[ブリスベン空港]
号泣しながら空港を去るシズちゃんを見届けて、私はパース行きの国内線の搭乗手続きをしました。
ゴールドコーストで購入しためちゃくちゃ速いデカスケボーはバックパックとほぼ同じ長さだったので、バックパックの横に挟めてしっかり縛っておけばイケると思ったのですが…。
もしくはそれ捨てて行きな
しっかりと度肝を抜かれる高さの別料金を請求されてしまいました。
シズちゃん…やっぱりひとりは不安だ…
今さら何を言っても遅い!
シズちゃんとブリスベン空港にて別行動となり、今度は西海岸で単独行動が始まります。
前回▼
スポンサーリンク
パースの空港は世界一空港泊しやすい
ブリスベン空港からWestern Australia(西オーストラリア州)のパースに飛びました。
オーストラリアという国はデカすぎて同じ国でも東西で時差が2時間あります。
パースに到着したのは23:00。
シズちゃんがいるブリスベンは日付が変わって1:00です。
寂しいなぁ
彼女のシズちゃんとは半年前からついさっきまで毎日一緒にいたのでいきなりひとりになると寂しいものです。
しかしもうここまで来ました!
シズちゃんとの約束通り、残り半年も無い期間で88日間のファームなどの一次産業での労働記録を作りセカンドビザを取得しなければならないのです!
寂しいなど言語道断!
そんな甘ったれたことを言っている場合ではないのです!
とっても気合が入っています!
よし!寝るぞ!
時間は23:00。
いくら気合が入っていてもこの時間からは何も出来ません。
今から街中へ行ってもしょうがないので空港で朝まで寝ることにしました。
ちなみにパースの空港は世界一空港泊しやすいと私は思っています。
私が選ぶ空港泊快適ランキング
1位 オーストラリア パース空港
2位 ポルトガル ポルト空港
3位 ニューオリンズ空港
— おしんぽこ (@oshinpoko) December 25, 2018
その理由は到着ロビーに
寝てってくださいよ〜!!
と言わんばかりのベンチが多数用意されているからです。
ほかにもWi-Fiが調子良かったり、電源があったりとかなり快適な空港でした。
深夜着または早朝発で宿代浮かしたい時に快適な空港の条件
・横になれるベンチ
・適温
・無制限FreeWiFi
・寝床の横にAタイプ電源
・掃除のおっさんの騒音が小さい
・ヤバイ人が入ってこれないシステム
・トイレやカフェが適度に近いこんな夢のような空港あったら住んじゃう
— おしんぽこ (@oshinpoko) December 25, 2018
住んじゃう
パース空港からパースの街中へ
パース空港から街中までは「AirportConnect」というバスに乗ります。
乗り場は「空港を出て右」
簡単です。
- [ここら辺で待ってれば乗れます]
[朝8:00]
快適ベンチで5時間ほどしっかりめに寝て、体力もiPhoneの充電も回復しました。
以前フィリピン某所の公園のベンチで寝てしまってカメラを盗まれたことがあるにも関わらず、今回はiPhoneをお腹の上に乗せたまま寝ていました。
もちろんここは世界でもトップクラスに治安がいい国オーストラリアなので、よっぽどのことがない限り物盗まれたりはしないと思います。
- [パース空港のバス停]
と相変わらずのダメっぷりをしみじみと感じながらいつ来るのか分からないバスを待ちます。
パースの渇いた風を感じながら30分ほど待っていると1台のバスが到着しました。
シティ行きですか?
10分後Elizabeth Quay行きな!
ちょっとションベン垂れてくるからよ!
グハハハハハ!
(下品だな)
下品ながらも好感が持てる運転手のおっさんに確認を取り一安心。
おっさんの排尿待ちでバスの前に立っていたところ、190cmほどのデカすぎる白人バックパッカーがゆっくりと私のほうへ歩いてきました。
間違いなくドイツ人
パースの街中に行きたいんだけどこれであってる?
パース初めてだからよく分かんないんだよね
ありがとう!俺はジョナス!
ドイツ出身だよ
やっぱりね!
見た目と喋り方がめっちゃめちゃドイツ人。
Japaneseです
お互いこの日がはじめてのパースだということで意気投合した我々。
バスが出発しても会話を続けます。
ドイツ人のジョナスは昨日までの8ヶ月間タスマニアにいたらしく、現地でファームジョブをしてセカンドビザを取ったとのこと。
なので残りの1年と4ヶ月は時給のいいレストランで働くべくパースに来たそうです。
働くなら絶対こっちって決めてたんだよね
もう5ヶ月半しか残ってないですけど
もうすぐ夏も終わるしシーズンじゃないと思うよ
マジ無理じゃない?
