地獄の列車移動を経て、我々4人はなんとかラオスに到着することができました。
▼バンコクからのルートはこんな感じ
バンコク
▼寝台列車
ノンカーイ
▼トゥクトゥク
タイ側国境(出国手続き)
▼国営バス
ラオス側国境(入国手続き)
▼トゥクトゥク
ヴィエンチャン市内到着!
快適なはずの寝台列車で4人全員が体調を崩しました。
アロハ君▶︎頭痛
ニコン君▶︎下痢
シズちゃん▶︎嘔吐
おしんぽこ▶︎寝不足
全然無事とは言えませんが、予定通りラオスの首都『ヴィエンチャン』へ到着しました。
が!しかし!
ラオス初日から思わぬハプニングが⁉︎
前回▼
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CONTENTS
宿にチェックイン「ダッカ・ホテル」
やっとの事でヴィエンチャンの街中へ到着した我々4人ですが、全員フラフラの状態のため宿探しをする元気も無くトゥクトゥクを降りてすぐの所で見つけた宿『ダッカ・ホテル』にチェックインしました。
ダッカとはバングラディシュの首都の名前。
そうここはバングラ人が経営する宿であります。
我々4人のうちバングラディシュに行ったことがある者はいませんが、私は以前そのおとなりのインドに行ったことがあります。
インドとバングラディシュは人種もかなり似ています。
私にはその宿の人がインド人にしか見えず、
ぼったくられてんじゃないの?
という気持ちになりましたが、かなり安かったためそこに泊まることにしました。
通されたのは2階にある部屋。
部屋は4人ドミトリーですが、よくある2段ベッドタイプではなく▼こんな感じの横並びです。
結構いいやん!
4人で行動している我々に最適な部屋であります。
とにかく空腹の我々4人はラオスのお金すら持っていなかったため、とりあえず荷物を置き外に出ることにしました。
ラオスのお金はLAK(キープ)
2015年当時のレートは
1円=65キープくらいです。
例えばカフェのベーコンサンドイッチが12,000キープとかだったのでだいたい147円です。
ラオスってそんなに安くはないんですよ。
2019年現在は
1円=80キープ。
これってもしや…南京虫現る!
黒い粒を発見
ATMでラオスのお金キープを調達し、食事を終えた我々は一旦宿に戻り休むことにしました。
私は画像の1番のベッドです。
順番でシャワーを浴び、横になってリラックスモードに入る4人。
そこで私はあることに気づきました。
ベッドのマットに何か黒いものがくっついていました。
ゴミでもないしなにか虫のようですが…。
んんん???
…おおお!?
これは!?
私は前にこの虫を見たことがあります!
南京虫です!
やばいよこの宿!
南京虫がいる!
とりあえず起きてくれ!
私は事の重大さをみんなに伝えるべく、いますぐベッドから離れて荷物をベッドから離すように伝えました。
虫くらいでそんなに騒いで
アジアの安宿だから変な虫くらいいるでしょ〜
いかん!この人たちは南京虫の恐ろしさを知らない!
ニコン君とシズちゃんは南京虫とは何かを知らず落ち着いた様子。
しかしアロハ君は南京虫を知っていたらしく飛び起きました。
宿変えましょう!
たった1匹の虫を見つけたくらいで宿を変える?
そう、南京虫はそれくらい恐ろしい生き物なのであります。
南京虫とは?
私はこのラオス編の2年前にインドにいましたが、ハンピという村でこの南京虫に遭遇しています。
南京虫とは動物の血を吸って生きる寄生昆虫です。
デカいダニみたいな虫であります。
和名はトコジラミ。
英語でBed Bug-ベッドバグ。
1mmくらいの大きさで、普通に肉眼で見えます。
何がそんなに恐ろしいのかと言うと,
噛まれるとめっちゃかゆいんです。
そのかゆみの特徴は
- 噛まれると蚊の100倍かゆい
- 血が出るまで掻いてもてもかゆい
- 一晩で数十箇所〜100箇所以上噛まれる
- 10日間以上かゆい
- 移動性で、全身ランダムで毎時間違う場所にかゆみが現れる
- かゆみ止めがまったく効かない
- かゆすぎて精神的にやられる
という非常に恐ろしい生き物。
温暖な気候の国で清潔でない宿なんかによくいます。
しかし南京虫はベッドや衣類、スーツケースやバックパックなどの細かい隙間に寄生していてなかなか気付かないし、旅行者がどこからか運んでくるので実際は綺麗なホテルなんかでも確認されています。
また南京虫は夜行性で、明るい時間帯には動きません。
さらに寄生している先のベッドに震動があるとこれまた動きません。
夜になり、電気が消えて、人が寝静まって動かなくなった時、ヤツらはベッドの裏側や布の隙間からもぞもぞと現れるのです。
対策としては
- ネットでの予約時にその宿のレビューを見る
- チェックイン時にベッドを持ち上げて裏側をチェックする
- 電気をつけっぱなしにして寝る
- 自分の寝袋に入って寝る
など。
捕獲!捕獲!捕獲!
