ラオスのヴァンヴィエンに滞在中の我々4人。
前回は有名なアクティビティスポットの『ブルーラグーン』へ行きましたが、悪天候により私とシズちゃんは途中で断念。
しかしおしんぽこの彼女になったシズちゃんとの関係が深くなったので良しとしましょう。
今回はあのふたりとお別れする話。
前回▼
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アロハ君とニコン君
旅行計画ミーティング
[ヴァンヴィエン3日目]
この日は朝から超大雨です。
特に予定を決めていなかったのでだらだらと起きて4人でカフェへ行きます。
以前ラオスの食文化の話をしましたが、特にここヴァンヴィエンはヨーロピアン旅行者にも人気の場所で、彼らを意識した洋風なカフェやレストランが無数にあります。
▼行動的な若者
▼ちんたらする大人
やはり若さでしょうか。
彼らふたりは23歳、そして私とシズちゃんは28歳と29歳なので旅行への意欲が全然違います。
そう、我々はこんなにのんびりしている場合ではありません。
なぜならラオス旅行のメインと言っても過言ではないほどの有名な町である『ルアンパバーン』に行かなければならないからです。
ネックなのはラオスの滞在許可が15日しかないこと。
日本人の場合、観光目的で15日以内の滞在であればビザを申請することなく入国できますが、それ以上の場合は空港でビザを申請する必要があります。
しかし我々はタイから『陸路』で入国しているため、自動的に15日以内のビザ免除状態になっているのです。
その15日の間に私が行きたかったのはヴィエンチャン、ヴァンヴィエン、ルアンパバーンの3箇所。
どれも有名な観光地です。
そしてその15日の間にバンコクへ戻らなければならないため、あまりグズグズしている場合ではないのです。
またアロハ君とニコン君はルアンパバーンのあとにベトナムへ移動するらしく、そのふたりの予定も考慮する必要がありました。
この日はラオスに入国して6日目なので残り9日は国内に居れるのですが、ルアンパバーンに行ってまたバンコクへ戻ることを考えるとそろそろヴァンヴィエンを去らなければならないのです。
しかし!
正直な話!
大人2人(おしんぽことシズちゃん)は居心地の良いヴァンヴィエンでもっとダラダラしたい!
そして話し合いの結果、アロハ君とニコン君のふたりには先に行ってもらうことになり、私とシズちゃんはとりあえずヴァンヴィエンに残って後日ルアンパバーンへ向かうことになりました。
つまりこの1週間行動をともにしたふたりとお別れすることになってしまいました。
アロハ君とニコン君の最終日
[次の日のラオス入国7日目]
アロハ君とニコン君にとってはヴァンヴィエン最終日です。
諦めきれないよ!
ニコン君連れてって!
前回断念したシズちゃんの強い訴えによりニコン君はブルーラグーンへ再び行くことになってしまいました。
僕はこないだちゃんと辿り着いたし、しっかり遊んできたので…
暇でしょ?
バイクじゃなくてトゥクトゥクで行こう
シズちゃんにとって前回のバイクはトラウマのようです。
同じ宿に泊まっているほかの旅行者数名もブルーラグーンへ行きたいとのこと。
ニコン君とシズちゃん+他の旅行者2名の4人チームで朝早くからブルーラグーンへ行ってしまいました。
ん?
おしんぽこは?
そう、私はついて行かなかったのです。
なぜならめんどくさくなっちゃったから。
というのは半分で、ブルーラグーンへ行かなかった本当の理由はアロハ君と喋りたかったからです。
タイ・ラオス編でのメインキャラの彼。
じつは私とアロハ君は年齢は5つ違えどめっちゃめちゃ仲が良かったのです。
バンコクでの初対面時に声をかけてくれたし、ヴィエンチャンで私とふたりでラオス人を笑わせる遊びを考えたのも彼。
もちろん彼女であるシズちゃんと一緒にブルーラグーンへ行くのも絶対に楽しいはずなのですが、アロハ君最終日ということもあり私は彼と1日を過ごすことに決めたのでした。
アロハ君の話
前日は一日中雨が降り続けていたので、4人はテキトーに行動し、バラバラで生活をしました。
私とシズちゃんは夜はそこらへんのレストランで食事をして部屋でビールを飲んでいました。
また写真家のニコン君はひとりでカフェへ行き、撮り溜めていた写真を整理していたようです。
そんな中、性欲の奴隷・アロハ君はひとりでサクラバーへ行き遊んでいた(ナンパしまくっていた)らしいのですが…。
なんとこの男、サクラバーでラオス人イケイケ女子を捕まえて部屋に連れ込んでいたのです!
その部屋で起きた生々しい話は面白くもなんともないので割愛させていただきます。
酔いもまわって寝てしまったアロハ君が深夜にふと目を覚ました時、一緒に寝ていたはずのラオス女子がいなくなっていたことに気づきます。
そして嫌な予感がしたアロハ君は恐る恐るサイフを確認するとすべての現金が抜かれていたとのこと。
笑っちゃう!
