4ヶ月間のアジア7カ国の旅を終えてついに帰国。
ホッと一息着いたのもつかの間、私はまたすぐに動き出さなければなりません。
なぜなら帰国した時点での私の所持金は25万円。
アジア4ヶ月の旅の前に取得しているカナダのワーホリビザと共にこれからカナダに働きに行くのです。
今回は実際にワーホリを経験し終わったからこそ言えるワーホリに行く前に必要不可欠な準備の話と、それを怠ったアホな私の話。
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CONTENTS
ワーホリの準備をしよう
ワーホリとは
ワーホリとは正式には「Working Holiday-ワーキングホリデー」と呼びます。
ワーキングホリデー制度を結ぶ二つの国・地域間の取り決め等に基づき、各々の国・地域が相手国・地域の青少年に対して自国・地域の文化や一般的な生活様式を理解するため、海外に長期滞在する事ができるビザです。
「1年の間なら学校行ってもいいし、働いても良いよ!ただし31歳以下の若者だけな!」
という夢のビザであります。
よく勘違いされるのが、何かしらの組織団体から仕事を与えられて現地で労働し、社会貢献的なことをするというモノ。
ワーホリはただのビザの名前であってマジで何をしたって良いんです。
学校に行って英語を学ぶ人、働きまくって貯金をする人、半分働いて半分旅行しまくる人、な~んにもしないでダラダラする人など目的は人それぞれ違います。
別にボランティアや職業体験のような何かの催し事に参加するプログラムではないので、現地でやること、期間(ビザの期間内)、取り組む姿勢、住む町、全て自由であります。
逆に言えば何処かの団体に所属しているわけではない『ただの家無し無職からスタート』するため、自力で生きていかなければ誰も助けてくれないのであります。
なので入念な事前調査と準備が必要不可欠なんですが…。
アジアにしか行ったことないのに『完全に海外にかぶれていたアホな私』は、久しぶりの日本で調子にのったのでした。
最重要項目「金」「事前調査」
これだけは断言できます。
準備段階でお金が一番大事です。
少なく見積もっても50万くらいは持っていた方が良いでしょう。
すぐに仕事が見つからないかもしれないし、稼げるかどうかも分かりません。
英語がマジでペラペラで、イケてる仕事情報や現地での人脈を大量に持っていて、働く意欲が滝のように溢れ出ているのであれば全然少なくて大丈夫でしょうが、そんな人見たことありません。
また学校行くなら100万円以上は持っていないと厳しいかと思います。
そんな中私のカナダ到着時の所持金は10万円。
今思えばかなり無謀な挑戦であったと言えます。
英語力もショボいし、何の仕事情報もないし、トロントを選んだ理由も『ニューヨークに近いから』というだけのめっちゃアホなこの私。
しかし働く意欲だけはナイアガラの滝ほどに湧き出ていたので、到着して現実を知るまでは余裕しゃくしゃくだったのであります。
カナダに出発する前の私の準備段階の様子
酒を毎日飲んだ
もともとそこまでめちゃめちゃ酒好きではないと思っていたのですが、飲めないわけではないし、人と話すのが好きなため誘われるがまま飲みに行っていました。
アジアからの帰国後からカナダへ出発するまでの2〜3週間、10回以上の飲み会に参加していたのであります。
金がみるみるうちになくなり、結果カナダでの軍資金は10万円になってしまったのです。
カナダやワーホリについて何も調べなかった
『本来出発前にチェックすべき項目』
- 現地の物価
- 現地の求人サイト
- 賃貸情報
- 年間ワーホリ計画をたてる
- エージェントへの連絡
- 経験者の話を聞く
- 少しでも英会話を身に付ける
などなど、やり過ぎなくらい調べていった方が絶対良いのです。
私が運営するクソサイト「おしんぽころぐ」などで笑っている場合ではないのです。
もっとちゃんとした『情報ブログ』で事前調査すべきであります。
しかし私はアジアでのダラダラとした生活習慣から抜け出せず、マジで何にも調べることはありませんでした。
アルコールがハードドラッグだと言われる理由のひとつに『人間の生産性をすこぶる下げる』というものがあると私は思っています。
連日の飲酒によって私はワーホリに行く事前準備を完全に怠ったのであります。
と思いつつも
と夜になると街に消えていったのです。
