いつもの3人とともにバンコクの歓楽街へ社会科見学へ行った前回。
私は自分のことを若干いかれてる人間だと思っていたのですが
だと気づかされる日となりました。
そして今回は大人数でタイ名物「ムーガタ」を食べに行った話。
前回▼

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ラオスのメンバーがバンコクへ

私はバンコクのカオサンロードにある『Nat2』という日本人が溜まっている宿に泊まっています。
今回のタイ・ラオス編は
バンコク▶︎ヴィエンチャン▶︎ヴァンヴィエン ▶︎バンコク
と移動し、今は2回目のバンコクです。
バンコクでもそうですが、ラオスでもなかなか面白い人たちと知り合っていました。
相変わらず沈没型バックパッカーの私は毎日昼からビールを飲みダラダラしていますが、そんなある日懐かしのメンバーが現れました。
ヴィエンチャンで知り合ったおにぎり君、ヴァンヴィエンで知り合ったリリーさんと電気君の3人がラオスから帰ってきたのです。



お久しブリトニースピアーズなんつって!
飲んでますか〜!
飲んじゃてますかぁ〜!?
相変わらず元気を押し売りしてくるおにぎり君が登場しました。
いつもの3人とのんびり静かにダラダラしていたのですが、一気に気温が5℃程上昇したかのような暑苦しさです。

しかし私の中でおにぎり君はダントツのお気に入りキャラなので、この再会は大変嬉しく思います。
しんくんの友達?
ちゃっす!
あらあら!
なんて色男なんでしょう!
おもれ~やつ!
ちゃっすちゃっす!
恐縮っす!恐縮っす!
ちゃ~す!
えっ!ミスコンで優勝したんすか!
僕も一票入れたいっす!
彼の人と仲良くなる能力は人類最速と言えるでしょう。
見習いたいものです。
そしてしばらく気付かなかったのですが、ふとあたりを見渡すと1階ロビーの端のほうで見覚えのある男がひとりで静かにタバコを吸っていました。
リリーさんじゃないですか!
いつからいたんですか⁉︎
ヴァンヴィエンで知り合った寡黙な男リリーさんは2日前からNat2に泊まっていたようです。
▼ヴァンヴィエンでの別れ際

「気が向いたら」と絶対来ないようなことをおっしゃっていましたが、けっこう早くバンコクに来ちゃったというツンデレです。
そして部活の遠征で使うようなボストンバッグで旅を続けている電気君もこの日にバンコクへ到着です。
そんなこんなでこの日カオサンロードには日本人が大量集結したのですが、じつはまだまだ増え続けます。
若者バックパッカー軍団に遭遇
タ○イクとかいうバックパッカー育成プロジェクトみたいなものがあるようで、その20歳前後の若者集団10名ほどがNat2に押し寄せてきました。
いつものメンバーと白塗りおばちゃん食堂で食事を済ませて宿へ戻っている時に彼らとすれ違ったのです。
バッチリ全員と目が合ってしまった我々はどう見ても彼らが日本人だと分かったので一応挨拶をします。
……。
……。
……。
どうやら我々はアジアに慣れ過ぎているのかもしれません。
タイという外国、しかもこのカオサンロードで日本人を見るとそりゃ挨拶してもおかしくないでしょうが、もしそこが日本だったらただすれ違っただけの人に挨拶をされると
「え?何この人?いきなり話しかけてきた…こわっ…」
となるのは言うまでもありません。
そして彼らはおそらく日本の団体に所属して日本人のツアーでバンコクに来ているので、いきなり声をかけて来た知らない人を不審な目で見るのは日本的感覚では正常と言えます。
イヒヒ
私の名前の慎(しん)の通り、こういった場所では日本人らしく慎んだ発言と行動を心掛けようと思った次第です。
あらあら!
みなさん大勢で楽しそうですね!
どうやらこの男にはそんなことはどうでもいいようです。
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総勢10名ムーガタパーティ
大量の日本人
「メンバーを募る時はなるべく大きな声で!」
と言いたくなるほどの小音量でリリーさんがこの日の夕食を提案してきました。
『ムーガタ』とはタイ式焼肉のことで、焼肉と鍋を同時にできる画期的な料理です。
北海道のジンギスカンみたいな盛り上がってる部分で焼肉、下のしゃぶしゃぶ鍋みたいなところで鍋ができます。

