カナダワーホリを終え、約1ヶ月半程日本に滞在して次の目的地イギリスに向けてついに出発しました。
2013年に初海外のフィリピンに行く時と同じ様な事があった前回と前々回。
そしてついに出国してイギリスへ向かいました。
その機内で『私の隣だった男』が突っ込みどころ満載だったのでその話をしましょう。
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CONTENTS
『隣の席の人運』が悪い?
人生初のヨーロッパ、イギリスへ向かいます。
深夜発なので離陸後すぐに爆睡しました。
航空会社はエティハド航空。
アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ空港で乗り換えであります。
これまであまり見たことがなかった『アラブっぽい人』がたくさん乗っていました。
【旅行記2】で、お口からトイレのとうなフレーバーがする息くさおじさんの隣の席になった事がありますが、どうやら私は飛行機の中の『隣の席の人運』がかなり悪いようです。
プライドが高い男・青髭野郎
日系ネイティブや、10代のころから現地で英語を学んでいた人達以外で『マジで英語がペラペラな日本人』など私の海外生活の中で正直見たことがありません。
しかし海外生活をしているとたまに見るのが『英語めっちゃ分かってるアピール』をする日本人。
そんな『海外にいる日本人あるあるの人』が隣の席に来てしまいましたので紹介します。
私の席は機内後方部の『52C』です。
カナダから帰国する時にトイレに行くのに困ったことと、ぶっちゃけ景色なんかそんなに見てねえ!ということに気づいた私は、このイギリスあたりから通路側の席をとるようになりました。
私が着席したときには隣には誰もおらず、
と興奮しましたが、すぐにもう1人(問題の人物)がAの席にきました。
推定23歳の明らかに日本人の青髭男性。
すでにCに座っている私が一度立って道を作らないとAの人はA席に座ることは出来ません。
しかしこの男、私の横でもじもじするばかりで何も言わないのです。
と思いましたが、100%そうとも言い切れない微妙な距離感。
ここで私は青髭の心を読みました。
『英語で言えば良いのか日本語で良いのか分からないんじゃないか?』
青髭の心の中
日本語で「すみません!奥行きます!」と言って、自分の隣のこの人(私)が万が一日本人じゃなかった場合どうしよう!
でもカタコトの英語でそれ言ってこの人が日本人だったら恥ずかしい!
あ〜空気読んでどいてくれないかなあ…
めんどくさいのでスッと立ち上がり
座ります?
とさわやかに提案したところ
とギリ聞こえるか聞こえないかの小さい声で、非常に感じが悪い態度。
正直二度とこの男には会わないだろうし、もしどこかで会ったところで私の人生に何か影響することなどまず無いような人間なのでどうだっていいのですが、この男、かなりウザいやつだったのです。
出発時刻は日本時間23:00。
CAさんが飲み物を配り終えたあとは電気が消えて就寝時間であります。
まず私から飲み物を聞かれます。
Would you like something to drink?
(なんか飲みますか〜?)
(なんかお酒ありますか?)
Beer, Wine, Whiskey, Gin and Vodka…
(ビールかワインかウィスキーかジンかウォッカか…)
(ウィスキーと水ください)
(了解!)
トクトクトク…
Here you go〜
(はいどうぞ〜)
(あざ〜す)
普通です。
こんなもんめっちゃ普通の会話です。
もちろん初めて国際線に乗ったときはこんなスムーズには行きませんでしたが、このときはもう私の海外生活も2年近くになり、だいぶ慣れているしなんとも思いません。
しかし青髭野郎はおそらくこういう『普通すぎる会話』にすら慣れていないのでしょう。
問題のシーンはここから。
続いてCAさんは私の隣に座っている青髭野郎に飲み物を尋ねます。
緊張しています!
この青髭男、美人を目の前にしてか英語が苦手なのか緊張しまくっています!
Do you wanna drink some ?
…Hello〜 ?
(もしも〜しなんか飲みますか〜?聞こえてんのか?)
青髭野郎のもじもじによりCAさんにご迷惑がかかっているのですが、私としても真横にCAさんがいる状況はなかなか鬱陶しいのです。
するとめんどくさくなったのかCAさんはあろうことか私に青髭のことを投げてきたのです。
Can you explain to him?
