現在サラ髪君とふたりでインドを旅行しています
バラナシ~?
(せーの)
ヒーロシー!
の持ちギャグのみで戦う日本人専門ガイドのヒロシ。
彼による無料ガイドの実態とは⁉︎
ボクノリタイ!
今回はハイテンション男・ヒロシとガンジス川でボートに乗ります。
前回▼
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ガンジス川について
ヒンドゥー教の聖地
バラナシのヒンドゥー教の人は早朝からガートと呼ばれる川沿いの階段で沐浴(もくよく)します。
沐浴は体から悪いものを除去し、聖なる川の水で清める作業です。
だから風呂ではないのです。
ガンジス川の噂
腹壊す?
ガンジス川に飛び込んだり沐浴してみたりと、体を川の中に漬けた日本人の60%は何かしら体に異常が現れるといいます。
特に私のように直前に傷を負った人間は要注意です。
死体流す?
これは本当です。
亡くなった人を家族が火葬して、ガンジス川に流します。
しかし体を焼くための薪がいっぱい買えない家族は、生焼けでそのまま流しちゃうんですね。
なので下流はすごいらしいですよ……
というかなんでも流す?
そうです。
ゴミ、下水、家庭排水、ぜ~んぶ一緒です。
どのくらい汚いかというと
幅広で水量のある川の水がクサいんだから相当汚いんです。
結構なんでもやる?
冒頭で風呂じゃない的なことを書きましたが、風呂の人もいます。
洗濯の人もいます。
もちろんトイレの人もいますよ!
夜のガンジス川
プジャと呼ばれるヒンドゥー教の祭
[20:00]
ヒロシの案内でボートに乗り込み、夜ガンジスを体験。
本来なら数百ルピーでボートを借りることができますが、我々はヒロシとの約束である「案内はすべてタダ」というものがあるので、本当に1ルピーも支払いませんでした。
ただボートを漕いでくれた兄ちゃんは汗だくで頑張ってくれたので200ルピー(当時320円)を渡しました。
暗い川の上をボートで行くのが若干怖いのですが、ボートはすぐに止まりました。
そこには何十隻ものボートが止まっていて、みんなでプジャを観ます。
プジャはマジですごいです。
ものすごい人と熱気の中、打楽器をガンガンやりながら踊ります。
約一時間ほどそこでお祭を見ることになりました。
ボートで来た意味は?
プジャはマジですごいんです!迫力があって!
もう帰りたいねぇとサラ髪君と話してヒロシに伝えたのですが
と、どうやらあと50分ほどその場にいなければならない雰囲気。
我々はボートで来ましたが、プジャの会場はもちろん陸地です。
なのでボートに数分乗って来てすぐ陸地に上がるのです。
そしてそこは宿の近く。
我々はもはやどれが自分達が乗ってきたボートなのか分からなくなるほど前の方に行かされているので逃げ場がありません!
ということでヒロシに
ということを伝えると
楽しくない?
プジャ…だよ…?
とても悲しそうな顔をしています。
テンション低いヒロシはただのヒロシ!
明日の朝もお世話になるのに勢いが落ちたらつまらない!
私はヒロシの持ちギャグをやってみました。
無事元気を取り戻したヒロシでしたが、結局そのテンションのまま1時間お祭を観せられ、またボートに乗せられて、ゆっくり帰るのでした。
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寝起きガンジス
朝からヒロシだった
朝ガンジス川に行く目的は朝日を見るだけ。
先日はサラ髪君と少しおそくまでお酒を飲んだので、早朝に起きるのはかなりしんどい状況。
しかし5:30、我々のホテルにいきなり現れたヒロシは大声でいつもの
バラナシ~~!!
ヒーロシー!!
をひとりで完結させ、それを目覚ましとして我々2人を起こしに来ました。
朝日を見るためだけに3度目のガンジス川へ
前夜漕いでくれた兄ちゃんがまた汗だくでボートを漕いでくれます。
まだ外は暗くて、我々もまだ寝ぼけた状態です。
今回は向こう岸まで行くらしく、楽しみにしていました。
しかし今日は川の水が多過ぎて流れが速いのと、ボート漕ぎの兄ちゃんがもう体力の限界なのか声に出してヒィヒィ言っていてまったく前に進みません。
向こう岸、大丈夫ですから!
向こう岸まで行くのは別にいいんです。
マジでどうだっていいんです。
しかし、曇り過ぎてて朝日が見えません。
こちらは大問題です。
そして太陽に気づくことなくじんわり明るくなってしまったガンジス川。
と嘆きながらも、人々の沐浴の姿を見たり、火葬場の近くを通ってみたりとバラナシを肌で(鼻で)感じながら陸に上がりました。
バラナシヒロシのお土産屋さん
もともとのヒロシとの契約は
「無料でガイドするかわりに自分の店を見に来て欲しい」
これだけでした。
ヒロシとしてはモノを我々に買ってもらうことでガイドの対価を得る作戦です。
と本人も言っているように、気に入らなかったら買わなくても良いのです。
そういう約束です。
ヒロシのキャラは好きだし、感謝もしています。
キーホルダーだろうが、なんかしょうもない置き物だろうが何かしら買ってあげても全然いいと思っていました。
しかし着いたその場所は『天然カシミア高級布屋』でした。
1番安いもので
いやヒロシにはほんとに感謝していたし、いろいろとローカルな情報ももらったりして、バラナシは彼のおかげでとても良い旅になったと思っています。
なので是非お礼を…
結局何も買うことなく、我らがお店を出る頃にはヒロシは完全にスネてしまいもはや目も開けていません。
日本人のみんなにヒロシっていうイケてるやつがバラナシにいるって伝えるから!
あんなに仲良くなったのに最後は無言の別れでちょっと後味の悪いバラナシでした。
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