アーグラーからデリーに向かう4時間の電車内でなんとサラ髪君の荷物が盗まれてしまいました。
犯人は分かっていたのに見つけだすことが出来ず、結局そのままデリーに到着しました。
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CONTENTS
サンタナデリーにチェックイン
慰めてもらおうと思ったらもっとやばい人いた
サラ髪君が盗まれたものは
- 現金
- カード類
- 財布
- パスポート
- ビデオカメラ
- iPhone
- PC
全部ですね!
これらがなくなったら生きていけません。
旅を続けるなどもってのほか。
我々が日本人宿サンタナデリーにチェックインできたのは夜中24時で、閉まるギリギリでした。
受付の横の地面になぜか裸の人間がひとり転がっています。
寝てるんですか?
警察が「これ日本人だろう?」って連れてきたんだよ
まあよくあることだし気をつけないとね
こういうときってどうしたらいいですか?
じゃあこれが大使館の地図で〜警察署は駅前にあるから明日行ってみたらいいよ
なんというスタッフの慣れようでしょう!!
聞くところによると週に1回は何かしらのトラブルで助けを求められるらしいのです。
特に今週はインド人にやられた日本人が多いとのこと。
ちなみに睡眠薬の彼は次の日に消えていました。
レイプされた日本人(男)
部屋に行くとそこは4人部屋ですでに2人の日本人が入っていました。
なんとそのうちの1人はダラムサラでゲイにレイプされたらしいです。
でもなぜか彼は笑っています。
ゲイにレイプされた話が『オイシイ』とでも思っているのでしょう。
毎日パンツを盗まれた女
隣には女子部屋がありそこから2人の女子が遊びにきていました。
そのうちの1人のパンツちゃんは
もともとデリーの違う宿に泊まっていたらしいのですが、手グセが悪い奴がいるホテルだったようで毎日パンツを盗まれたので日本人宿に移動して来たらしいのです。
皮肉にも彼女の前職場はPJ。
パンツを売って作った金で買ったパンツを盗まれたわけですね。
カードを不正利用されて多額の貯金を使われてしまった女
そしてもう1人のカードちゃんはインド旅行をしはいけないタイプの女であります。
その理由は
- 可愛過ぎる
- アホすぎる
- 人を信じすぎる
コルカタからインドに入国したのは5日前で我々とほぼ変わりません。
しかし彼女のこの5日間でデリーに着くまでは我々よりもはるかに壮絶であると言えます。
- コルカタから入国、話しかけてきたインド人に言われるがままついていく
- バラナシに行きたかったのに怪しいインド人についていって気付いたらプリーにいた(逆方面)
- 仕方ないのでプリーに滞在していたら怪しいインド人の家に泊まらされる
- セクハラが過ぎるのでコルカタに戻り飛行機でデリーに移動を決意
- コルカタでタクシー移動の途中でATMに寄り、ドライバーに使い方を聞いて暗証番号を教えてしまう
- カードを持って逃げられてそのまま約13万ルピー(約20万円)使われてしまう
- 今にいたる(笑っている)
この話を聞いたとき
と発言してしまったくらいアホだなあと思いました。
荷物を盗まれてブチギレ状態のサラ髪君にいたっては、自分もまあまあやられてるのにカードちゃんを心配しだす始末。
パパ〜♡て感じだったから!
あははは
サラ髪さん本当優しいですね♡
この見た目で、作っている感じもなくこれほどまでに素直でアホなんです。
普段はクールなサラ髪殿も
と心の声が漏れてしまうほど。
こんな子がインド一人旅をするとたったの5日で
『もう旅なんかやめて帰国したほうがいいような事件』
がいくつも起きているのであります。
彼女はこれから世界一周するらしいです。
旅のプロたち
デリーではたくさんの日本人と知り合いました。
- 世界一周の人
- インド10回目の人
- 元美容師で髪を切りながら旅する人
- チャリで世界を周る変態
- めちゃめちゃ沈没してるおじさん
などなど。
※沈没とは本来の旅行の目的を忘れ、忙しい日本社会から逃げる様に物価の安い国で長期間引きこもる事。外ごもりという言葉もあります。
どの人にしても海外での経験がすごすぎて話を聞くだけで圧倒されます。
世界二周目のヒザオさん
膝に水が溜まっても旅行をやめないヒザオさん。
訪問した国は100ヶ国以上の旅プロすぎる男であります。
デリーに来たのは7年ぶり。
多分10年後もこのまんまやで
多分なんでもない普通の人がこれ言ってたら
と思うんでしょうけど不思議なものでヒザオさんが言うと納得します。
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大使館通いの4日間
再発行するなら大使館行くしかないね
金はシン君に借りたら良いじゃん?
