしまうのです。
急いで福岡行きのゲートを探しに…
私は『成田』で乗り換えて福岡空港に飛ぶ予定だったのですが、なんと到着したのは『羽田空港』!
試合終了したあと、どうしようもないのでとりあえず荷物を取りに行こうとしていたその時
「エアカナダの遅延により乗換えができなかった方はいらっしゃいますか~!」
という声が聞こえました。
ということで行ってみると、そこは『ANA』のカウンター。
ダメもとで近況を相談してみました。
ニューヨーク行きがキャンセルになったり、トイレの水が凍ったとかで出発が遅れたりで福岡行きに間に合わないんです。
しかも成田から福岡の予定が、羽田に着いちゃってるんですけど、航空券を買うときにトラベルインシュランス的なもの(保険)には入らなかった貧乏人なので、これってもうどうにもなりませんよね?
するとさすがの日本といったところでしょうか、私は日本人の対応の素晴らしさに大きく感動したのでした。
大変でしたね
とりあえずは無事にご帰国なされたようで何よりです
おかえりなさいませ
もし福岡へのお帰りが急ぎでなければこちらで『ホテル』を用意させていただきます
また明日の午前10時発の『福岡行きの航空券』も用意させていただきます
このたびは大変申し訳ございませんでした
世界よ!これが日本だ!
エアカナダのカウンターの人!
見習って下さいよ!
と叫びたくなるほど素晴らしい対応でありました。
こんなアホな私にここまでしていただけるなんて感謝ですANAさん!
と不思議に思いましたが、航空会社同士の大人の事情などは特に興味もないので、お言葉に甘えて羽田空港内にあるホテルにチェックインしました。
トラブルだらけでしたが、なんとか帰れることになり安心した私は空港内の吉野家で牛丼を食べ、ふかふかの衛生的な日本のホテルで快適に眠りについたのでした。
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