幸いなことに抜かれた現金は日本円にして3,000円。
アロハ君にとってはただの笑い話でありますが、同室のニコン君にとってはたまったものではありません。
なぜならアロハ君がアホなことをしているその約6時間、同じ部屋のニコン君は部屋に入れなかったからです。
アロハ君とそんな話をしていると、昼過ぎごろブルーラグーンチームが帰ってきました。
ニコン君さ、昨日部屋に入れなかったんでしょ?
じつはゴニョゴニョ…
だから鍵閉まってたんだ!
昨日の夜は僕ひとりだったんだよ〜
しんさんとシズさんもなんか部屋にこもっててなんか怪しいし…
バックパッカーの風紀は乱れがちです。
ブラウンラグーンだった
雨により水かさが増して川の流れも速く、まったく綺麗ではなかったようです。
そんなこんなでアロハ君とニコン君との1週間に及ぶ楽しい日々は終わりました。
夕方迎えのミニバスが来て、彼らふたりは世界遺産の街『ルアンパバーン』へ向けて出発しました。
ルアンパバーンで待ってますよ!
金抜かれたりとか、南京虫とか!
今後の旅も楽しんでね!
日本で会ったら飲み行こうね〜
そうそのまさか。
私とシズちゃんは『ヴァンヴィエンでダラダラする』か『近日ルアンパバーンに移動する』か迷っていて、70%くらいはヴァンヴィエン居残りかなあと思っていたのでした。
つまりこれで本当のお別れになる可能性が高いので、そんな感じの挨拶だったのです。
アロハ君とニコン君を乗せたボロいバンは行ってしまいました。
バンコクで知り合った時はまさかここまで仲良くなるとは思っていなかったので非常に寂しい思いです。
新キャラとあの男が現れる
リリーさん
時間は19時ごろ。
アロハ君とニコン君を見送り、宿1階の共有スペースでシズちゃんとビールを飲んでいるとリリーフランキーの若い頃のような渋すぎる男が現れました。
小さく会釈して無言でゆっくり隣のベンチに座った彼はリリーさん。
ゆっくりタバコに火を着け、目を閉じてゆっくり煙を吐きます。
彼は一年の半分働いて半分アジアに引きこもるという生活をしている35才。
多くを語らず、非常に落ち着いた男です。
ハワイアン
いつもは人があまりいないチャンタラゲストハウスですが、この日は多くチェックインがありました。
その中でも圧倒的に目を引く男がこちら。
ハワイ出身の大男・ハワイアンさんです。
職業は『スナイパー』だというかなり胡散臭い男。
ちょうどこの日にチェックインしてきたようで、他の旅行者と絡みたくてしょうがないらしく、ガンガン話しかけられます。
ボク、ニホンゴ、ウマイデショ?
マジで日本語が上手いです。
それだけではありません。
仕事柄アジアにいることが多いらしく、6ヶ国語イケると自負されているので驚きました。
ということでドヤ顔でラオス人のおじさんに話しかけるハワイアン。
イングリッシュプリーズ
全然だめやん。
電気君
私はなぜバックパッカーなのかというと、バックパックを背負っているからです。
ほとんどの旅行者もバックパックもしくはスーツケースです。
しかし『部活の遠征で使うようなボストンバッグ』を肩から斜めがけした男がチェックインしてきました。
彼は九州の電気店の息子で、ある意味将来が約束されている男。
この旅が終わると某有名家電会社に就職し、数年修行したあとは稼業を継ぐという人生らしい。
部活みたいなバッグだね
みんな動きやすそうなバックパックでうらやましいっすよ!
まず機械が苦手で
ははは
電気屋継げますように。
おにぎり君
そしてこの日、偶然にもあの男までが現れてしまいました。
ちょっと〜!
ちゃっすちゃっす〜!
感動の再会なんだからそのリアクションないでしょ〜!
そんなのちゃっすですよ〜!
あっ!シズさんもちゃっす!
ブレることのないそのハイテンションと喋りの面白さに定評のある彼は私のお気に入りの人物でした。
しかし連絡先を交換することなく首都のヴィエンチャンで別れてしまったので、ここヴァンヴィエンで再会できて大変嬉しく思います。
ヴァンヴィエン居残り決定
もともとはアロハ君とニコン君に続いてルアンパバーンまで行く予定でしたが、新しい面白キャラが現れたことにより私とシズちゃんはヴァンヴィエンに残ることを決めました。
そもそも雨ばっかりで宿で酒を飲むくらいのことしかできていなかったので、良い天気を祈りつつ残りの約1週間のヴァンヴィエン生活を楽しむことにしたのでした。
旅行の計画なんてその場その場で変わるもの。
行きたかった場所に行けなかった時は『またその国を訪れる理由』にしてしまえば良いのです。
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