約2週間のラオス編が終わり再びタイのバンコクへ帰ってきました。
ともに行動するのはラオスで私の彼女になったシズちゃん。
これからどれくらいタイにいるのかは分かりませんが、私のことなのでどうせ毎日飲んだくれるのでしょう。
今回は泊まった宿の近所にある食べ物の話とバックパッカーの恋愛事情の話。
そしてシズちゃんが一旦去ります。
前回▼
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再びカオサンロードのNat2へ
今回のタイ・ラオス編で最初に泊まった宿であり、カオサンの日本人の溜まり場として有名なNat2。
海外での日本人との関わりは『情報交換』であったり『食事や乗り物のシェア』などで非常に重要だと感じました。
「海外で日本人とは関わらない!」
と意気込んでいた初海外時とは真逆です。
また毎晩パーティで暴れ回る欧米人を避けるために、日本人多めの比較的静かなこの環境を求めてきた欧米人旅行者も少なくない宿です。
しかも部屋のすべてが個室になっているので盗難問題、プライバシー問題、クサイ問題、も無いのです。
今回私とシズちゃんはラオス旅行を経て再びNat2に戻ってきましたが、3日ほど滞在したあとは彼女ひとりでプーケットに行く予定なので3日後には一旦別行動になります。
そんな中、今回もまた何人かの日本人と出会いました。
白塗りおばちゃん食堂
私とシズちゃんはお気に入りの飲食店がありました。
店名はタイ語なので分かりませんが『顔面を真っ白に塗ったおばちゃん』がやっている食堂です。
バンコクに戻ることにおいて私が一番楽しみにしていたのはこの店にまた来ることでした。
オススメはガパオチキンライスとアイスコーヒー。
どちらも40バーツ=140円です。
まずガパオですが、美味すぎて恥ずかしながら3食これの日もあるほど。
そしてアイスコーヒーはマジで美味いです。
付近にもコーヒーを売ってる場所はありますが、この値段でマシンを使ってるのはここだけ。
コスパと味を考慮するとこの白塗りおばちゃん食堂に勝てるお店はバンコクにはなかなかないでしょう。
ということでNat2にチェックインあと、白塗り食堂に行ってみると3人の日本人旅行者がいました。
左)バリ在住のサーファー・バリさん
真ん中)ラーメン屋の・ラーメンさん
右)ミスコンで賞を取ったらしいミスコンちゃん
メシ?
ここのご飯おいしいよね!
今日も暑いですね~
3人とも快く挨拶を返してくれて、私とシズちゃんはすぐに彼らと仲良くなりました。
いつものようにガパオライスとコーヒーを注文してしばらく3人と話をしました。
どうやら皆Nat2に泊まっているようで、チェックイン日が同じだったらしく意気投合。
3人でよく行動しているようです。
我々より先に食事に来ていた3人は先に宿へ戻ったのですが、なにやらシズちゃんがニヤニヤしています。
(ニヤニヤ)
あのさ…
女の勘とは恐ろしいものです。
先ほどの3人と我々ふたりの5人が何気ない会話をしていたのはわずか10分ほど。
内容は「どういう旅行をしているのか」「どこ出身か」「普段は何をしているのか」などの、
いたって普通の自己紹介タイムのようなものでした。
その中でシズちゃんは先ほどの3人の関係図を勝手に想像しはじめたのです。
マジで!?
そんな感じしてた?
バリさんとかミスコンちゃんしか見てないし、ミスコンちゃんはラーメンさんしか見てないし!
間違いないよ
うふふ♡
す、鋭すぎる!