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恐るべき「何とかなる精神」
しかしなんとなく生きていける自信があったのいうまでもありません。
お金が一番精神を崩壊させる。
そう失恋以上にな。
これは私が20歳の時に福岡のバーで知り合った名前も知らないおじさんの言葉であります。
要は問題なのはお金が無いということではありますが、全く無いわけではありません。
シンプルに何でもいいから現地で仕事をすればいいだけの話なんです。
このときはなんとかなる、なんとかするという根拠の無い自信で溢れていました。
この4ヶ月で英語が喋れるようになっていると思っていた
楽観的になってしまっていた理由のひとつに、あろうことか『自分の英語力を過大評価してしまっていた』というものがあります。
- アジア4ヶ月の旅の1ヶ国目でフィリピンで英語留学をした
- 旅先で知り合う人達と英語で会話をしていた
- すんごい高い英語アプリを購入しちょいちょい見てた
この程度で自分は喋れると勘違いしていたのであります。
実際思い返してみると
と思います。
「Yeah!」とか「OK!」とか言ってると「うわ〜英語喋ってんなぁ〜」と勘違いしてしまうのです。
さらに英語ネイティブと話した回数なんて数える程度。
これからカナダという英語圏に行くのになんという過信でしょう!
働いていいビザがある
スーパー先進国・日本出身の我々日本人にはあまり馴染みはないのですが、外国人が現地で合法的に働くには労働ビザが必要なのであります。
その「ビザ」とやらがないと絶対に働いちゃダメなのですよ。
そして労働ビザはそう簡単に取得できるものではありません。
もし簡単に誰でもどこでも世界中の人が働けるのであれば、日本もアメリカもイギリスも、その他先進国は全て中国人、黒人、インド人、アラブ人などで溢れかえり国々の個性などは一切なくなっていることでしょう。
だって働くなら稼げる国の方がいいですよね?
そうならないために、ある一定の基準をクリアできた優秀な外国人にだけ与えられるのが『労働ビザ』なのです。
しかし!
ワーホリの何が素晴らしいかというと、ワーホリ協定を結んでいる国ならめっちゃめちゃ簡単に『海外で働いていいビザ・ワーホリビザ』が取れるのであります。
そして私はそれをすでに取得しているので、いつでもカナダで合法的に働けるのであります。
飲食業なら得意である
ワーホリの人が現地で仕事をするときに真っ先に思い付くのは飲食店であります。
実際にカナダでワーホリをしている人のほとんどは飲食です。
私は15歳のときに初めてアルバイトで包丁を握って以来、24歳まで調理場での労働のみで生計を立てていました。
超高級フレンチやめっちゃ老舗の寿司屋みたいな場所で本物の料理を学んできたわけではありません。
しかし紛れもなく私は料理人でした。
決して私は一流のシェフだとは言いませんが、街の居酒屋、カフェ、バーなどでガッツリ料理をしていたので、仕事としての調理場でのあるべき姿は熟知していたつもりであります。
そして
という日本の過酷な現場でやってきた自信があったのであります。
なんとかなるっしょ
これです。
日本からカナダへのワーホリは毎年6000人。
貧困や飢餓によるワーホリ民の死亡例は聞いたことはありません。
現実は思っている100倍厳しい
もちろん私がそうであったように、貯金がなくても情報がなくても英語力がなくてもなんとでもなります。
しかし事前準備を怠り、さらには現地でもぬるま湯でダラリと過ごしてしまった人は
『1年後ほぼ無一文での帰国』
『日本人コミュニティに甘えて成長なしでの帰国』
最終的には「時間を無駄にした!ワーホリ意味ないよ!」と日本の友達に愚痴る始末。
こんな人を多く見たので、今回はワーホリに行く前にどれだけ準備が大事かを書きました。
結果としてなんとかなる精神で本当になんとかなりましたが、現実は思っていた100倍厳しいものでした。
現地でとても苦労したので、準備を怠ったことを死ぬほど後悔しました。
結果から申しますと、私は1年間のカナダ生活で200万円ほど貯めて、英語も多少うまくなります。
私の人生で『カナダでの1年間ほど頑張った1年はなかったんじゃないか』とよく思います。
詳しくは私のアホな旅行記で。
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