カナダのワーホリが終わりついに帰国しました。
私は帰国の目的のひとつ『親知らずを抜きたい』を達成させるために歯医者に向かいました。
そんな旅行記に書くほどでもない話。
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私の口の中の状態
私は1年3ヶ月間の間カナダのトロントでワーホリをしておりましたが、その間に左下の奥から厄介な親知らずが生えてきました。
右サイドは綺麗に生えていて問題なかったのですが、左サイドは少々問題がありました。
というのは上はまっすぐ降りてきているのに対し、下のやつはほっぺた側に斜めに生えてきているのです。
その影響で食事や会話の度にほっぺたの内側を噛んでしまい、生活に大きく支障が出ていました。
しかしカナダで歯医者に行くととんでもない金額を請求されるとかで、帰国まで我慢することにしたのです。
ということで帰国まで我慢し、ついに私は歯医者に行ったのですが….。
テキトーにそのへんの歯医者に行く
私はその日都内某所にて、夜にニューヨークで知り合った友達のもじゃ男と酒を飲む予定がありました。
ということでテキトーに調べた歯医者を予約しました。
予約の電話をするまではなんともなかったのですが、私はあまり歯医者という場所に行ったことがなくとても緊張しています。
めっちゃ怖いです
いつも何気なく歩いている時に歯医者を見たところで 「ふーん」くらいのものですが、いざ自分が行くとなるとわけが違います。
予約は14:00から。
現在13:50で目の前にいます。
もう本当に逃げ出したい気持ちでしたが、私のほっぺたはがっつり腫れてしまっているし、そもそも予約しているので逃げるわけには行きません。
そして勇気を振り絞って中に入り受け付けをしました。
心拍数はとんでもないことになっています。
ドキドキしながら待合室のソファに座りました。
どうぞ〜
もうちょいドキドキさせて!
ついに私は治療室に入りました。
こちらにどうぞ〜
よろしくお願いします
なんとそこの歯医者さんはめちゃめちゃ綺麗な人で緊張が倍増!
マスク&白衣効果もあるのでしょうが、なぜ歯医者になりたかったのかインタビューしたいほどにお美しい人であります。
それではお口の中見ますね〜
口の中を見られることがこんなにも恥ずかしいなんて知りませんでした。
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ええぇ!?そっち抜くんですか!?
ただそれでほっぺ噛んじゃってますね
普通に抜いて、出血も少なければ今日はすぐに終わりますよ
そう言い残したあと、あれよあれよの内に数カ所に麻酔を打たれ、もはや数分後には顔面の左半分の感覚がありません。
「やっぱやめます!」
とすら言わせてもらえない状態です。
と思ったその時!
私は目を疑いました!
それでいくんですか!!??
なんと彼女が手にしたのは普通のペンチ!
もっとなんか専用の特別な機械とかでニュルッとやるもんだと思っていましたが、どうやらシンプルに引っこ抜くだけのようです!
痛かったり、感覚はありますか?
美人歯医者は麻酔が効いているか確認をしています。
ペンチを見て怯える私は、麻酔効果も合間って非常にみっともない顔をしていることでしょう。
しかもこんな美人さんの前で…。
そしてとうとうその時が来ました。
…ブチッ
先生!なんか思ってた感覚と違います!
いや麻酔が効いていて感覚など無いのですが、明らかに予想と反することが起きてしまったのです!
私のほっぺたをおまんじゅうのようにパンパンに腫れさせたのは紛れもなく『下の歯』
しかし!
この美人歯医者が勢いよく引っこ抜いたのはなんと『上の歯』だったのです。
血もほとんど出てないので縫わなくて良さそうです
お疲れ様でした〜
そう言い残したあと彼女はシュコーってやるマシンで私の口の中を吸うのみ。
私は顔面が麻痺しているので、なぜ上の歯を抜いたのか質問すらできません。
抜歯終了|上の歯を抜いた理由
お会計の時間になると麻酔が切れてきて普通に話せるようになりました。
それと引き換えに抜いたところが痛み出しましたが、そんなことは気になりません。
私が気になるのは、なぜ彼女は斜めに生えてきている下の歯を抜かずにまともに生えている上の歯を抜いてしまったのか。
看護婦さんに効いてみると、どうやらその理由は『下の歯はアゴがガクガクして抜きにくいから』らしいです。
また斜めに生えているほうを抜くのであればレントゲン写真を撮る必要があり、最悪の場合は切開して取り出したあとは縫わなければならないので、費用と時間がハンパじゃないことになっていたかもしれないとのこと。
今回の私の本来の目的は『ほっぺたの内側を噛まないようにすること』だったので「どっちか1本抜けばいいっしょ」という感じだったらしいのです。
確かにその後は一切ほっぺたを噛むことはなく、すぐに腫れもひきました。
料金は6000円くらい。
不本意ながら違う歯を失いましたが噛み合わせも良くなり大成功という結果に終わりました。
そして予定通りもじゃ男に会い、酒を飲みに行くのでした。
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