しかしバックパッカー旅行者同士の恋愛が多いのは間違いないでしょう。
海外で生活をしてみると分かりますが、なぜか海外で日本人と知り合うと日本で会うよりも密な関係になりがちなのです。
おそらくそれにはいくつかの要因があります。
1. 日本とは生活環境が違う土地なので、頼りにしたりされたりで無意識に人との距離が縮まること
言葉や治安などで多少なりとも皆不安に思っていることがあるはずです。
そんな中、出会った人と協力して生活していく上で自然と距離が縮まっていくのです。
2. 海外では日本人の絶対数が少ないので、その中で少しでも気になる人がいようものならば「これを逃したらもうないぞ!」という感覚になること。
日本で知り合うよりも幾分か人が魅力的に見えてしまうのは間違いありません。
もちろん外国で現地の人との恋愛もありだとは思いますが、そもそもそういうものを求めている人はこういった日本人コミュニティを最初から避けています。
3. 誰も見ていないし解放的な気分に
これはほとんどの人がそうでしょう。
やっぱり海外、特にアジアなんかにくると身も心も解放されたような気になり、つい過ちを犯しがちなのです。
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日本食屋-Tomodachi
これはNat2に泊まっていた怪しいおじさんにシズちゃんが教えてもらった穴場です。
こちらもタイ人経営。
すべてが美味しいわけではありませんが、カツ丼などは日本人の舌にも問題なく合うかと思います。
▼ミスった人
粘土食ってるみたいです!
バンコクへ戻ってきて2日目のこと。
なんかさ、さっきここに泊まってるおじさんに誘われたんだけど日本食屋があるらしいよ?
でもすっごい『グイグイくる人』だからついてきてくんない?
ちなみにどの人??
年齢は40代半ばといったところでしょうか。
肌艶の良い、栄養満点な顔です。
ふたりぶん奢ってくれるらしいし!
本当はミスコンちゃんに声かけたんだけど「絶対嫌です」って言われたの
出ました。
我々ふたりの悪いところ。
彼氏と言わず「もうひとり」と発言したシズちゃん。
私とシズちゃんが付き合っていることをおじさんに聞かれるまで黙っておく遊びをするようです。
男来ちゃったよ!ふん!
私の登場により早くも不機嫌丸出しな性欲おじさん。
Nat2からTomodachiまでの道中5~6分の間、シズちゃんの顔を覗き込むように横を向き、喋り倒しています。
その立ち振る舞いはまるで新宿のスカウトマンやキャッチの兄ちゃんのようです。
(大げさ)
俺静岡好きなんだよ~!
(媚売り)
静岡はペラペラ…
(知識披露)
ちなみに俺は東京の目黒区住みなんだよね
(本当は狛江市)
大学は…まあ文京区の方で
(区名で匂わす&嘘)
(喜び)
ふふふ~!
(大喜び)
到着して各々食事を注文しました。
待っている時間、性欲おじさんの我々に対するあからさまな態度の違いが面白すぎて笑ってしまいます。
シズちゃんも悪い女です。
ちゃんと女をやっています。
食事が届き食べはじめますが、調子に乗る性欲おじさんは次第に話がエスカレートして、ついにシズちゃんを軽く口説きはじめました。
(ほんのりアピール)
(あと何日で口説き落とさなければいけないかの確認)
俺もじつはプーケットに行く予定だったんだよ
(嘘)
いつ?もうバスチケット買った?
(ついて行く気満々)
でも俺もちょうど行く予定だったから現地で会うかもね
(会う気しかない)
一応連絡先聞いとくね
(一応の意味)
ちなみに部屋は何号室?
(セクハラ)
かなりやばいタイプのおじさんですが、日本人宿にこういう人が少なくないのも事実です。
思っていた何倍もグイグイくるおっさんに私もシズちゃんも笑ってしまいました。
もはやせっかくの日本食なのに面白すぎて味がしません。
しかしこのままでは本当にこの性欲野郎がシズちゃんを追いかけてプーケットまで行ってしまいそうなのでここでネタバラシ。
3階のダブルルームです
ひとりなのに?
ちょっと〜(笑)
男連れ込む気じゃ〜ん(笑)
や〜らし〜んだからぁ
ほんのり下ネタを放り込む黒光り野郎。
ゆっくりと私のほうを指差すシズちゃん。
誇らしげな顔をする私。
え?え?
