ニューヨーク旅行からトロントに帰ってきて間もなく、私の職場『Soul』のシェフが失踪してしまいました。
これを機になんとワーホリのこの私、料理長になってしまったのであります。
それからというものキッチンは私の国となり、これまでの問題を大幅に改善。
さらに後任も決まりついにあの日が来てしまったのであります。
12月2日ワーホリビザ終了
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CONTENTS
新店オープン?居残り決定!
私は2013年の12月にワーホリ(Working Holiday Visa)でカナダに入国し、トロントに1年住み続けました。
そして真面目に週5~6で働き続けました。
しかしその過酷な労働のおかげで入国時10万円しか持っていなかった私の貯金はなんと$22,000に!
当時のレートで193万円ほどになります。
そしてそろそろワーホリビザの終了が見えてきた11月末、職場のオーナーから私にひとつの提案がありました。
お前はよく頑張ってくれている
ところで…
実は水面下で事は進んでいたんだが
『Soul』のほかに新しく店舗を出すことになった
ビザの世話はするから、あと何年かトロントに残って俺と一緒に働いてくれないか?
なに~⁉︎
これは!かなり興味深い!
(マジですぐ!)
ぜひやらせてください!
入国時は超金欠で英語もまったく喋れなかった私は、カナダで生きのびるために『地獄の労働』を覚悟してただただガムシャラにこのオーナーのもとで働き続けました。
そしてそのちょうど1年後、その頑張りを評価されて新しくできる店で今度は労働ビザとして働くことができるかもしれないのです。
一旦観光ビザにビザ切り替え
ワーホリビザはそろそろ終わりだろ?
とりあえず『観光ビザ』に切り替えてトロントにいてくれ
このタイミングで一度出国してしまうとかなり『ややこしいこと』になるからよろしくな
ということで私はまだワーホリビザが残っているうちに観光ビザに切り替えました。
ワーホリビザの取得にかなり苦労したので心配しましたが、今回は2週間ですんなりイケました。
カナダの良いところは『カナダ国内からビザの切り替えができる』ところであります。
しかも滞在許可は6ヶ月です。
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ついにワーホリ終了!
[12月1日]
ついにワーホリビザが終了し、お世話になったお店『Soul』を一旦辞めることになりました。
しかし観光ビザに切り替えたので、相変わらず同じ家で生活します。
▼住んでいた家の近所
これまでと特に何も変わることはありませんが「もうカナダに来て1年も経ったんだなぁ」と思うと感極まるものがあります。
あんた…うちらのこと忘れないでよ?
そしてビザの切り替えもお疲れ!
これで一旦終了だな!
そしてこれからもよろしく!
ありがとうございます
とってもしんどかったです
(2度と働きたくないです)
でも楽しかったです
この1年でとても『いい仲間』ととても『いい経験』ととても『いい貯金』ができた私は、このときはまったく悔いはありませんでした。
2014年は誰よりも一生懸命だった自信があります。
トロントで2度目の年越し
「観光ビザだけどもうちょい働いてくれよ!こっそりキャッシュで渡すからさ」
などと言わないあたりが流石のオーナーであります。
私のこの観光ビザの状態での労働がもし政府にバレた場合、私はもちろんのこと雇用主までしょっぴかれます。
なので観光ビザに切り替えてからは『小遣い』をもらいに店に顔を出してちょっと手伝ったり(たまにガッツリ)新店のミーティングに参加したりしていました。
またこれまでは仕事ばっかりでほとんどトロントで遊んでいなかったので私の数少ない友達の
などと飲みに行ったりしました。
▼リアル私とリアル福岡さん
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そして2回目のトロントでの年末。
1年前はアンちゃんという酔っ払い女にポーカーでボロ負けした瞬間2013年から2014年に変わりましたが、今年は違います。
家に数人の友達を招き,家の前から見えるCNタワーと花火を見ながら2015年を迎えたのであります。
私が住んでいる中華ハウスはトロントのど真ん中にあるため,カウントダウンパーティで大騒ぎしている声があちこちから聞こえてきます。
なにがハッピーなのか分かりませんが、このときは私も間違いなくハッピーでした。
労働ビザで働くという『新たな挑戦』にワクワクしていたのです。
中入ろう…
ここは-20℃の極寒の国カナダです。
2~3分花火を見た後はすぐに部屋に戻りました。
このときは全てが順調で全てがうまくいくと思っていて、まわりの友人にも
などとふざけたことを言っていましたが人生そううまくいきません。
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やるやる詐欺
カナダ入国時にワーホリビザとワークビザの違いが分からず、エライ目に合いましたが…
これからはそのワークビザ(労働ビザ)を手に入れて働くことになります。
しかし!状況は一変!
新店ができるのが
と声高らかにおっしゃっていたオーナーですが、まったく事が進む気配がありません。
物件だけは押さえてあるようですが中はまだまだ工事が始まった段階。
顔だしてくれ!
と言われて新店の物件に出向いても座る場所すらままならない状況。
さらにメニューがまだひとつも決まっておらず
と不安になるばかりであります。
会うたびに
と聞いていましたが、何か工事でトラブルがあったある日を境にオーナーは「Very soon!」と言わなくなってしまったのです。
そして2月。
私のワーホリ終了から3か月が経とうとしています。
しかし状況は一切変わらず。
もちろん物件を抑えている以上家賃を払っているため1日でも早くオープンしたいのはオーナーも一緒ですが
という状況なので
とこれからの滞在を悩みました。
[そして2月末]
結局私は我慢できず、その貴重なお誘いを断ってしまったのです。
UKワーホリ応募
私は当時行ってみたい国ランキングダントツ1位はイギリスでした。
毎年1月にイギリスのワーホリの募集が行われます。
毎年応募のやり方は微妙に違うのですが、ハンパじゃない倍率だということは毎年変わりません。
20倍とか30倍とか…。
実際のところはどうか分かりませんが、完全に『無作為』の抽選に当たらないとイギリスにはワーホリで行けないのです。
実は前の年、カナダに来て最初の1月にも応募していたのですが抽選に漏れてしまいました。
今後このままカナダで働けるのであればUKワーホリは諦めますが、上記のようにもはや労働ビザの望みは無いと判断したため今年のイギリスワーホリにも応募したのであります。
数日後、ワーホリ協会から『ごめんなさいメール』が届き肩を落としてTwitterでUKワーホリの事を検索してみたところ
「なんかノリで応募したUKワーホリ当たった」
「バカか!誰がワーホリなんかいくかよ!」
というつぶやきを発見してしまいました。
ワーホリ終了から3か月が経ちました。
労働ビザでカナダに残るという計画は余りにも待たされたので断り、イギリスのワーホリの抽選にもハズレてしまって完全に途方にくれました。
わざわざ観光ビザに切り替えてまでトロントに残ったのにただ消耗して何も得るものがなかったのであります。
本来ならばアメリカ大陸にいて貯金があるこのタイミングで『南米旅行』にでも行けば良かったのですが、丸1年地獄の労働をしたことによって完全に疲れ切ってしまい、この時は旅行に行きたい欲ゼロだったのです。
そしてついに私は帰国を決意しました。
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