(説明したげてよ)
マジすか…
早く終わってほしいので仕方なく聞いてみました。
しかし…
飲み物何にするかを聞かれてますけど…
全然分かってるんで!
英語!ボク分かるんで!
別に説明してもらわなくていいので!
なんと彼はプライドが非常に高く、自分でできるもん!といったような感じで食い気味に私に日本語で返してきたのです。
やっと声を発した青髭に安堵の表情を浮かべたCAさん。
How is he gonna do ?
(彼なんつった?どうするんだって?)
(なんか分かってるっぽいですよ…)
(おっけーありがと)
Hey, What you want ?
(何にするの?)
こ…ら…
You wanna coffee ?
(なんて?コーヒー?)
なんとかコーラと言えたものの、声が小さすぎてCAさんの耳には届いていません!
そして若干イライラし始めたCAさんのちょっと『音量大きめのパードゥン』にアタフタし、もうとんでもない量の汗をかいている青髭。
私には分かります。
青髭の心の中が手に取るように分かります。
青髭の心の中
え〜コーラ伝わんなかったよ…声小さすぎたかなぁ…
ていうかもしかしてコーラ無いのかな…
コーヒーなんか飲んだら寝れないよな…やばいどうしよう…
もう私もかなりめんどくなってきたので青髭のかわりに言ってしまいました。
(コーラらしいです)
Thanks.
So, I’ll ask you for help again OK?
(またあんたに聞くからね?)
これでやっと終わったかに思えたのですが…。
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青髭にめっちゃいろいろ言われる私
コップにドボドボとコーラを注ぎ青髭に渡すや否や、CAさんははすぐに次の列に飲み物を聞きに行きました。
右隣から人がいなくなりやっと落ち着いた私は、いただいたウイスキーを飲みはじめました。
しかしどうも落ち着きません。
なぜなら私の左側に座っている男・青髭野郎からの尋常じゃない視線を感じてしまったからです。
そして気になった私は左側をチラッと見てみると、それはもう信じられないほどバッチリ目が合ってしまいました。
そしてこの気持ち悪いほどに見てくる青髭男は、それはもうマジで意味不明なことをベラベラ言ってきたのであります。
お分かりの通り、私は「彼を助けよう」と思ったワケでもなければ「自分の英語力を見せつけよう」と調子こいてるワケでもありません。
飲み物ひとつまともに頼めないこの男のせいで、CAさんが私の隣で迷惑してくすぶっているのがただ単に鬱陶しかっただけであります。
シンプルにムカついてしまった私は
もじもじしやがって、人に迷惑かかってんだろうが!
お前の気持ち悪い顔面をその薄汚えメガネとともにカチ割ってやろうか?
と暴言を吐きかけましたが、これからアブダビでまで約10時間同じ席にいるのでそこはグッとこらえて
と謝ることにしました。
調子に乗る青髭野郎
離陸して1時間ほどが経ち私が注文したウイスキーを飲み終えたころ、電気はゆっくりと消えて機内は完全におやすみモードになりました。
酒を飲みほろ酔いの私はいい感じに眠くなって来たので、備え付けのブランケットにくるまり寝始めました。
一方で青髭野郎はヘッドフォンをして映画かなんかを見ているようです。
飛行機に乗るたびに思うのですが、席の作りってよく出来ているなあ〜と毎回関心します。
どういうことかというと、すぐ隣で人が映画を観ていてもその明かりがストレスになることがあまりない気がするのです。
しかし!
この時ばかりは私は青髭野郎の映画鑑賞にストレス全開です!
モニターの明かりが気になって寝れないワケではありません。
外語大学のプライドを傷付けられた青髭は英語が全っ然分からないくせに、洋画を観ながらちょいちょいコメントするのであります!