パニックになる性欲おじさん。
これがアジアのバックパッカーの実態です。
このおじさん、もし日本でこういうシチュエーションがあった場合ここまでガンガン行ったでしょうか。
おそらくそんなことはないはずです。
旅行者はアジアのこの雰囲気で解放的な気分になり、また少なからず相手もそうだと信じて何かしらの可能性を感じてしまい「俺でもイケる!」という勘違いでグイグイ行ってしまうのです。
結局ふたりぶん奢ってもらうはずだったのに、気を悪くしたおじさんは奢ってくれませんでした。
仕方なく自分たちもお金を払うのですが、私とシズちゃんはお財布をひとつにしてふたりでお金を入れていたため、共同財布から支払いをしたことにより性欲おじさんは我々が付き合っていることを察したのでしょう。
店を出てからはほぼ会話もなく、終いには「俺ちょっと寄るところあるから」と宿へ戻らずどこかへ消えて行きました。
性格の悪い遊びをしてしまいましたが、こうでもしないと世界の日本人宿に蔓延る性欲おじさんは滅ばないのです!
その話は別記事で詳しく書きます。
焼き鳥屋
そして数日後、シズちゃんはプーケットへ旅立って行きました。
ちゃんと帰って来てね!
ネットがあったら連絡してね!
バンコクで待ってるからね!
シズちゃ~ん!
寂しい気持ちではありますが、初めて会ったころと比べると見違えるように逞しくなったシズちゃんを見てホッとしています。
ちなみに性欲おじさんさんは若干危険な香りがするため、念のため彼には違う出発日を伝えたそうです。
久しぶりにひとりになった私ですが、まったく予定も無いのでバンコクへ戻ってきた初日に知り合った3人と乾杯することにしました。
タイのビールは
Singha-シンハー
Leo-レオ
Chang-チャン
などがありますが、どれも安くて美味しいです。
乾杯〜!!
私も一緒に行きたかったんですが断られましたよ
でもすっごい仲よさそうで素敵です~
私もおふたりみたいな素敵なカップルに憧れます
(チラッチラッ)
シズちゃんの洞察力は侮れません。
やはりこの図の通り

ミスコンちゃんはラーメンさんのほうを気にしています。
しかしラーメンにしか興味の無いこの男はミスコンちゃんのアツい視線にまったく気付いていません。
ちょっとそこの焼き鳥屋行ってくるよ
みんなも食べる?
彼が言っている焼き鳥屋とはNat2の通りにあるミニ屋台のこと。
場所は白塗り食堂の近くです。
私も行く!
これは間違いないでしょう。
ミスコンちゃんはラーメンさんに惚れまくりなので、彼が焼き鳥屋に行くと言うとすかさずついて行こうとするのです。
しかしあの男はそれを見逃しません。
こちらも図の通り。

ミスコンちゃんが気になっているバリさんは友人と言えどラーメンという男と彼女をふたりにしたくないのです。
結局4人全員で焼き鳥屋へ行くことになりました。

スッゴイ!オイシ!モモ!カワ!
モチゴメ!オイシ!
日本人が多く泊まっている宿の近くで営んでいるので、知ってる日本語を叫び客寄せをしています。
ここの焼き鳥は本当に美味いです。
また私の大好物『もち米おにぎり』も売っています。
各々好きな物を好きなだけ購入し宿へ戻ろうとしたところ、焼き鳥おじさんがミスコンちゃんを指差し発言。
ありがとう
そしてその後なぜか私とミスコンちゃんを交互に指差し
カワイ!
マタネアリガト!
カレシ!カノジョ!
前に日本人旅行者に英語のSheとHeの日本語を聞いたのでしょう。
しかしこれでは私とミスコンちゃんが彼氏、彼女みたいな感じになってしまっています。
いやいや違いますよと言おうとしたところ、食い気味にバリさんが訂正してきました。
違うよ!しん君はカレシじゃないから!ねえ⁉︎
違うよね⁉︎
知ってる日本語をふざけて言っているだけの焼き鳥おじさんですが、バリさんはミスコンちゃんに本気なので、そんな勘違いやおふざけすら我慢できないのです。
バックパッカーの恋愛を醜いとは決して思いません。
しかし上記で説明した数々の要因があるとはいえ、なぜ海外だからというだけで日本人はこんなにも情熱的になってしまうのでしょうか。
この件に関しては引き続き研究を重ねていこうと思った次第です。
そしてこの三角関係にまったく関係ないこの私。
今後変なことに巻き込まれなければ良いのですが…。
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