ラオス旅行のメンバーはこの4人。
バスがビックリするほどボロかったり、悪路をかっ飛ばす荒すぎる運転にビクビクしたり、隣に座る薄着のシズちゃんが近過ぎたり、はじめての南京虫に噛まれたり、いろんなドキドキを味わいながらのバス移動を経てヴァンヴィエンに到着です。
到着後はとんでもない豪雨に見舞われましたが、なんとか目当ての宿にチェックインできました。
今回はその日の夜の話。
前回▼
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サクラバー
『SAKURA BAR-サクラバー』という有名なバーがヴァンヴィエン中心部にあります。
ここはアジアの観光地によくあるタイプの『欧米人を意識した洋風のレストランバー』なんですが、システムが普通ではありません。
夜のオープンは20:00からですが、20:00~21:00までの最初の1時間、なんとお酒が無料です。(ウィスキーコークのみ)
これは世の飲食店が取り入れる『ハッピーアワーシステムの向こう側』と言っても良いでしょう。
オープン後1時間でガッツリ集客し、それ以降はキッチリ売り上げを作るというシステムです。
21:00以降は他のバーやレストランよりも若干割高です。
しかし最初の1時間は無料なのでオープンからお店は人でパンパン。
バーというよりは音楽ガンガンでほぼクラブ状態。
時間も遅いからか、盛り上がり方も異常。
そんな噂を聞いた我々は、夕方チェックインを済ませて数時間休憩したあと、20:00のオープンと同時にサクラバーへ向かいました。
4人でサクラバーへ開店前から人だかり
「無料で酒が飲める」という事で酒好きのシズちゃんは大興奮。
また私とアロハ君もよく飲む方なのでテンションMAXです。
ビール1缶でベロベロになってしまうニコン君。
若干心配ですが彼もかなり乗り気なようです。
無料だし!
無料というだけでテンションが上がるなんとも意地汚い系バックパッカーの我々は1分たりとも無駄にしたくないと、SAKURA BAR開店10分前には店に到着していた。
するとそこは我々と同じ考えのバックパッカー風の人たちで人だかりができています。
その間にもどんどん人は増えて行き、開店1分前にもなれば「デモかなんかですか?」と勘違いするほどに大勢の人で溢れかえりました。
[そして20:00]
店の入り口の柵の鍵がはずされ、SAKURA BAR開店!
オープンと同時にピーク。
つまり最高潮。
アゲアゲ音楽が開店と同時に爆音で鳴りはじめ、それにつられて外にいたバックパッカーたちが水を得た魚のようにゾロゾロと入店します。
そして皆一斉にカウンターへ列を成し、無料の酒にありつくのです。
おいバックパッカーたちよ!
やはり「タダ」という言葉が好きか⁉︎
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想像以上の盛り上がり!散り散りに
最初は4人で乾杯し4人で一緒にいましたが気付いたらバラバラになってしまいました。
外観からは想像もつかないほど店内は広く、開店と同時に100人ほどの客で埋め尽くされてしまったため、一度はぐれると見つけるのは困難です。

アロハ君
ナンパしてきま~っす!
お客さんの人種は白人3割、韓国人3割、東南アジア系3割、その他1割といったところでしょうか。
日本人は我々の他にカップル1組と24歳くらいの女の子の合計3人を確認しました。
アロハ君は韓国人の女性が好きらしいのですが、驚くほどに早く、見ているこっちが恥ずかしいほどにチャラく、尊敬するほどガンガン行くのです。
そして何をもって「成功」なのかまったく理解できませんが
とか
と逐一私の所に報告にくるのです。
アロハ君から声をかけられた女の子からは
「あいつも仲間だ」
と思われていたに違いありません。
【旅行記40】でけごい君という性欲の奴隷と知り合いましたが、アロハ君も彼と同じタイプの人間でしょう。