しかも西海岸でファームってあんまり聞かないな
砂漠地帯だしね
クイーンズランドのほうがいいんじゃない?
あんたすっごい不安になること言うやん!!
クイーンズランドからわざわざ飛んできた私にクイーンズランドを勧める男ジョナスとともにパースの中心地にあるバスターミナル「Elizabeth Quay」に到着しました。
スポンサーリンク
運転免許の翻訳証明を取りに行く
いつものように到着前に宿を予約しました。
シドニーで酷い目にあって「もう二度と最安の宿には泊まらないぞ!」と決めたにも関わらず、パースで最安だった宿を3泊予約しました。
今日から住むのは「The Hive Hostel-ザ ハイブ ホステル」という宿です。
ジョナスは宿を予約していなかったらしく、ふたりでチェックインしました。
4人部屋に通された我々は荷物を起き再び外に出ます。
ビールとサンドイッチを購入。
この日は天気がいいので、でかい何かの会社みたいなビルの中庭のような場所のベンチで勝手に食事をしました。
ドイツでは料理をやっていたからね!
忙しくなるよぉ〜!
あんまりお金ないから明日からすぐ求職活動開始だな!
1秒たりとも無駄にできないよ!
シンはどうするの?
とにかくもう時間がないから明日から探す
車見に行く時は俺もついて行くね!
楽しそう!
あんた求職活動は?
私は海外での車の購入どころか運転もしたことがないのでかなり不安でしたが、ジョナスがついて来てくれるそうなので心強い限りです。
ジョナスと食事をしたあと、私は在パース日本国総領事館へ行くことにしました。
目的は『日本の運転免許証の翻訳証明』をもらいに行くためです。
ゴールドコーストで購入した『チャリよりも速いスケボー』に乗って領事館へ行こうとしたところ、ジョナスが慌てて出てきました。
領事館行くって言ってたね!?
面白そうだから俺もついてく!
あんた求職活動は?
[15:30]
16時に閉まる領事館までは徒歩で30分はかかりそうな距離なのでスケボーでシューッ!と行きたかったのですが、ジョナスがついて来ると言います。
なので走らせました。
だってそうしないと間に合わないのだから。
なんとか16時に間に合い、ギリギリで受け付けてもらえました。
はぁ!はぁ!
シン…自分だけ…
はぁ…はぁ…
自分だけスケボー乗って
ラクしちゃって…
ひどいんだから…
はぁ…はぁ…
なんで?しか言えん!
発行は1週間後を指定されたので、それまでには車を購入してファーム探し開始!という流れになりました。
変な走り方で死ぬほど汗をかいてまでついて来て、最終的になぜか愚痴を言いはじめるアホなジョナス。
彼は私の激速スケボーを見て自分も欲しくなったらしく、帰りに「City Beach」というお店にスケボーを見に行くことになりました。
もはや買う気満々のジョナス。
おそらくこの店にあるすべてのスケボーに試し乗りして吟味している様子。
店員と話したり「これとこれで迷ってる」みたいなことをしきりに伝えてきたり。
彼を待つこと2時間強。
そしてついに190cmの大男が購入したのがこれ。
身長190cm、体重90kg、靴のサイズ30cmの大男ですが、どうやら予算的に一番小さいペニーボードに落ち着いたようです。
私もペニーに乗ってみたいと思い、お店を出てすぐに私のクルーザーと交換してみました。
- [ちょっとでかい私のクルーザー]
俺も大きいやつにすれば良かった!
ペニー小さくて乗りにくいんだよね!
やっぱりペニー返品して大きいやつ買って来るから待ってて!
パース初日からジョナスと知り合い、なかなか面白い日となりました。
宿に帰ると1階の広い共有スペースでは、多くの宿泊者で盛り上がっています。
映画を観る人、ビリヤードをする人、仲間と楽しく話す人々。
そのほとんどがワーホリであろうヨーロピアンの若者です。
アジア人は私を含め4〜5人といったところでしょう。
めっちゃうるさいし汚いけど
もう1杯飲むか!
この日私はジョナスと知り合ったことによりシドニー初日のことを思い出しました。
無一文&真冬という地獄のシチュエーションで始まったシドニー生活でした。
苦しい生活を想像していましたが、良い出会いがあり▼彼らのおかげで最高のスタートが切れたのです。
そしてそれから半年が経ち、今度はファームジョブを求めて移動して来た西オーストラリア。
今回もまたジョナスというおもしろ人間と知り合うことが出来て良いスタートが切れた気がしました。
シドニーの3人と比べてジョナスはだいぶアホですが、それでも良い出会いだったと思います。
ハプニングの予感はしないでもないですが、とにかく楽しい日々が始まりそうな予感のほうが大きかったパース初日。
次の日から始まる車探しもこの調子でうまくいくよう祈ります。
前回▼
次回▼