ここはフィリピンのAngels(アンヘレスと発音)
いかがわしい系のお店がたくさんある、世界各地からドスケベおじさんの集まる町です。
しかし!
そんなことは私にはマジでほんとにどうでもいい事で、なんとなく来たのに災難続きなのであります。
完全にこの町の人間と雰囲気が嫌いになったのです。
本来ならば5日後にマニラからシンガポールに飛ぶ飛行機を待つだけの予定。
お金も節約したいし、そもそもフィリピン旅行など全く興味のなかった私ですが
この町に嫌気がさしてしまい、移動する事に決めたのでした。
前回▼
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CONTENTS
カメラを無くしてやる気も無くす
公園でしっかりめに寝ちゃう私
朝6時までのプランで支払っていたため、早朝にチェックアウト。
前日に起きたムカつく珍事と睡眠不足気温にまで怒る始末。
前日からイライラが溜まりまくっています。
この日最初のミッションは前日充電ケーブルを忘れてきたネットカフェに行く事。
なかったら電気屋で買う。
人類がこんな手のひらサイズの長方形の物体(iPhone)がないと生きていけなくなるなどと誰が想像したでしょうか。
iPhoneのバッテリーが無いだけで人はここまでソワソワできるのです。
しかしまだ朝6時なのでネットカフェも電気屋も開いてるわけがありません。
なので睡眠不足の私はそこらへんの公園へ行き軽く寝る事にしました。
なかなかイケてるベンチを発見した私は蚊取り線香を四方で焚き、生け贄の祭壇のような状態で爆睡しました。
熟睡すること4時間。
前日2時間しか寝られなかったので夢も見ず深い眠りについてしまいました。
尋常じゃない暑さと日差しで目覚めましたが、ある事に気づきます。
そうです。
私がベンチで爆睡していた4時間の間に何者かが私の荷物を漁っていたのです!
逆に笑っちゃいましたが、冷静に荷物を確認しました。
財布ある。
カードある。
金もある。
パスポートある。
iPhoneも~…あった!
やはりだいぶバックパッカーになって来ていた私は大事なものは全て身につけていたのです。
はっはっは!バカめ!
お前が欲しかったもんは全部わしの体に巻きつけとったんじゃい!
バックパックの中身を見て落胆しただろう!
なんせ半乾きの汚ねえTシャツしか入ってないからな!
とアホみたいに勝ち誇ったのは朝10時。
事なきを得た私はインターネットのないインターネットカフェに行き、無事充電ケーブルを回収出来たのでした。
ゲートに行ってまた街に戻る
朝から調子のいい私はインターネットカフェの店員のキッズにコーラを奢り、空港への行き方を聞きました。
街→ゲート→空港
という流れらしいです。
いくつかジプニーを止め、ゲート行きに乗り、数分後到着。
ここからどうやって空港まで行くんだろう?
と考える必要もないくらいうじゃうじゃ人が寄って来ます。
そして乗り合いタクシーのおっさんが
と言ってきました。
まあもちろん待ちますね。
しかし待っても待っても人など集まる気配もなく、暇なのでそこらへんを散歩しました。
すると!
ミニスカの面白すぎるオカマを発見!
推定50歳といったところでしょうか。
純度100%の完全なるおっさんがミニスカでオカマをやっているのです。
シャッターチャ~ンス!
とアタックチャンスさながら、すぐさま私のOLYMPUSイケデジカメをバックパックの中から探します。
仕方なくカメラは諦めて空港へ
バギオでの語学留学や台湾旅行などのこれまでの超赤裸々な思い出が詰まりまくっているカメラだったので絶対に諦めきれません。
なのでこの2日間の主な活動場所
- HotelSogo
- マクドナルド
- ネットカフェ
- 公園
の4箇所を確認するために、再びジプニーに乗り街に戻りました。
しかしどうせ公園で盗まれているのだからもちろんあるわけありません。
ホテルもネットカフェも
みたいな顔で全く取り扱ってもらえず、ついに諦めました。
そのカメラで素敵な思い出を残してくれ…
と呟きつつまたゲートに行きます。
すると気の弱そうな乗り合いタクシーのおじさんが、
と言ってきました。
しかも今回は待ち無しです。
最初のやつは250ペソと言っていたので、もう値段が違いすぎて
と思いながらついに、今度こそはほんとにこの嫌な街を離れる事が出来ました。
航空券を空港で購入
無理を言ってなんとかなった
フィリピンをはじめ貧困国の空港はしょうもない人間を空港内に入れないように入り口から荷物検査があります。
もちろん航空券の提示が必要です。
しかし私は街中どこに行ってもWi-Fiが弱かったので、航空券を買うどころかどこに行くのかも決めずに空港に来ちゃってるんです。
もちろん空港にすら入れず追い出されてしまいました。
しかしもう2度と街に戻りたくない私。
なので航空券買えませんでした!