我々4人の中で過去に南京虫アタックを食らった者はいません。
しかし今一度4人でネットで南京虫についてネットで調べて、その恐ろしさを確認して満場一致で部屋を変えるということに決定しました。
南京虫は自分で寄生先を探して移動することができないので、ベッドごと、部屋ごと、階ごとに生息しています。
もしその部屋で発見したとしても階を変えれば結構大丈夫だったりするのです。
しかしクレームを言うためのその『証拠』が必要なのですが、ベッドをひっくり返してもビッシリいるわけではないため、宿スタッフを部屋に呼んでも取り扱ってくれないのではないかと思いました。
でもいるのはいるんです。
ということで我々が思いついたのは『生け捕りにして宿スタッフに見せる作戦』
4人全員で部屋中を探しまわり、見つけたらペットボトルの中に入れるという作戦であります。
こっちこっち!
しんさんのベッドの下の所に3匹!
捕まえるぞ!
…あっ!いたよ!
しんくんのベッドの上にほら!
これそうだよね!
捕獲じゃ捕獲じゃ〜!
しんさんのベッドの足の木の割れ目部分!
捕らえろ〜!
またいたよ〜!しんくんとこ!
こっちもいた!
またしんさんのベッド!
しんさんのベッドを探すぞ!
しんさん所ばっかやな!
……
なぜ私のベッドだけ?
ということで我々は約30匹の南京虫の捕獲に成功したのです。
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南京虫提出で安全な宿を確保
ムカつくおっさん
我々4人は捕まえた大量の南京虫を入れたペットボトルを片手に1階の受付へ行きました。
しかし相手はバングディシュ人で、インド人とそう変わらない性格であります。
ウソつきで利益のためなら人を騙すことなど何とも思わない性格です。
どうしたの?
イヒヒヒ
ヒヒヒ!
毎日掃除してるんだから!
部屋は変更出来ないよ!
うひひひ!
ニコン君!
あれ出して!
じゃじゃ〜ん!
だから部屋変えてよね!
どうしても部屋を変更したくなかったらしく、おっさんはゴチャゴチャ言ってきます。
それまでニヤニヤしていた宿スタッフですが、虫入りペットボトルを見るなりその表情は一変し「くっそ〜バレてしまったか〜!」といったような面持ち。
しぶしぶ違う部屋の鍵を渡してくれました。
勝利です!
勝利であります!
どうしても部屋を変えてくれないならこの宿には泊まらないからね!
とかたくなに最初の部屋では寝たくない事を4人がかりで伝えました。
これはラオスの虫で…
人間に害は…
はよ鍵よこせ
キレイな部屋
荷物を再びまとめて違う部屋に移動します。
変えてもらった部屋は4階の同じ間取りの部屋でしたが、そこで我々は驚きました。
最初に通された部屋と同じタイプでしたが、ベッド、壁、床、その他全てが新築並のキレイさで「これまで人が泊まった事あるのかな?」と思ったほど。
宿のおっさんのあの悔しそうな表情は「なるべくならあのキレイな部屋は使わせたくなかった」という気持ちからでしょう。
久しぶりにあのインド系の人間の心の汚さを感じましたが、これで安心であります。
我々が泊まった宿の名前はヴィエンチャンの「ダッカ・ホテル」
ラオス旅行に行く人、ご安心ください。
売り上げがよくないのか知りませんがもうこの宿は潰れています。
世の中には南京虫発生の噂だけで潰れる宿もありますからね。
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