1カ国目のフィリピンから台湾、シンガポール、マレーシア、タイ、カンボジア、インドと4ヵ月間で7カ国21ヶ所を旅して無事福岡空港へ到着しました。
上海の空港では女神・イモトに助けられ事無きを得ました。
今回は生まれて初めて帰国というものを経験した話。
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CONTENTS
入国審査でお恥ずかしい思いをした
生まれて初めて日本に入国するという変な感覚と、安全で清潔で100パーセント言葉が通じる母国にちょっとした安心感で興奮気味の私。
入国後久しぶりに見る『日本にいる日本人』に懐かしくなってしまって話しかけたりしてしまいましたが、ウザがられてしまい赤面いたしたところで荷物検査であります。
検査官に「お帰りなさい」と言われ、不覚にも笑顔になってしまう私ですが見た目が良くないので荷物全部は当然のこと、バックパックの細かい隙間や折れ目の部分から財布の小銭入れまで全てチェックされてしまいました。
アジアの細くてヤバそうな犬と違い、筋肉モリモリ栄養満点の麻薬犬が私の足元によってきました。
クサめの衣類やいろんな人からもらったお別れのお手紙、さらに「なんでそんなもんとってあるん?」と聞きたくなるようなものなど、私の荷物は恥ずかしアイテムで溢れていたので、検査中さらに赤面であります。
完全なるゴミっす…
今後は衣類を全て洗濯して、綺麗な格好をして、ゴミは捨てて帰国しようと誓った次第であります。
久しぶりの日本食と友人
前日はインドにいたため、まだまだアジアでのテキトーな生活習慣のまま日本に上陸してしまった私は、帰国後の予定など一切立てていなかったのであります。
[21:00]
福岡空港の到着ロビーはバックパックを枕にしてベンチで寝るという感じが許されてそうな雰囲気が全くないので、どこかに移動して寝なくてはなりません。
なので空港Wi-Fiで宿探しをしようとiPhoneを開いたところ、帰国前に「私帰国します!宣言」をしていたSNSに大量のコメントが付いていました。
嬉しくなった私はすっかり宿探しのことなど忘れてしまい、皆のコメントをチェックし始めたのであります。
その中のひとつに「俺福岡空港の近くに住んどるけん着いたら連絡して!車で迎えに行くばい!」という『博多弁丸出しのマサユキくん』からのアツいコメントを発見。
すぐさまメッセージを送ると30秒で「今から行くばい」という返事が帰ってきました。
マサユキくんは私の4ヵ月間の旅行など特に関係なく、7年ぶりという超久しぶりに会う男であります。
そして待つ事20分。
彼は現れました。
さあ乗って乗って!
ありがとう!
いろんな話聞きたくて!
マジで興味あるわ!
とりあえず飯行こうか!
帰国の時間に合わせてわざわざ迎えにきてくれるなんてよほど私の旅の話を聞きたかったのでしょう。
どうやって寝てたん?
何食って生きてたん?
危ない目にあった?
車内では若干困ってしまうほどの質問責めに合ってしまったのであります。
しかし!
なぜならマサユキくんは
ピカピカのポルシェのオープンカーで現れたからであります。
飯行こう!と言ってくるので『金稼いでるふうに見せかけて怪しげなビジネスを持ちかけてくる系男子』に転身したのかと最初は思いました。
しかしマサユキくんは普通に会社員でした。
26歳という若さでなんちゃらのエリアマネージャーみたいなやつに出世していて、ただの『超高給取りでなんとなくポルシェ買ってしまう系イケメン』だったのであります。
そして私の日本での御用達メシ屋ランキング上位の定食チェーン、またポルシェで行くにはもったいなすぎる店『やよい軒』に行ったのであります。
私は焼きサバ定食を注文しましたが、ここから「いや当たり前やん」と言われそうなことを書きます。
まず驚きなのが「いらっしゃいませ~」というさわやかな掛け声と笑顔。
そして清潔過ぎる店内。
絵付きの分かりやすい券売機で食券を購入し待つという超画期的で完璧なシステム。
尋常じゃない提供スピードの速さ。
極め付けは580円とは思えないクオリティの高い料理。
しかもご飯のおかわり自由。
これが日本だ!
と言いたくなるくらい
と感動した次第であります。
マレーシアのご飯はどんな感じ?辛い?
まずはメシを食わせてくれ!
話はそれからだ!
と言っちゃうほどの感動でした。
帰国あるあるとして、長期で海外にいた人は間違いなく『最初の食事をとても美味しく感じる』のであります。
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日本は24時間安全な国
マサユキくん(小栗)と食事を終え軽く話をしながら福岡の街をドライブしました。
時間は23時。
この時間から宿をとるのは難しいであろうと判断した私はネットカフェで仮眠することに決めました。
おそらく適温の部屋のふっかふかのベッドで毎日寝ているマサユキくんには到底理解できないでしょうが、ベンチや草むらやコンクリートの床の上でも寝たことがある私にとってネットカフェで寝る事など朝飯前であります。
そして福岡市の繁華街の天神のあたりで降ろしてもらいました。
フィリピンやインドなどで夜中に街中を歩かなければならない事が数回ありましたが、毎回寿命を削るほど脅えながら競歩選手さながらの速歩きで移動するほど夜の街というのは怖いものでした。
しかしここは日本。
当然ながら警戒度0%で街を歩いても問題ありません。
むしろ見た目に問題のある私の方が警戒されてるように感じました。
脚丸出しのミニスカねぇちゃんがベロベロに酔ってデッカい財布を片手に深夜のコンビニに行っても何の問題もない普通の光景だという国は間違いなく日本だけであります。
海外を見るまで『日本はクソだ!』とロックンローラーさながらの否定的な尖った発言を繰り返していた私ですが、なんだかんだで無事に帰国できて安心したのとインドからの帰国の疲れでネットカフェにチェックインした後は数秒で眠りにつくのでした。
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