今回行く店は
【ริมน้ำหมูกระทะ สาขา1】
という店でひとり200バーツ。
具材はビュッフェ式で時間は無制限。
『お腹いっぱいになるまで』です。
メンバーは
そして先ほどの若者軍団の中で4名がついてついてくるようです。
いつの間にか軍団の一部と仲良くなってしまったのですが、どうやらその中のひとりにおにぎり君が恋をしてしまったようです。
相変わらずバックパッカーは情熱的。

ということで合計8名+バンコクに住むリリーさんの友人夫婦2名の
総勢10名で有名なムーガタ屋へ行くことになりました。
一方でいつもの3人も誘ってみたのですが、

ラーメンさんが日本でやってるラーメン屋が忙しいとのことで、この日の夕方の便で急遽帰国することになってしまったようです。
バリさんとミスコンちゃんは彼の見送りに行くことになりムーガタパーティには不参加となりました。
正直私も見送りに行きたいくらい彼とは仲が良かったのですが、彼らの三角関係に変に巻き込まれることを懸念し、ムーガタ会を選択したのです。
カオサンロードの端っこにある名も無い公園でリリーさんの友人2名と合流。
これで日本人が10人揃い、カオサンからゾロゾロとムーガタ屋へ歩いていきます。
▼場所はここ
タイ語なので店名が読めません。
歩いて20~30分ほどですが、途中チャオプラヤー川を渡る大きな橋があり、その坂道ではなかなかしんどい思いをしました。
特に私は【旅行記117】で膝を激しく痛めており、この時はまだまだ痛みが強かったのです。
みんなの年齢
▼おしんぽこ28歳

▼リリーさん35歳

▼リリー友人旦那36歳

▼リリー友人妻30歳

▼電気君25歳

▼おにぎり君23歳

▼新卒ちゃん 21歳

▼新卒君 21歳

▼金髪ちゃん 23歳

▼ナスミ 23歳

おにぎり君から下はかなり若いのですが、ず〜っとはしゃいでいて「体力無限かな?」と思うほどに元気です。
一方年配組は
などとジジイのような会話ばかり。
もちろん私も元気ですが、彼らを見ていると本当に子供のように見えます。
そして19:00到着してムーガタスタートです。
すんごいデッカい店

到着した我々はまずその広さと席数に驚かされます。
おそらく一般的な学校の体育館くらいはあるでしょう。
とんでもない人数で大変賑わっています。
外国人は少なく、客のほとんどはタイ人ですが、ちらほら白人グループや韓国人グループなどを見かけました。
上記で説明した通り、ここはビュッフェ式になっているので食べたい食材を自分で取りに行くのですが、その種類の豊富さにも驚きました。
海鮮、肉、野菜、惣菜、ご飯、麺類、スープ、スイーツなど、すべて食べてOKです。
その食材の豊富さは、日本のすたみな太郎やステーキけんなどとは比べ物にならないのではないかと思います。
さらに通された席はチャオプラヤー川沿いで大変見晴らしの良い場所でした。
「いやいや、サイコーやん⁉︎」
と思ったことでしょう!
しかしそんな素晴らしいお店を台無しにしていまう大きな問題がひとつ。
歌がめちゃくちゃうるさいのです。
ステージでおばちゃんが延々と歌いまくっているのですが、その音量が大き過ぎてすぐ隣に座っている人とも大声でないと会話ができません。

