バンバリーのミートファクトリーで働きはじめて3週間が経ちました。
2日目に辞めてしまおうかと思うほどしんどい職場でした。
同時に目的であるセカンドビザの取得も諦めかけましたが…。
彼女であるシズちゃんと再会して、また前のように一緒に暮らすためのセカンドビザが必要なのです。
そのためにうんこまみれになったりゲロまみれになりながらも歯を食いしばって頑張っています。
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シズちゃんとは?
旅行記タイ・ラオス編で一目惚れしてしまい、そのまま付き合うことになってしまったシズちゃん。
最初はあわよくばの下心を持って彼女に近づいたのですが、彼女の優しいところや、だらしない私のことを分よくかってくれるところに惚れてしまったのです。
半年弱住んだシドニーを去りゴールドコーストへ行った時に「オーストラリアにもっと長くいたい」と強く思ったことからセカンドビザの取得へ向けて彼女とともに動き出しました。
しかし思ったように事は進まず、話し合いの結果こうして別行動をとっているのです。
彼女のクイーンズランドでの状況
シズちゃんとブリスベン空港でお別れしたあと、私はパースへ飛び車を購入、そしてなんだかんだあって今こうしてミートファクトリーで働いています。
一方で彼女はそのままブリスベンに残り、東海岸のクイーンズランドで仕事探しを始めました。
仕事はすぐに見つかったらしく、Stanthorpe-スタンソープという町でイチゴを狩る仕事をしているようです。
[電話中…]
あと今日はすっごいがんばったからかなり稼げたんだよ!
でもね、トロリー漕ぎすぎてお尻が超痛いの!
ほぼ毎日連絡をとっていましたが、現地での生活の報告を見る限りとても楽しそうにやっているようで安心しました。
シズちゃんと交わしたちょっとした約束があります。
「セカンドビザのための日数カウント88日間をどっちが早く終わらせられるか勝負して、早く終わったほうにまだ完了していないほうが会いに行くための航空券をプレゼントする事」
つまり彼女の方が早く終わった場合は、彼女がクイーンズランドからパースに飛ぶための航空券を私が買うことになります。
現在完了しているのがシズちゃんが25日で私が12日。
週末の休みのことも考慮すると2週間ちょっとの遅れがあるのでこのまま行けばそうなるのは間違いないでしょう。
パース!パース!
おごり!パース!
相変わらず仲が良い我々でしたが、関係は少しずつ変化するものです。
近くにいないとどんどん疎遠になり、気づけばおはようとおやすみ+αくらいしか連絡を取らなくなってきました。
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Good day mate
Good day mate.
グッデイ メイト
ではなくオーストラリアの発音では
グダイ マイッ
みたいな感じになります。
オーストラリア人がよく使う挨拶でありまして、私が住処としているワンダーインの宿泊者の間で大流行しています。
またその時期、何かにつけて語尾に「mate」をつけることでなんでか面白くなるという風潮がありまして、恥ずかしながらこの私もやたらとmateと言っていたことを覚えています。
そしてそれはLINEやMessengerでも多用するようになってきました。
何時に帰ってきますか?
車だしてmate
このように使い方もおかしいのですが、やたらとmateをつけてメッセージを送信する時期がありました。
シズちゃんとはあまり連絡を取らなくなりましたが、別に仲が悪くなったわけではありません。
お互い仕事をしていて、特に変わらない毎日なのでわざわざ話すようなトピックが無いのです。
特別面白い話があったり何か大事な連絡以外はたまに電話するくらいです。
別行動が始まって1ヵ月もすると3日に1〜2往復くらいのLINEでのやり取りしかありませんでした。
そんなある日。いつものように仕事を終えワンダーインのメンバーとビールを飲み、いい感じに酔ったのでシズちゃんにおやすみLINEを送りました。
内容は
今日もお疲れさん
おやすみmate💤
何気ないこの文章が波紋を呼ぶのでした。
英単語の勘違いから思わぬ事態に
大して強くもないのにお酒が好きな私はこの日もたらふく飲んでベロベロで気持ち良く眠ります。
[そして次の日の朝]
ミートファクトリーの仕事は6:00から始まるので5:00に起きて朝食を食べながらランチのサンドイッチを作り仕事の準備をします。
この時期は宿泊者の黒人と一緒に仕事に行っていたため、車のエンジンをかけて彼が乗り込んで来るのを車内で待ちます。
その時にLINEを開いたところ、シズちゃんからメッセージが来ていました。
シズちゃんがいるクイーンズランドとバンバリーでは時差が2時間あるため彼女が起きたのであろう3:30ごろに送信されています。
おはようmate☀️
私ってmateなんだ
そうかそうか
仕事行くねじゃあね👋
ちょっと変な感じはしましたが特に気にしなかった私はいつものように返信せず、黒人を連れて仕事へ向かったのです。
この日も工場で汚物まみれになりながら仕事終了。
そしてそんな朝の一件のことなど忘れてしまっている私はシャワーを浴びて仲間たちとビールを飲みながら幸せな時間を過ごします。
そう、シズちゃんに返信をしていないのです。
[そしてその次の日]
仕事を終えた頃にシズちゃんから電話がかかってきました。
ごめん今から運転して帰るからまたかけ直すね
車停めて話をしよう
グスングスン
かけ直してくれないかもしれないから…
え〜ん
なんと電話口の彼女はめちゃくちゃに号泣していたのです。
私は車を急停車して彼女と話します。
言葉に詰まります。
何故なら連絡を返していなかったのは2日前の朝からで、その前からずっとそんな感じだったからです。
またあまり連絡を取らないことについて話したこともありますが「1日中LINEするなんてちょっとアレだよね高校生じゃあるまいしね」と、お互い特に気にしていなかったはずなのです。
なのにこの号泣はただごとではありません。
泣いている理由を問うととんでもないことになっていました。
mateって友達って意味だよね
私は友達なんだよね?
これはまさか…
私が酔っ払って何気なく送った言葉をそのまま受け取ったシズちゃんは、彼氏であるはずの私にmateと言われたのをめちゃくちゃ気にしていたようです。
さらに次の日に
私はシン君のmateなの?
と確認するかのようなLINEを送ったにもかかわらず私からの返信がなかったために、その間考え込んでしまってこのような事態にまで発展していたのです。
mateっていうのはバンバリーの宿で流行ってて…
私はこのちょっとした勘違いにも近いようなことから彼女を悲しませたことを反省し、一から説明しました。
しかしmateが招いた事態はこれだけでは済まされませんでした。
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取り返しのつかないことになっていた
グスングスン
本当にごめん
勘違いして感情的になったことを謝るシズちゃん。
こちらこそ変なこと言ってごめんなさい
もっと彼女のことをよく考えて行動発言しようと反省する私。
しかし…彼女のそのごめんの意味は…
私はシン君に謝らなけばいけません
な、な、なんでしょうか…!?
えぇぇ⁉︎マジで?
でも決めたことなんだ…
いつ彼氏が出来たの…?
別れるって今電話しろって言われて…
今も…横にいるんだけどさ…
えぇ!!??
おしんぽこ(29)
バックパッカー
射手座B型
失恋しました。
続く…
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