とにかくこの街を離れたいんです!
なのでWi-Fiが届く所まででいいので入れて下さ~い!
と警備員に熱くお願いしたところなんとOK。
下ネタを言いまくるアホそうな警備員ふたりの間に挟まれ、空港内へ入る事が出来ました。
ランチ休憩中の大量のおばちゃん
なんとか空港内へ入る事ができましたが、案の定空港のWi-Fiも全く使い物になりませんでした。
下ネタ警備員にWi-Fi使えねーよ!と言うと『STAFF ONLY』と書かれた謎の部屋に連れて行かれました。
するとそこにはとんでもない異臭を放つ謎の食べ物を食いまくるおばちゃん集団がいたのです。
時間は12時半、ランチタイムでしょう。
そして『STAFF ONLY』部屋なので何かしらの空港スタッフなんでしょう。
その中のひとり、泉ピン子みないなおばちゃんが私を睨みつけ
とめんどくさそうにひとことだけ。
航空券を買いたいがネットが弱くて買えないと言うと、
と聞いてきました。
そういやどこ行けばいいんやろ?
何も決めてなかったのです。
とにかくフィリピンに戻ってきてからはずっとストレス全開だったので、とにかく今日この町を出たい旨を伝えました。
高くなければどこでもいい!
2~3日リラックスしたいっす
秒速で決められてしまい、10秒ほどで支払いの画面まで進められてしまいました。
しかも出発は夜9時半の8時間後。
暇すぎる!
でも無事に航空券を買う事が出来たのでとりあえずひと安心です。
田舎じゃなくね?
知らんけど
嫌な予感はしなくもない。
あの日の彼とまさかの再会
ついに航空券をゲットし8時間暇潰すというミッションが課された私は、とりあえず食べ物を探しました。
しかし、無いんですね~。
マジでなんにも無いです。
小さな売店だけはあったのでそこでお菓子をいくつか買い、それを食事としました。
するとある男が話し掛けてきます。
爽やかな男前の白人バックパッカーです。
実はその彼、台湾からクラーク国際空港に着いた夜に入国審査の列で目撃した男だったのです。
なんと彼も私の事を覚えていたらしく、嬉しくなって話しかけてきたようです。
名前はルーカス(30)スウェーデン人。
台湾人女性と付き合っていて彼女に会いに台湾に来たが、ビザの関係で一旦国外に出なければいけなくなったらしく、仕方なく近くのフィリピンに来たらしいのです。
ほんと嫌い!
と言ってます。
私もそこに泊まってたよ!
どうりであなた顔色悪い!
さらに飛行機の時間は8時間後と言っています。
ちょっとちょっと!シチュエーションかぶりすぎっす!
違うところといえば顔面偏差値くらいで、あとはほぼ同じ!
ここまで似たような状況だと嫌でも仲良くなっちゃいます。
自分たちの生い立ちや旅行で行ってみたい国の話、またフィリピンの悪口などで大盛り上がり。
8時間があっという間に過ぎました。
そして国内線と国際線の別れるところで握手をし、再会を誓います。
バックパッカーってこんな感じなはず!
こういうのがしたかった!
と心から思い、クラーク国際空港を出発。
たった8時間しか一緒にいれませんでしたが、このストレスしか感じないひどい町のおかげでとってもいい友達が出来たなぁと思いました。
彼とは何年も経った今でもSNSでコメントし合う仲です。
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