現在サラ髪君とインドを周遊中!
アーグラーでタージマハルを見てきました。
いいトゥクトゥクドライバーと出会い満足のいく1日観光です。
しかし!ここまで順調だった我々に大事件!
列車内でサラ髪君の荷物が無くなります!
今回はその一部始終の様子と手口の話。
前回▼
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デリー行きの列車内で大事なものが入ったサブバッグを盗まれた
中身はマジで大事な物
結果からいうと私の旅の相棒・サラ髪君のサブバッグまるごと列車内で盗まれました。
中身は
- iPhone
- PC
- ビデオカメラ
- 財布
- カード類
- 現金
- パスポート
- 友達からのメッセージなどのこれまでの思い出
(サラ髪は2年間のオーストラリアワーホリを終えて帰国前にちょっとアジアを旅行しようということで私と2人でインドにいる状態です) - その他細々したもの
どういう状況?
いつも通り3段寝台のエアコン無しSLというクラスです。

夕方17時のためまだ2段目はたたまれていて、みんなの荷物を3段の1番上に上げている時になくなりました。
私はもともと荷物が超少なくて、メインの大きなバックパックひとつだったので大丈夫でした。
巧妙な手口に騙された
ピンクシャツの男
17時発21時ごろにデリーに着く予定の列車でした。
我々はアーグラー駅の改札を抜けてデリー行きのホームを探していたのですが「ここで間違いない」という確信が持てる乗り場をなかなか見つけることができませんでした。
なのでチケットを見せながら何人かにデリー行きのホームを聞きました。
インドで聞き込みは最低5人くらいはしたほうがいいです。
テキトーに答える人が多すぎて、そいつを信じたのが命取りで取り返しのつかない事態に発展するという可能性もありますよ!
我々は「デリー行きのホームはどこですか?」という同じ質問を5人にしてみたら、みんな同じ答えだったので「ここで間違いないだろう」と列車を待ちました。
そのうちのひとり

「ピンクシャツ」を着ていて綺麗な革靴を履いている綺麗めな男に
と言われました。
アーグラーからデリーまでは5時間。
今までよりも時間は短いし夜中の移動ではないので、わざわざ寝台列車を買う必要はなかったのです。
GNとはGeneralのことで、安い揉みくちゃになるかもしれない下のクラスのチケットです。
満席ならごめんね
我々は何がなんだか分からないままピンクシャツにチケットを預けると,駅員に何かを記入してもらい我々のところに帰ってきました。
なんと彼はSLクラス(GNよりは良いやつ)に書き換えてくれたのです!
しかも無料!
本来ならば追加料金を払わないといけないのですが、乗務員がチケットをチェックしに来たら寝たふりをしてれば全然大丈夫とのこと。
車内での一連の流れ
ピンクと我々が同じ列で正面には2人、左サイドには3人。
あたかももとから友達だったかのように全員が仲良く話しています。

特にピンクと正面の2人は仲が良くて、現地語でペラペラずう~っと喋っています。
ピンクは「眠いから」と1番上の段に上がりました。
というので下から荷物を上げます。
座席はスッキリ。
ピンクはいびきをかいて上の段で寝始めました。
これがいけなかったのでしょう…。
寝たふり意味なし!
1時間ほど走ると本当に乗務員がチケット拝見にきました。
上からピンクが我々2人に忠告します。
ふたりとも寝たふりをしろ!
と言ってきたので、我々は素直に目を閉じて寝たふりをはじめました。
しかし1分後。
寝たふりなど意味をなしておらず、肩をポンポンと叩かれて揺すられて、しまいには耳元で
pleeeeeease!
と叫ばれます。
さすがにこれ以上寝たふりは無理だと判断し、目を開けて言われた金額を払う羽目になりました。
そしてピンクシャツ消える
寝たふり意味ないやん!
え~っと財布財布…
ピンクが寝ている上の寝台から財布を取ろうとするサラ髪君。
ピンクがいない⁉︎
俺のバッグ無いんだけど…
この流れでサラ髪君の大事な荷物がピンクに盗まれてしまったのです。
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結局ピンクは見つからずデリーに到着
決死のピンク捜索
我々が荷物が無いと騒ぎ出すとまわりにいた他のインド人が
と言ってきました。
ついさっき降りてゆっくりどっかに行ってしまったぞ?
ピンクはもともと手ブラだったんだよ!!
やっちまったなぁ!!

まだピンクが消えてから5分も経っていません!
その間列車は一回も止まっていない!
つまり!
ピンクはまだ車内にいるはずだ!
俺らはこっち方面を見にいくからお前らは逆サイドを調べてこい!
観光客にそんなことをするやつはマジで殺していいぞ!
彼以外のインド人も自分のことのように怒りだし、立ち上がります。
我々2人+インド人5名の合計7名によるピンク探しが始まったのです。
隠れてるのかな…
いたか!?
んなあに〜!?
そっちはどうだ!?
やっちまったな!
しかしその捜索も虚しく、ついにデリーに着くまでピンクは見つかりませんでした。
信じてくれ
本当にここデリー?
結局ピンクを見つけることができぬままデリーに着いてしまいました。
とりあえず今後のことを決める前に一旦宿にチェックインしたいので歩き始めます。
予約していた宿は日本人宿サンタナゲストハウス。
前は違う所にあってもっと駅よりの分かりやすい場所にありました。
前日の夕方から一度も室内にいないのでiPhoneの電池は2人とも切れています。
なので地球の歩き方の地図を頼りに探しました。
しかし歩きだしてみるとなかなか見つかりません。
初めての地デリーで地形がよく分からないので果物屋のオヤジに聞いてみます。
我々ここらへんのホステルに行きたいんですけど
現在地ってこの地図でいうとどのへんですか?
ああこれデリーの地図だね
現在地でいうとお前の肩くらいかな!
はははは!
ここデリーじゃないよ?
ファリダバードだよ?
や…やられた…!!
そこはデリーではなく2~3駅手前の『ファリダバード』という駅だったのです。
手口に気付く
そこでこれはピンクの単独犯ではなく、少なくとも捜索に参加した5名も含めた計画的な泥棒だったことに気付いたのです。
- 上手いこと言って我々に目を閉じさせる
- その間にピンクが荷物を持って隠れる
- まわりは何も知らない顔をして心配するふりをする
- 怒ってる感じを出してピンクを探すふり
- お前らはあっちを探せと我々に指示して自分たちはピンクをかくまう
- デリーじゃないところでデリーだと嘘をついて我々を降ろし自分たちはしっかりデリーへ
我々がアホなのかあっちがうますぎるのか。
もはやインドでは誰も信用できなくなり、温厚なサラ髪君もかなり頭にきているようです。
普段は
ちょっとぼったくられてもしれたもんだから、なるべく現地の人を信じて楽しい旅にしたいよね
という感じの非常に落ち着いた大人の男です。
カンボジアの国境越えの日も終始落ち着いていたのはサラ髪君です。

しかし今回ばかりはかなりキレています。
13億人ぶっ殺す
その後ファリダバード駅に戻り、またチケットを書い直してデリーの宿に着いたのは24時。

エントランスに睡眠薬で身ぐるみ剥がされた大学生が転がっていて
と呟くのでした。
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