クアラルンプールで楽しい時間を過ごしていたのもつかの間、セブ島で知り合ったサラ髪君とパツ子ちゃんから連絡が来て1週間後にバンコクで再会することになってしまいました。
これほどまでに惜しい別れはない!
というほど仲良くなってしまった4人とお別れしてペナン島に向かいます。
前回▼
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CONTENTS
なかなか来ないイラン人
涙のチェックアウト
私が泊まっていた宿『Irsia Guesthouse』で知り合った仲のいい4人と最後の朝食を食べました。
※マレーシアのバックパッカー宿は朝食付きが多いです
そして10時、私はチェックアウトして外でみんなにお別れの挨拶をしました。
またどこかで会おうな!
彼は剣道家のシリア人です。
まあ俺はいつもどこにいるか分かんないけどねははは
マルタ住みのオランダ人で100カ国以上旅しているとんでもない男。
はいこれお守り(謎の石)
気をつけるよ!みんなも気をつけてね!
彼女は私の英語の先生のようなもので、毎晩喋りながら優しく英語を教えてくれたいわば師弟関係のような感じ。
彼はイラン人。
間違いなくゲイです。
とにかくパーマが泣き過ぎて「いやそこまでじゃない?感」が否めない現場ですが、私はチェックアウトの時間に見送りに来てくれる人がいることに素直に感動しています。
ペナン島に行くバスに乗るには駅まで行かなければいけないのですが、徒歩で30分以上かかるのでそれだけが憂鬱でした。
するとアレフが
と最後の最後まで私のお世話をしてくれるそうです。
じゃあお言葉に甘えます!
11時に戻ってくるから!
現在10時。
30分以上歩かなくて済むんなら1時間くらい全然待ちますよね!
流した涙が無駄になる
11時にアレフと共に駅に行くという事で一旦感動のお別れをした一同は若干気まずい感じに。
それでもやっぱり仲のいいメンバーなので、これまでと同じようにいつもの場所で話すのですが
10分後にひとり消え
さらに10分後ひとり消え
そして30分後には私ひとりになってしまいました。
そしてそこはバックパッカーホステル。
新しいお客様が次々とチェックインしておられます。
全然知らない人で埋め尽くされたリビングで、チェックアウト済みの私はもはやアウェーです。
そしてアレフを待つこと2時間。
もうすでに12時を回ってしまいました。
ローカルバスかなんかあるんですか?
と宿のスタッフに聞いてみました。
ここは結構立地悪いよ
宿のスタッフが言うのならそうなんでしょう。
疑問は3つ
- なぜアレフは来ないのか?
- 宿のスタッフも知らない『駅への行き方』が存在するのか?
- チェックアウト後もフリーコーヒーをいただくことは可能なのか?
そんなことを考えているとパーマが再び現れました。
私ならタクシー乗るけど
『あれ?まだいたんだ感』がすごくてかなりいづらい状況。
もうすでに3時間も待っています。
アレフを諦めて結局私は30分歩いて駅に行ったのでした。
不運の連続
バナナシェイク
なにか不吉なことが起こると近い未来に何かあるんじゃないか?と不安になりますよね。
ペナン行きのバスチケットを購入したところ1時間ほど待つことになってしまい、暇だったので駅前の露店バナナシェイク的な飲み物を買ってみました。
路上でフレッシュフルーツをミキサーにかけてミックスジュースを目の前で作ってくれるやつあるじゃないですか?
あのタイプなんですがあまりにも濃厚過ぎて全く吸えないんですね。
分かりますか?
吸っても吸ってもストローがペタ!ってなるやつ。
あろうことか私はバナナシェイクを注文してしまっています。
その濃厚さはまるで泥。
アイドルに恋をするオタクたちのような、絶対に届かない切なる想いを感じたところでひらめきました。
バックパックを下ろし駅のベンチに座ります。
力いっぱいねじったのはいいのですが、結露で手が滑りドロドロバナナマンゴーシェイクを地面に落としてしまったのです!
結局一滴も飲むことができず駅の人からモップを借りて掃除をするのでした…。
ビーサンが壊れる
そうこうしているうちにバスの出発時間20分前。
別に急ぐ必要はなかったんです。
しかし私は「確実に乗り場はここで間違いない」という場所にいないととても不安だったので、階段を1段飛ばしで降りていたところ派手にすっ転んでしまったのです。
原因はおそらくこぼしたバナナシェイク。
お恥ずかしい…
怪我などは全くなかったのですが、ビーサンが片方壊れてしまいました。
壊れたビーサンで歩いたことはありますか?