マジで声に出してモニターと会話をするかのような独り言が続くのです。
「僕は字幕なしでもこんなに内容を理解できるほどのリスニング力の持ち主だよ?」と言わんばかりのドヤ顔と独り言。
そして「うるせえなあ」と青髭の方を見るとまた目が合うのです。
『自分が映画をちゃんと理解していることが右隣の人(私)に伝わっているかどうか』を確認するかのように、チラチラと私の方をうかがっているのであります。
「飲み物すらまともに注文できないヤツが、それほどまでにコメントできるほど字幕なし映画を理解できるワケねえだろ!」
とツッコミたいところですがこれ以上この気持ち悪い男に関わるほうが余計にストレスなので、私は自前のプニプニがついてるタイプのイヤフォンを耳栓がわりにして寝ることにしました。
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青髭野郎,死亡
[機内]
日本時間24:30。
相変わらずブツブツなんか言ってる青髭のせいでなかなか眠りにつくことができなかった私は、しょうがないので私も何か映画でも見ようと思い、一旦起きてモニターの電源を入れました。
そこで青髭が観ている映画が判明しました。
カーアクションです。
ワイルド・スピードみたいなヤツです。
と思いながら私は日本の映画を見ることにしました。
するとそこへ先ほどの巨乳CAが私の所にやってきます。
どうやら私と青髭が会話していると思って『軽めの注意』をしてきたのであります。
でも喋っているのは彼ひとりなんですよ…
私が彼を指差し小声でそう伝えると、CAさんは青髭に向かって注意しはじめました。
It’s time to sleep OK?
(喋るのやめてくれる?)
(もう寝る時間だから)
もじもじ…
もじもじ…
おー…けー…
ウインクしながらそう言い残し、CAさんは去って行きました。
しかしこの青髭野郎は注意されたことを分かってません。
なぜなら相変わらずブツブツ言っているからです。
いやむしろ独り言の量が増えたようにも感じます。
私が『また少し英語を話したこと』が再び彼の『外語大学プライド』を刺激したのかしりませんが、変にライバル視されるのも困ったものです。
しかし私はもう彼に何かを言うのはやめたので、さっきCAさんに注意されたことも黙ったままであります。
するとついに事件が起きました。
うるせぇんだよ!
さっきCAが注意しにきただろ?
いい加減にしろよクソ野郎!
もじもじ…もじもじ…!!
なんと!
青髭の前の席にいるイギリス人と思われる白人男性が青髭の『止まらない独り言』に我慢できなくなり、後ろを振り返りキレてしまったのであります。
分かってんのか?
返事しろよ!
クソ野郎が!
おい!
もじもじ…もじもじ…
まわりはザワつき、その白人男性の怒りもなかなか静まらず、ついにはCAが3人ほど集まり大ごとになってしまいました。
しかし何が起きたのか全く理解できない青髭は大パニックです。
しか言えない始末。
CA3人がかりで白人男性をなだめ、なんとか静かになりました。
みんな寝てんだろうが…チッ
そしてあの巨乳CAは再び我々の所にやってきます。
そして私に向かって注意するように言ってきました。
さっきの怒ってた人からクレームがあったから注意しにきたんだよね
でもまだ喋ってるし…
ちょっと日本語で説明してくれないかな?
『なぜこんなくだらないことに巻き込まれなきゃいけないんだ!』
と思いましたが、さっきの白人にいちゃんはまだ若干ピリついていてこちらをチラチラ見ているので青髭野郎に伝えることにしました。
今何が起きているか
分かってますよね?
分かってるんで!
僕英語分かってるって言ったじゃないですか!
これは!
シンプルにムカつきますね!?
温厚な私ももはや我慢の限界であります。
しかしここで声を荒げるのも大人げないし、周囲にご迷惑がかかるため彼に近づき小声で注意することにしました。
それは…
ほら、僕が映画見てるから眩しいんでしょ?
だからもう消しましたよ
ほんとガイジンって怖いですよね…
全然違う
もじもじ…
あんたがず〜っと言うとるその気持ち悪い独り言がウザイってちょっと前にCAさんが注意しにきたのは分かった?
独り言…もじもじ…
分かったか?
また声にもならないような小さい声で返事をしたあとようやく黙る青髭でした。
この感覚はカンボジアからタイに行くときに出会ってしまったゲジオ以来であります。
【旅行記44】より
もうこの時代、海外に行くなんて何ひとつ凄いことはありません。
なのにいまだに『かぶれたがる日本人』が多いのも事実。
定期的にこのタイプの日本人がいるので、今後の旅も面白くなりそうです…。
加えて私も気づいていない部分で彼らと同じように調子こいた発言と態度をぶちかましている可能性が十分にありますので、お気付きの方はご一報ください。
以上『機内の話で乗り換える前に1話できちゃった回』終わり。
次回▼ロンドンに着きます(多分)