ロンドンの人気観光地カムデンタウンと、おしゃれエリアを散策した前回
危うく18万円くらいするスーツを買わされそうになりましたが、なんとか回避することができました。
貧乏人の私はそんなおしゃれスーツよりもそこらへんに売ってる安いパーカーで十分なのであります。
ということでそこらへんに売ってるパーカーを買いに行こうと、何気ない気持ちでロンドンの『TOPSHOP/TOPMAN』に安い服を見に行ったのですが…。
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世界一のクラブ 『fabric』ファブリック
ロンドンには『fabric』というクラブがありまして世界一のクラブとも評されるほど世界的に有名な場所です。
私はあまりクラブ音楽のことは分かりませんが、それはもうすごいアーティストがじゃんじゃん出演しているらしいです。
超有名なクラブなんですが、2016年の8月に薬物使用による死亡者が出たことにより営業ライセンスを取り上げられ、実質閉店ということになっています。
しかし関係者やファンから#savefabric(ファブリック守ろうぜ)キャンペーンが立ち上がりました。
326,000ポンド(約4,800万円)の寄付が集まり、16万人が署名。
同年11月には営業を再開したでのす。
そんななにやらヤバそうなクラブに私はひとりで行ってきました。
閉鎖前です
キャラじゃないのにひとりfabric
この日私はTOPMANに行っていました。
TOPMANとはイギリス発のファストファッションのお店です。
H&MとかZARAみたいな感じで、私のようなしょうもないバックパッカーでも入りやすい店だと言えるでしょう。
前は日本にもありましたが今はないです。
結構遅い時間に行ったため、閉店時間に追い出されるような形で店をあとにしました。
そして近辺をあてもなくフラフラ歩いていたのですが、とてつもなくお腹が空いてきたので『Farringdon駅』の近くのハンバーガーショップで食事をすることにしました。
バーガーを食べながら店のWi-FiにつなぎGoogle Mapsを見ていたところ、あることに気づきます。
この『fabric』ってとこ聞いたことあるな
以前カナダに住んでいた時に『ダブステップDJ』の日本人と知り合うことがありました。
「ロンドンのfabricでプレイするのが夢だぜ」
彼がそう言っていたのを思い出しました。
私はそういった音楽はあまり知らないし聴かないというだけで、たぶん嫌いではありません。
ということで外観だけでも見に行くことにしたのですが…。
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ロンドンの風紀が乱れている
正直行きたくなかったです。
なぜなら怖いから。
日本にいる時は何度もクラブに行きましたが、それでもひとりで行ったことなどないのです。
ではなぜ行ったのか?そんな話。
ドラッグ売りの黒人
ハンバーガーを食べたあとは『fabric』を見て『Farringdon駅』から泊まっている宿に帰ろうと思っていました。
▼位置関係
時間は22時。
どうやらfabricの開店時間は23時らしく、まだ閉まっています。
とりあえずエントランスの看板だけ見てその場を去ります。
fabricのすぐ隣のレストランは人でごった返していて、fabricの開店待ちといったところでしょう。
目的も済んだことだし再びFarrindon駅へ歩いて向かったのですが、ここでハプニング。
▲この青ラインの道路でヤバめの黒人に捕まります。
一発キメてクラブでダンスだぜYeah
何が欲しいんだ?
何度も断っていると最初は笑っていた黒人が「チッ」と大きめの舌打ちをして,
「いいから買えよ!」と言わんばかりに私の手にモノを乗せてくるのであります。
本当にしつこいしマジでイヤな気分だったので、握らされたモノを返して
と強く言ったところ、どうやら怒ったようでいきなり私の肩を突き飛ばしてきたのです!
なにやってんだよ!
ドンッ!!
めっちゃムカつくけど
怒りより恐怖が上回ってる
と思った私は逃げることにしたのです。
▲地図の青ラインを左上方向のバーガー屋と駅をこえてその後も1分ほど走って逃げました。
以前フィリピンでも同じようなことがありましたが、今回はそのときと違い今回は膝が痛いので上手く走れません!
▼フィリピンで猛ダッシュする話
なんとか黒人を撒いたのですが、あまりにも突然のことだったので息を落ち着かせるために近くのベンチで休みました。
激ヤバ女子4名
ハプニングはまだまだ終わりませんでした。
ベンチで休んでいると、かなり酔っ払った『個性が強すぎる女子4名』にガッツリ絡まれてしまったのです。
なんかめっちゃきた
どうやらfabricを探しているようです。
彼女たちはロンドンに来ている留学生軍団で国籍も様々。
行ったことあるの?
ということで先ほど黒人と一悶着あった『絶対に戻りたくない場所』なのに、なぜかfabric方面に戻ることになってしまったのです。
結局入場! 『fabric』
ネットからチケット購入
道中、先ほどの黒人にビビりながら来た道を戻ります。
カエルみたいな顔をしたこの人。
台湾からの留学生です。
身長は私よりも高く、結構デカいので彼女の影に隠れて先ほどの『葉っぱ売り黒人』をかわしました。
正直私は中に入って大騒ぎするテンションではないのです。
「スキを見て逃げようかな」と考えていたのですが、絶対に逃げられない状況を作られてしまいました。
どうやらネットから事前に予約しておくと長蛇の列を並ばずに入場できるそうなんですが、私のiPhoneにはSIMが入っていないのでネットに繋げることができません。
これは入場を断るチャンス!ということでその旨を伝えると
なんとカエルちゃんが私の分のチケットをサクサクっと買ってしまったのです。
4人ともかなり酔っていて奇声を上げています。特にカエルちゃんはベロベロと言っていいでしょう。
キスしていい?
うわ!酒くさー!!
時間は開店10分前で、最初に見に行ったときとは別の場所のように人で溢れかえっています。
カエルちゃんのいう通り、列は2列になっていて優先入場できるガラガラの列に並ぶことになりました。
しかし興奮状態の4人は先に行ってしまい、なぜか私はひとりでその列に並ぶことになってしまったのです。
誘ったんだったらせめて入場時くらいは一緒にいて欲しいものです。
そう私は帰れないのです。
なぜかというと
カエルちゃんのiPhoneに予約のバウチャーが入っているので『彼女のiPhoneを渡されてしまった』からです。
なんということでしょう!
私はfabricまで案内したらこの軍団からこっそり逃げようと思っていたのですが、iPhoneを預かってしまった以上中に入らないわけにはいきません!
た…楽しくなさすぎ!
不本意ながらのfabric入場。
荷物を多く持っていた私はセキュリティチェックのあとに荷物預け場でまた長いこと待つことになり、完全に4人とはぐれてしまいました。
しかしここは世界一のクラブ。
せっかく来たし楽しまなければ!と勇み足で内部を散策します。
開店と同時に客がなだれ込むように入って行ったので、23時過ぎの時点でもうすでに内部は人でパンパンです。
いくつかフロアがあって、場所によって音楽が違うのですが
▲まさにこんな感じで、何のために存在するのかまったく理解できないジャンルの音楽ばかりなのです。
ということで『帰りたい度MAX』の私はカエルちゃんにiPhoneを返してこの場を去ることにしました。
しかしどこをどう探しても軍団がいません。
そして探すこと1時間。
人は増え続け、もはや満員電車状態のfabric。
半ば諦め、クラブの閉店まで待つことを覚悟しはじめたころ、何やら異常に盛り上がっているフロアに来ました。
音楽もかなり激しく、お立ち台のようなステージっぽいところで数人が踊っていますが…
ついに私はそこでカエルちゃんを発見したのであります。
結局カエルちゃんを探すだけで私のfabric体験は終わったのでした。
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