これまでほぼ共感を得たことがないマンチェスターのロックの話をした前回。
ロンドン▶︎リヴァプール▶︎マンチェスター
と移動し、次は予定通りスコットランドのエディンバラへ向かいます。
はやくもイギリス旅行中盤ですが、イギリス旅の相棒・竜ちゃんの情報力と行動力のおかげで今のところかなり満足のいく旅行であります。
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しかし!
マンチェスターまで順調に進んでいたのですが、やはり人生そう甘くはありません。
今回は街歩きの話とマンチェスターを出てエディンバラに行く話。
おしんぽこ大ピンチ!
前回▼
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CONTENTS
マンチェスター街歩き
Museum of Science&Industry – 科学産業博物館
イギリスの産業革命はマンチェスターで起こったって知ってましたか?
ざっくりいうと
18世紀、それまでものを生産するときは全部手作業だったのが『機械を使って大量生産できるようになった』ってやつです。
当時の機械や蒸気機関など18世紀の遺物が多く展示してある、マニアにはヨダレ物の博物館であります。
私はそこまで興味はないのですが、竜ちゃんがどうしても行きたいと言うので行ってきました。
そして中に入ると度肝を抜かれました。
我々以外客が居ない!
というかスタッフもいません。
入っていいのかな…
スタッフぅ〜
中はシーンとしていて、自分たちの足音以外は聞こえません。
ということで勝手に中に入ってみました。
産業革命は綿工場から始まっていています。
その当時の織物マシーンが置いてあったりそんな感じの博物館であります。
こういう場所に来ると私と竜ちゃんは自然と別行動を取るようになるのですが、広い館内をひとりでウロウロしていると何やら『博物館のスタッフらしき人』と竜ちゃんが話しているのを発見しました。
竜ちゃんの英語力は中1レベル以下です。
非常になまりが強い癖のある英語を喋るそのスタッフと一切喋れない竜ちゃんがコミュニケーションを取れているとは思えませんが、随分長い事話しています。
少しだけ聞き取れたのですが「Revolution」とか「18th century」などの単語が聞こえてきたので産業革命についての説明を受けているのでしょう。
竜ちゃんは私と違い旅行前の事前調査を入念に行う男でありまして、情報量が物凄いです。
また博物館や歴史的な物に対しての探究心が計り知れない旅行者の鏡であります。
スタッフの人の話も分からないなりにも真剣に聞いていて感心します。
私がこの濃い〜イギリス旅行をできているのも共に行動してくれる竜ちゃんのおかげなのです。
あの人はじめてここに来たみたいでいろいろ聞かれてました
でも僕たちもはじめてだし分からないって言っときましたよ
ははは
竜ちゃん、さっきの人はスタッフだよ。
Manchester Central Library – マンチェスター中央図書館
旅行中、街歩きがしんどくなってきたら図書館に行くのをオススメします。
- エアコン
- Wi-Fi
- 椅子
- 比較的安全
- そして無料
加えて海外の図書館ってだいたいオシャレだし、しかもコーヒーが飲めるところも少なくないです。
貧乏バックパッカーにとってこれほど良い環境はないのであります。
しかし、良い環境というのはバックパッカーにだけではありません。
『ホームをレスした先輩方』も多く利用されている場合があります。
カナダのトロントで仕事探しをしていた時にもよく図書館に居座っていましたが、かなりの量の『先輩』を見かけました。
そして訪れたのはマンチェスター中央図書館。
入り口には10人ほどの大騒ぎしている先輩と5人ほどの警官、そしてそれを見物する一般人でごった返しています。
図書館入れないのかな
しばらく眺めていると、なんとなく状況が分かってきました。
どうやらあまりにも先輩方が図書館内に居座るため、図書館がセキュリティを強化したことに先輩方が腹を立てて抗議しているようです。
外は寒いんだ!
殺す気か!
