台湾2日目、フィリピンで知り合ったヒゲダンディと嫁子に再会し、台湾のレストランで食事。
台湾料理の味に感動し、テンションは右肩上がりの私でした。
しかしもう午後3時だというのにまだその日泊まる場所も決まっていない状態です。
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CONTENTS
宿の予約
無になるバックパッカー
ヒゲダンディと嫁子さんにお礼と別れを告げ、再びひとりになり
といった虚無感を強く感じて呆然としてしまいました。
なぜなら朝起きてからヒゲ夫婦と合流するまで、時間に追われ動き回りそのあとは食事と会話、あたかもそれが人生の最終目的地だったかのように無心で行動していたからです。
そしてその目的を終えた途端、急に路頭に迷うこの感じ。
これはバックパッカーにとってかなり危険な感覚だと思います。
何がしたいか、何に挑戦したいのかを基準に生活するのではなく、
何をしなければいけないのか、何をやらなくていいのか、
何もしなくて良いならそれが1番!
という日本社会における一般労働者の様な義務感に侵された感覚でバックパッカー旅行をしてしまうと、ほんとに何もしなくなりただ二酸化炭素を排出するだけのしょうもないタンパク質の塊になってしまうからです。
なんかバックパッカーっぽい事考えるようになったなあ,と考えているとハッと気付きます。
旅人ぶっとる場合やない
相変わらず台湾人は優しい
この大都会台北市でテレビやネットで見た「一軒一軒宿をあたっていく作戦」は危険と判断しました。(ほんとはそれっぽい事やりたい派)
この20kgの荷物を背負ってどこにあるかも分からない安宿を探し回るのは時間と体力の無駄使いです。
しかも地球の歩き方のようなガイドブック的なものも持っていません。
ということWi-Fiを探しにカフェに入る事にしました。
アイスコーヒーが飲めちゃう台湾
当然ですが、台湾はアジアの中でもかなり豊かな国です。
なんと氷があるのでアイスコーヒーが飲めます。
台湾中南部ではコーヒー豆を生産しているので味もうまいです。
しかもカフェに扉があり締め切られた状態でエアコンがかかっています。
え?普通?
まあ日本では普通でしょう。
しかし他のアジアの国でこのクオリティを求めると日本より高くなります。
アジアの普通は日陰で扇風機です。
めちゃめちゃ混んでるカフェに入ってしまって,席が一つもありません。
iPhoneの充電もしたいし、電源があるイケてる席を見つけたのですが、もうすでに坂上忍似のスーツのおっちゃんがPCを広げて陣取ってます。
顔怖いです。
違うカフェ探そうにも私はアホなので
しょうがないので坂上さんの後ろの方で荷物を下ろして,とりあえずコーヒーを飲み落ち着く事にしました。
するとすぐに坂上さんが私に気づいて,
とかなり中国語っぽい英語で相席していいよ!
と声をかけてくれたのです。
しかもコンセントを一つ空けてくれるという優しさ!
顔が怖いのでまさかそんな事してくれるなんて思いもしませんでした。
やさがみ忍だったとは!
Wi-Fiもサクサクだったので,カフェに来た目的である宿の予約も無事終わりました。
この日2度目の激迷い
わんぱくボーイズ
「台北 宿 安い」とかで調べて出て来た日本人宿を予約。
中山駅という地下鉄の駅からすぐ近くなので,何も難しいことはありませんでしたが,さすがのこの私。
近くにいることは分かるんですが,なかなか辿り着けません。
役に立たないとはわかっていましたが,再び聞き込み作戦開始です。
笑顔で挨拶してくれた鮮魚店の親父に住所を見せながら聞いてみます。
すると
となんか知ってるっぽい表情。
そのタイミングでその親父の息子らしき少年(小2くらい)が友達5人を連れて帰宅して来ました。
とてもわんぱくなキッズで,私に群がりめちゃめちゃ台湾語でず〜っと話しかけて来ます。
私が外国人だという事に早く気付け!
日本では
といわれてもおかしくない雰囲気の私ですが,海外では子供に異常に気に入られることがあります。
せっかくやしお前らこのロン毛の兄ちゃんを宿まで案内してやれ!
親父がわんぱくボーイズに託し,なぜかボーイズに案内してもらう事になりました。
こんな状況です。
こっそり逃げました。
男らしい女
結局タクシーに乗ることにしたのですが、近くまで来ると「この辺だから!」と降ろされてしまいました。
宿の名前だけを頼りに周りの人達に聞きまくりましたが、誰も知りません。
もう聞き込みもだいぶ飽きてきて,なんとなく歩いてるだけになってきたその時。
前方から日本人らしき顔面をしたノーメイクの女性が歩いてきました。
すれ違うときに2秒ほど目が会いました。
分かりますか?こういう時の2秒がめちゃめちゃ長いことを。
と思って歩みを止め振り返ると
と思うくらいあちらも全く同じタイミングで振り返りました。
そして全く同じタイミングで
日本の人ですか?
とハモってしまい少々お恥ずかしい感じに。
話を聞いてみると、なんと私が予約している所と全く同じ宿を予約しているらしく、しかもかなり長いことこの辺をうろうろ探し回っているとの事。
彼女はセックスピストルズが好きなパンク女子なのでナンシーという名前です。
そこからは二人がかりで宿を探しましたがやっぱり目ぼしい場所に行っても看板すらありません。
無口なナンシーはどうやら私に託したようであまり宿探しに対して積極的ではありません。
そして私はついに電話作戦に出ます。
歯医者のようなところに入り(クーラー効いてそうだから)
「この宿を探しているんですけど見つからんので電話してもらえませんか?」
と宿のHPのスクリーンショットを見せると
ここわしの友達んとこやないかい!
待っとけ!
とすぐに電話してくれたのです。
そして5分後(歯医者のクーラーでだいぶ涼んだ頃)宿のおばちゃんが迎えに来てくれました。
なんと宿はすぐ近くにあったのですが,ポストに小さく宿名が書いてあるだけだったのでわかるわけがありません。
とにかく無事チェックインでき他ので一安心であります。
ナンシーと意気投合
チェックインが終わり,私はすぐさまシャワーを浴びました。
そしてスッキリしてお部屋に戻る途中の廊下で先程の無口女・ナンシーと遭遇。
せっかくなので飲み物を買って少し話しました。
私は日本では料理人だった過去があり、その後は本気で音楽をやっていたのですが、なんとナンシーは今現在料理人でありバンドマンなんだそうです。
しかもベースをやっているという、私とキャラが丸かぶりしている女でした。
主に音楽の話で盛り上がり仲良くなりましたが、まだこの時は気づいていませんでした。
関西人である彼女の笑いへの厳しさに。
そして女子ひとり笑わせる事ができない私の才能の無さに…。
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