おばちゃんは悪くありません。
この店の音響担当が悪いのです。
しかしせっかく集まった10人、しかも出会いたての10人なので、いつもの3倍くらい声を張って自己紹介等を交えながら楽しく食事をしたのでした。
聞こえない!なんだって!!⁇
か!な!が!わ!ね!
ちょっと…聞こえないです!!
アニョハセヨ
60点くらいの歌声のスーザンボイルですが、曲が終わるたびに数分のトークタイムがあります。
もちろんタイ語なので理解不能なんですが、タイ人のお客さんにはウケまくっていて、中には椅子から転げ落ちる人までいるほどの爆笑をかっさらっています。
タイ人的には楽しい時間でしょうが、音楽が止まった今我々日本人チームにとっては会話のチャンスなのです。
みんなここぞとばかりに会話をはじめます。
そんな中私は小さいほうをもよおしたしたので、トイレに行くことに。
ということでおにぎり君とふたりでツレションに行ったのですが…。
おばちゃんが喋っているステージの目の前を通った時、スーザンとバッチリ目が合ってしまいました。
するとおばちゃんはあろうことか大音量のマイクで私とおにぎり君に向かってこう発言したのです。
良いんです別に。
「アニョハセヨ~!」だろうが「ニーハオ!」だろうが、なにを言われたってなにも思いません。
ここで「いやいや日本人だから」などと訂正したところで何の意味も無いのです。
なので
といった感じで軽く会釈をし、トイレへ再び向かおうとしたのですが、やはりおにぎりの野郎が調子に乗ってしまいました。
アニョハセヨ~!!
キムチ、トッポギ、チロルチョコ!
普段なら私はこのお調子者が大好物なんですが、このタイミングは少々問題がありました。
なぜなら我々ふたりを物凄い形相で睨みつける韓国人旅行者軍団がすぐ近くにいるからです。

正直私は外国人に「日本はクソだ!」みたいなことを言われてもビクともしません。
しかし愛国心のカタマリである韓国人は国を侮辱されることにかなり敏感なのです。
そしておにぎり君の先ほどの発言はあまり良くないでしょう。
さらにそれが日本人だと感情的な彼らに分かれば冗談抜きでボコボコにされる可能性があるのです。
そんなにウケてないし!
状況を説明しておにぎり君にも分かってもらい、何とかその場を立ち去りました。
トイレを済ませ再び席に戻ろうとしたところ、韓国軍団の後ろの我々のテーブルから手を振るナスミ。
それを見たおにぎり君は全身を使って
ふぉ~!
と両手を挙げそれに答えます。
しかし、相変わらず恐ろしい形相の韓国人軍団のひとりが何を勘違いしたのかスッと立ち上がりこちらを睨みつけているのです。
調子に乗り過ぎているおにぎり君を連れてうしろからまわり、なんとか事無きを得たのでした。
タクシー組と歩き組
満腹になった我々は店を出てリリーさんの友人夫婦と現地で解散です。
貧乏バックパッカーの我々は「200バーツ=720円も払ったんだから」もとを取るように食べ過ぎてしまい、これから再びカオサンロードまで歩く気になれません。
[時刻は21:00]
あたりは真っ暗だし「もうタクシーで帰ろう」と提案したところ、若者たちは「歩く」と言い出します。
また金髪ちゃんに恋をしてしまったおにぎり君まで歩くという始末。
というわけで私とリリーさんと電気君の年配組は3人でタクシーに乗ることにしました。
すると歩き組かと思っていた若者軍団からひとり
と慌ててタクシーに乗ってきます。
彼女はビュッフェなのにナスばかりを焼いて食べていたナスミ。

タクシー組
おしんぽこ、リリーさん、電気君、ナスミ
歩き組
おにぎり君、金髪ちゃん、新卒君、新卒ちゃん
というふうに別れてカオサンの宿に戻ることになりました。
タクシー組の我々は先に宿に到着です。
1階のロビーにはビールを飲みながら焼き鳥を食べるバリさんとミスコンちゃん。

ふたりとも何やら浮かない表情をしています。
おそらく仲が良かったラーメンさんがこの日去ってしまい、寂しいのでしょう。
しかし、そこにはあったのです。
ドラマが。
その話は次回ということで、いつものメンバーにナスミを加えたタクシー組4人とバリさんとミスコンちゃんの6人で遅くまで飲み会をしたのですが…。
そこのドラマも次回。
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