ということでデリーの日本大使館に行くことになりました。
カードちゃんも多額の損害を受けているので色々と聞きに行くために大使館に行くそうです。
ということで3人で大使館に行くことになりました。
- サラ髪君の目的『パスポート再発行』
- カードちゃんの目的『とりあえず今後の旅のために良策を得にいく』
- おしんぽこの目的『カードちゃんが可愛いから付いていく』
カードちゃんとんでもない女子力を発揮
早速トゥクトゥクを捕まえて乗ります。
450ルピーな!
…ピンとこない!
アーグラーで1日チャーターで350ルピーだったから値切れそうだよね?
300とか?
420!
これラストプライスだよ!
デリーはやっぱたか…
100にして〜♡
それはいくらなんでも無理じゃない!?
スリスリ
せめて300…
これだから女は恐ろしい…。
流石に100ルピーにはなりませんでしたが1人50ずつの150ルピーになりました。
パスポート再発行に必要なもの
まずサラ髪君に与えられた選択肢はふたつ。
- パスポートを再発行してインド旅行を再開
- 帰国のための渡航書を発行して帰国
サラ髪君は迷わず
と意気込んでいます。
しかし大使館で話を聞いて外国でのパスポートの再発行はそんなに簡単ではないことがわかりました。
現地での書類の記入以外に必要な書類は4つ。
- パスポート顔ページのコピー
- 戸籍謄本
- ポリスレポート
- 証明写真
パスポートのコピーは奇跡的にあったらしいのでOK。
戸籍謄本は日本から取り寄せるしかないのでサラ髪君は親御さんにその場で連絡しました。
証明写真はそのへんで撮るとして、やっかいなのが『ポリスレポート』であります。
インドの警官はゴミ以下
めっちゃムカつくインド警察
デリー駅前の交番に3人で行きました。
狭い交番に10人ほど男の警察がいます。
誰ひとりとして仕事をしているような人間はおらず、全員がだらだらしているだけです。
デリーじゃねえの?
じゃあその町の警察に行けよ
ここではできない
絶対できない
列車内に交番ないやん?
デリーに向かう電車だからここで良いでしょ
ていうかポリスレポートはどこでも受け付けてくれるって大使館で聞いたよ!
お前が気をつけていないのが悪い
帰れ!
これはポリスレポートを受け付けているかどうかの問題ではありません。
盗まれた場所がデリーじゃないとかの問題でもありません。
ポリスレポート欲しかったらファリダバードの警察でやれ
冗談抜きでサラ髪君は盗難届けを出すことができませんでした。
しかしこの後。
我々はインド警察のマジのクソっぷりを目の当たりにしたのです。
カードちゃんここでも女子力
海外旅行保険の適応を受けるのに必要なのでポリスレポートを発行してください(ウルウル)
デリーのすぐ近くで被害を受けたサラ髪君がダメだったんだから、コルカタのカードちゃんは流石に無理でしょう…。
しかし我々は耳を疑います。
さあこれとこれに記入して!
明日にはできるから取りにおいでね
(ニヤニヤ)
無視すんなよ!
なんで急に聞こえないの(笑)
本当に信じられません。
いくらインドといえどこれはきつい!
最後の無視にいたっては何がしたいのかわかりません!
もはやサラ髪君は笑っちゃってます!
結局それ以降は我々男性陣とは一切会話をしてくれませんでした。
明日昼にここに来るんだよ?
ニヤニヤ
撤回します。
カードちゃんは絶対にインド旅行をしてはいけないタイプの人だと私は思っていましたが真逆であります。
彼女こそ真のバックパッカー旅行の才能の持ち主だったのです。
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サラ髪君脱落決定!再び1人旅開始
サラ髪君帰国を決意
そんなこんなでデリーで4日が経ちました。
今日も警察行ったんですけどインド人に嫌気がさしたのでもう無理にインドに残ることないかなあって思ってます
急がんでええやん
大事な荷物を盗まれて、警察もあの感じだとインド自体が嫌になるのも無理はありません。
しかしサラ髪君は
と諦めることなくこの4日の間大使館と警察に通いつめました。
しかし結局警察は全く動いてくれませんでした。
私なら彼みたいに落ち着いていられないかもしれません。
しょうがないです。
ポリスレポートが出せないならもう旅を続けることはできません。
めっちゃさみしいやん!
サラ髪君とは
そしてインドを共に旅行する仲であります。
長い時間生活を共にしましたがどうやらお別れのようです。
次の日私はひとりでデリーを去ることにしました。
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