非常に困難であります。
と思うでしょう。
そこは大きな駅なのでもちろんそこら中にビーサンくらい売っています。
しかし「ビーサンを買いに行くビーサンが無い」とはまさにこのこと。
重いバックパックを背負って、壊れたビーサンで足を引きずりながら買い物に行く時間などないのであります。
なんと不吉な…。
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シャッターあけてください
ペナン島・ジョージタウンに到着
階段で転んだ後、バスに乗ったのは15時ごろ。
ペナン島までは思っていたよりも距離があって4時間ほどかかりました。
ペナン島のジョージタウンのバスターミナルに着いたのはもう19時過ぎで、もう真っ暗です。
とりあえずまだバスターミナルの売店が開いているので黒いビーサンを新しく購入しました。
そして喉がカラカラだったのでマンゴージュースも購入。
この私学習しております。
フレッシュバナナドリンクは買うべきではないと。
クアラルンプールでアレフを待っていた3時間の間に予約していた宿『Transfer Lodge』に向かいます。
テンションが高い、すぐ爆笑するタクシードライバーを捕まえいざ宿へ。
乗っている間いろいろと話をして車内は大盛り上がりだったので、クアラルンプールで起きた災難を話してみました。
さっき新しいの買っちゃいました~!
タクシー内でドンズベリした方がよっぽど災難だわ
と思っているのもつかの間すぐに宿に着きました。
野宿の可能性大⁉︎
宿名がその建物に書いてあるので間違いなく私は目の前にいるのですが、入り口がどこなのか全く分かりません。
どうやらカフェと一体型のホステルのようですが、正面はびっちりシャッターが閉まっていて全く概要が分かりません。
ピンポン的なものもないし、どうしようかと作戦を練りました。
1.シャッターガンガン叩き作戦
はたから見るとキチガイです。
2.ひたすら待つ作戦
下手すりゃ野宿
3.近所の人に助けてもらう作戦
となりのバイク屋なら電話とかしてくれるんやないか?
4.違う宿に行く
なるべく避けたいが最悪これ
ひとり会議の結果とりあえず3、最悪4
ということでまとまりました。
さっそく隣にあるバイク屋に行きました。
あの~隣の宿を予約してるもんですけど、もう閉まってて中に入れないんですよ
なんか知りませんか?
またかよ!いつもこうやってお前みたいなのが来るんだよな!
出てけ!出てけ!
ということで違う宿を探しにそこらへんを歩いてみたのですが、高そうなビルディング系のホテルしかありません。
これはマジで困ったと思い一旦宿にもどります。
そしてほんとのほんとの最終手段
1.シャッターガンガン叩き作戦
2.ひたすら待つ作戦
を繰り返すことにしました。
ガンガンガンガンガンガン!
ガンガンガンガンガンガン!
叩き続ける事1時間。
誰も開けてくれないし、誰も帰ってきません。
ただ宿代を吸い取られただけ
野宿しかない…
と完全に途方に暮れてしまいました。
しかしお金は払ってるし、野宿はマジでいやだし、無意味だと思いつつもシャッターを叩き続けました。
するとついに2階の部屋の電気がついたのです!
人いるや〜ん!
その時の私は『9回の裏1点を追いかけ2アウト満塁、1打逆転のチャンスを狙う甲子園球場アルプススタンドで応援するベンチ入り出来なかった部員』のように、シャッターを叩きました。
するとシャッターの中からイギリス人のような英語が聞こえてきました。
Hey, Can I help you ?
きた!やっときた!
時間はもう21時を回っています!
私は3塁を回ったような感覚!
このままだと外で寝るハメになります!
おぉ!マジかちょっと待っててね
どうやら宿泊者のようです。
待つ事数分、ついにシャッターが開きました。
マジで英語が出来ないホステルスタッフ
私を助けてくれたのは上半身裸で現れたイギリス人のカップル。
ふたりは2階の個室に泊まる宿泊者です。
そして宿のスタッフはシンガポールで会ったほんこん似のおっさん。
ほんこんと違うところは、全く英語が分からないところ。
今のも分からん⁉︎
英語うんぬんの前にだいたい分かるやん?
バックパック背負ってここに来てる時点で宿泊やん?
今日!私!ここにステイ!
そしてスリープ!
スリープです!
イギリスカップルも笑っています。
99%ジェスチャーでなんとかチェックインすることができました。
次の日ちゃんとしたスタッフにこの一連の流れを話してみたところ、この人はスタッフではあるけど、ただの留守番係のようなおじさん。
ギャグでもなんでもなく、ほんとに英語が分からない人だったのです。
そして夜19時には寝ちゃうらしい。
待たされたり、シェイクをこぼしたり、階段で転んだり、サンダル壊れたり,なかなかチェックインできなかったり…。
かなりハードな1日でしたがなんだかんだで無事目的地のペナン島につくことができたのでした。
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