災難続きだったAngelsでの約2日間でしたが、最後に空港でルーカスという友達ができて気分は良好です。
クラーク国際空港からセブまではすぐ着きました。
しかしまた深夜の到着。
そしてもちろん無計画な私は宿の予約などしておりません。
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セブシティのダウンタウン
[セブ空港]
セブ空港に着き、荷物を受け取るとそこはカオス。
夜中だからというのもありますが、そこら中足の踏み場がないほど人が転がっています。
もちろん国際空港で一夜を過ごすというのは普通だし、自分の便が夜中発や早朝発であれば私もそうします。
しかし明らかにクーラー目当ての地元の方達が多すぎてドン引きしました。
セブはリゾート地と聞いていたのでもっと華やかで綺麗な空港を想像していましたが
軽く空港内を散歩してましたが何も面白くなかったのですぐに外に出てタクシーを捕まえました。
タクシー代も安めでお願いしゃす!
交渉もめんどくさいので大きな声で言い切っちゃう作戦で1番近くのタクシーに乗りました。
そして連れて行かれた場所はダウンタウン。
なかなかガラが悪い感じの場所でした。
しかしめちゃめちゃ綺麗ないいホテルなのにドライバーがフロントで話をつけてくれて600ペソ(1,400円)で泊まれました。
とにかく何もかも上手くいかないない私にとってはここまでスムーズに事が進んだのが嬉しくてテンションが上がります。
そしてテンション爆上げついでにビールを買いに外に出たら地獄を見ました。
スキンヘッドのマジでヤバいやつ
[24:00]
まず私が泊まった場所は誰が見てもそう思うほど危険なエリア。
人はぼちぼち歩いていますがなんともヤバそうな雰囲気です。
ホテルから約100mくらいの所にコンビニのような店があるのでそこが目的地なんですが…。
ホテルを出てすぐに太ったおばちゃんに話しかけられ、そのうしろから明らかに性を商売にして生計を立ててる系のフィリピン女子5名が現れました。
と思っているのもつかの間、合計7名に囲まれます。
ん?7名?
ええぇぇ!?
あんたは何!?
なんとそのフィリピン女子たちのすぐうしろに『ワイルドスピードのドミニク』をもっと色濃くしたようないかつすぎる男が上半身裸でニヤニヤとこっちを見ていたのです!
しかも右目が潰れていて、何と戦ったらそんな傷になるの?と心配になるほどの傷が全身にある男。
なんとドミニクはこの5人の中から女の子を選べと私に行ってきたのです!
ビビってます!
マジでビビってますよ!
他にもいっぱいいるよ?
見たい?
ああなるほど。
ドミニクがこの商売を仕切っているのかと理解しました。
普段ならキッパリとお断りできそうなものですが、ドミニクの恐ろしすぎる風貌と雰囲気が最悪の深夜のセブのダウンタウンに私は完全に萎縮しています。
ここまでビビっているのは高校時代に剣道部の鬼監督に呼び出された時以来です!
え?ちょっと待って…
じゃあ太ったおばちゃん…
あんたはなに?
まさか彼女まで商品のひとつだったと気付いた時は二重でゾッとしました。
冷静になれるわけもありませんが、こんな深夜にトラブルを起こすわけにはいきません。
みみみ水を買いに来ただけなんすよね!
だ…だからお金ないっす!
カツアゲされてるやつみたいな感じでなんとか突破しました。
しかしドミニクはニヤニヤついてきます。
180cmほどの長身からぐるっと私の肩に腕をまわされてしまい、逃れらる状況ではありません。
一杯だけ!
これは従わないと私もあのような傷を負わされて眼球を潰されるんじゃないかと思い、1杯だけ飲酒をともにすることになってしまいました。
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全力疾走
ドミニクとふたりでコンビニに到着すると、入り口の前にはテーブルがあり数人の彼の仲間たちが騒いでいます。
酔って大声を上げる汚い女、マリファナ的なものをやってるっぽいおじさん、そして今すぐ始まっちゃうんじゃないかってくらい密着しておられる男女。
この中で宴会?
と恐怖に震えながらコンビニで水とビールを1本ずつ購入。
ドミニクの分もついでに買わされてしまいましたがもちろん何も言えません。
そして席を空けてもらい座らされ、ついに乾杯です。
なぜかドミニクと6人の愉快な仲間達との世界一緊張する宴会が始まってしまったのです。
挨拶や自己紹介もほどほどに、思っていた通りアンダーグラウンドな「モノ」の営業が始まりました。
お金ないから!
どこ泊まってんの?
本当に泊まっているところを教えるのは絶対良くない!と思い、ホテルと逆の方向を指差して
と言いました。
しかしこれは大失敗。
とさっきまでニヤニヤしていたのにいきなり物凄い形相で私を睨む片目のドミニク。
もう私は何を喋りどう動けば正解なのか分からなくなってきて硬直しています。
完全に無言になってしまいました。
ドミニクは私以外のメンバーともペラペラ喋っていますが現地語なので私には理解できません。
ボッコボコにして金持って来させる?
金無さそうだよそいつ
とでも話しているように感じて私は思いました。
たいしたことはない。
ただふざけてるだけなのかもしれない。
ほんとに気に入ってくれてお友達になろうとしているだけなのかもしれない。
しかしサメのエサになる可能性もなきにしもあらず。
私はビールを一気に飲み干し、ゆっくりと立ち上がり、その瓶をゆっくりと歩きながらコンビニのゴミ箱に捨てて、ドミニク達が座っているのを確認した瞬間…
ダッシュです!

ビーサンで!
ホテルの!
逆方向へ!
運動音痴のこの私が!
どこに向かってるのか分からないけれどダッシュです!
するとそれに気付いたドミニクと大声をあげてい女の2人が!
ダッシュです!

私を追いかけて!
もの凄い形相で!
ダッシュです!
しかし!
めっちゃ足遅い!?
どうやら彼らは私に追い付くことができないほどベロベロに酔っていたようです。
100mほど全力疾走したあと一本となりの路地に入ってそのまま抜けるとそこは大通り。
街灯が明るく、お店がいくつか開いていて人もたくさんいました。
2人をまいて遠回りしながらなんとかホテルに到着できたのです。
高くないし良いホテルなので連泊を考えていましたが、またドミニクたちに会うのも嫌なので
と良いホテルを諦めることにしたのでした。
またせっかく買った水をドミニクのテーブルに忘れてきたのですが、それも諦めることにします。
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