ニコン君
タイでニコン君と知り合った時からここヴァンヴィエンまで1週間以上経っていますが、ニコン君が酒を飲んでいるのを見たのはヴィエンチャン2日目の1回のみ。
その時はBeer Lao(ラオスのビール)を1缶飲んで顔を真っ赤にしながらベロベロになっていました。
しかし彼はまだまだピチピチの23歳。
「おれ酒飲めないんすよ~」などと弱気な発言は絶対にしたくないお年頃であり、普段は「金がもったいないから」という理由で酒を飲んでいないことになっていたのです。
しかし我々大人(おしんぽこ28歳シズちゃん29歳)にはニコン君が酒を飲めないなんてのはバレバレだったし、もっというと彼が酒に強かろうが弱かろうがどうだっていいのです。
今日は20:00~21:00までの間は酒が無料。
ニコン君は心配になるほど酒を飲んでいます。
▼遠くからニコン君を見ている大人
彼大丈夫かな…
多分潰れるよ
その時は何とかして連れて帰ろう
アロハ君はナンパが忙しくて多分帰ってこないし、万が一の時は我々年長組が彼を助けなくてはなりません。
ところで私は【旅行記127】より、シズちゃんに一目惚れしてしまい彼女をラオスに誘っています。
ニコン君が潰れると『シズちゃんとふたりでニコンを宿まで連れて帰る』という決まりなので、その時はふたりきりになれるのです。
ニコン君よ!
もっと酒を飲め!
シズちゃん
我々4人の中でシズちゃん最も酒が好きだといっても過言ではないでしょう。
無料の酒を飲みまくりご機嫌のようです。
時間は21:00。
タダで飲める時間があっという間に終わりました。
最初は私とふたりで飲んでいた彼女ですが、謎の男たちに 「酒おごるよ!」と連れられ消えていきます。
と思いますが、同時にこの感情の愚かさにも気づいているため「よかったねえ〜」と強がるこの私。
やっぱりモテるんだなぁとシズちゃんの美しさを再確認した次第です。

おしんぽこ
気付いたらひとりになっていたので、テキトーにそこらへんの集団とワイワイ騒ぎました。
本当にテキトーになんとなく入り込んだその集団ですが、思っていた10倍面白く、他の3人のことを忘れてしまうほどに盛り上がってしまいました。
4人それぞれが散り散りになり数時間が経ちました。
[時間は24:00]
バーは相変わらず盛り上がっていますが、そろそろ集合して各々が各々で楽しんだこの時間を共有しながらみんなで帰る感じかなあと思いはじめました。
とりあえずシズちゃんが戻ってきて帰ることなったので、若者2人(アロハ君とニコン君)を探します。
ニコン君を連れて帰ることになりました
案の定の男
24時を過ぎても店内は異常なまでに盛り上がっています。
まずはアロハ君を発見しました。

これはもう手のつけようがありません。
もう帰ろう
ナンパしてるアロハ野郎はほっとくことにして、ニコン君を探しにいきます。
バーのはしっこのほうで潰れているニコン君を発見しました。
やっぱり死んでる(笑)
ニコンくーん!
むにゃむにゃ
…あれ?しんさんじゃないですかぁ
『ギリギリセーフ』の時と『ギリアウト』の時ってあるじゃないですか?
何をもってセーフorアウトのジャッジをしているかは人それぞれではありますが、そういう時ってだいたいどっちもアウトなんです。
このニコン君という男。
今夜はアウトです。
おしんぽこの恋の行方
私とシズちゃんはギリギリ意識があるニコン君を連れてサクラバーを出ました。
不運なことに外は土砂降りです。
しかしニコン君の『リバイバル』のタイムリミットがもうすぐそこまで来てると判断した私とシズちゃんは、ふたり掛かりで無理やり彼を連れて帰ることに成功しました。
[24:30宿到着]
と言うシズちゃんの希望により私とアロハ君の部屋のトイレにニコン君をぶち込むことに。
しかしニコン君のゲロゲロをきっかけに思い掛けない展開に発展したのです。
まあ私もニコン君のあとにシャワー室いやですけどね!
…
なんやこのドキドキは?
なんか変な感じになってしまって一瞬黙り込んだ我々。
外の雨の音が痛いくらいに聞こえるほどに静かです。
シズちゃんの部屋で交代でシャワーを浴び、その後のことはハレンチすぎてブログに書けません。
ニコン君のゲロがきっかけでその日からシズちゃんは私の彼女になるのでした。
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…うぷっ
ラオスにウコンの力は売ってない