バックパッカーなんて言わばホームレスのようなもの。
若干ドキドキしながら図書館に入ることができたのでした。
身体に異変
17kgを背負って歩く
前回の話に書いてますが、マンチェスターに到着したのは朝9時で、出るのはその日の夜、23時発のバスなので宿はとっていませんでした。
もともと大きな目的など無かったマンチェスターですが、それでも初めて来た場所だし丸1日いることになるので、街を歩いてまわりたくなるのは旅人の性であります。
しかし約17kgにもなる荷物を背負ったままの街歩きはただの地獄でしかないので、駅の荷物預け場に行ったのですがなんと13ポンドでした。(当時の激ヤバレートで2,350円ほど)
貧乏バックパッカーの私は13ポンドをケチって荷物預けを諦め、重いバックパックを背負ったまま街歩きを決行したのです。
しかし重い荷物を背負って歩いたといっても上記の図書館と博物館、そして前回の話でのマンチェスターロックゆかりの地2箇所のみなのでそんなに大袈裟なことなどないのですが…。
左膝、ぶっ壊れる
一方で相方の竜ちゃんはもともととんでもない大荷物でイギリスに来ていたため、ロンドンの宿にある程度の荷物を預けてきてきているので彼の荷物はかなり少ないです。
そんな竜ちゃんのご好意によりカメラやPCが入った私のサブバッグだけ持ってもらい少しだけラクにはなりました。
あと1時間でエディンバラ行きのバスが出るというころ、我々はマンチェスターの中華街の麺屋で味の薄~いラーメンを食べていました。
ありがとう
僕だったら13ポンドでも駅に預けてますよ
そんな話をしながらラーメンを食べ終えお会計をして
駅に向かうために再び重いバックパックを背負ったその時!
ぐりんっ!
左膝がねじれたような感覚があり、思いっきりトンカチで釘を打たれたような「ビリビリッ!」という痛みを感じたあと、左足に力が入らずまともに立てなくなったのです!
麺屋の壁に寄りかかり体の左側を支えておかないととてもじゃないがバランスを取れないという状況!
どうしたんですか⁉︎
ヒザねじれた!
痛~い!
この日の『荷物を背負ったままの街歩き』だけに限らず、イギリス旅行が始まってからは歩きまくっていたためいきなり体に異常が現れてしまったのです。
特にロンドンでの20km歩き観光とリヴァプール郊外のビートルズゆかりの地巡りがかなり効いているのかと思われます。
一旦麺屋で30分くらい休憩し、少しは力が入り歩けるようになりましたが、痛みは増す一方であります。
…エディンバラ
…行くのやめときますか?
私は日本で幼少期より約10年間の剣道の経験があり、何もしていない人よりは多少は強い体作りができていると思っています。
また飲食業などの立ち仕事で生計を立ててきたため、タフな足腰をしているはずなのです。
現にカナダではシェフも逃げ出すほどのキツい店で1年間働き続けてもピンピンしておりました。
なので「旅行中の街歩きなど楽勝!」と思っていましたが現実は違ったようです。
よくよく考えると基本的にはインドア派なので日頃の運動不足がたたり、イギリス旅行のハードな街歩きをいきなりはじめたことによって私の膝が限界を迎えてしまったのです。
足の負傷はバックパッカーとして致命的であります。
いや、そもそも人間として普通に生活ができるかどうかも分からないくらいの激痛で、一瞬将来のことを考えてしまったほどです。
もうエディンバラは諦めて…
…
…
…
…
安西先生!
私はエディンバラに行きたいです!
時間は22時。
麺屋からマンチェスターのバスターミナルまでは徒歩で20分というところ。
エディンバラ行きのバスの出発時間は23時。
迷っている時間などないのです。
竜ちゃんに重い方の荷物を持ってもらい、左足を引きずりながら何とかバスターミナルへ到着する事ができたのでした。
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爆発寸前の膝をかばいながらエディンバラへ
今回もWi-Fiゴリゴリバスでお馴染みの『ナショナルエクスプレス社』のバスで移動です。
車内は空いていて、なんとか快適な席をゲットであります。
なぜか竜ちゃんは大量の湿布を日本から持ち込んでいたため、3枚ほどもらい有り難く使わせて貰いました。
イギリス時間は23時ですが、日本時間はもう朝だし今回もなかなかWi-Fiが強めなので『日本にいるあの男』に連絡してみました。
私には『タッチくん』という整骨院をやってる昔からの友達がいるのですが、彼に症状を伝えたところ
とのこと。
彼はその昔ハードコアバンドのドラマーで、膝を酷使し続けた結果同じように靭帯を損傷してしまったのであります。
つまり同じように靭帯を損傷してしまった私の今回の旅はハードコアだったと言えるでしょう。
しかしまだ歩ける程度なので軽度だそうです。
ぬははははは
絶対安静
を余儀なくされた私は、狭いバスの中で膝をかばいながら約5時間眠りについたのでした。
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