イギリス旅行の相棒は相変わらず変人・竜ちゃん。
ムッチムチの雑貨屋の姉ちゃんに大変ひどい扱いを受け、1ポンドを失っただけで1つの話にしてしまった前回▼
今回は美しすぎるスコットランドの街・エディンバラで行った飲食店の話です。
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Mussel Inn – マッセル イン
『Mussel』とはムール貝のこと。
竜ちゃんの強い希望によりエディンバラの人気店『Mussel Inn』にやってきました。
まず私は『Mussel』の発音についてかなり引っかかっています。
もちろん英単語の発音をカタカナですべて表すことなど不可能なので、モヤモヤさせてていいと思うのですが、日本人と日本語で話すときに困っちゃうんですよ!
まずそのまま読んだら「ムッセル」ですね。
しかし「BUT」や「MUST」など最初の「U」が「ア」になる可能性がありますのでマッセル説が有力なのでは?と思いました。
ちなみに竜ちゃんはしきりに
と言っています。
と言いかけましたがやめました。
なぜならスペルを考えたときにその発音に違いを見出せないのです。
Mussel=ムール貝
Muscle=筋肉
竜ちゃんのマッスル説も間違っていない。
とにかく気になった我々はネットで調べてみると非常に興味深い動画を発見しました。
▼MusselとMuscleの発音の違い
ん〜…一緒ということで。
ここMussel Innは味、コスパ、雰囲気すべての項目にをつけたくなるほどの良店です。
営業時間
月-火 12:00-15:00
金-土 12:00-17:00
日 12:30-17:00
こちらは我々が頼んだランチセットメニューの詳細。
ムール貝セットメニュー 7.95ポンド
超大盛りのムール貝
- ナチュラル
- シャロット(玉ねぎ)
- チリ
- モロッコ風
- ブルーチーズ
から味が選べます。
サラダかフライドポテトを選びます。
カールスバーグの瓶(デンマークの甘めの濃いビール)
赤か白ワイン
ソフトドリンク
から選びます。
バケツに入ったムール貝が届きました。
ついでに店員さんに「Mussel」の発音について聞いてみましたが、衝撃の事実が明らかに。
大盛りのムール貝とフライドポテト、そしてワインが届き美味しく食しました。
物価の高いイギリスの飲食店で満腹になるまで食事をして7.95ポンドはかなりコスパがいいでしょう。
ちなみにムール貝の英語は「Mussel」スコットランドでの発音は「むそ」です。
Haggis-ハギス
この日我々はある2つのものを探していました。
「スコッチウイスキー」と「ハギス(Haggis)」というイギリスの伝統料理です。
ここエディンバラはイギリスのスコットランドなので、地元のスコッチウイスキーを是非とも飲んでみたい。
またイギリスの伝統料理の「ハギス」は特にスコットランドで有名です。
そしてスコットランドではハギスをつまみにスコッチを飲むのが主流なのです。
早速我々はエディンバラの観光の中心地・ロイヤルマイル周辺を歩きます。
ハギスも楽しみだわ〜
イギリスの伝統料理でしょ?
肉かなんかじゃなかったっけ?
そう、私は竜ちゃんが「ハギスが気になる」と言っていたのを聞いてはじめてハギスの存在を知ったので、実際はそれがなんなのかはまったく知りませんでした。
わざわざそんなものを食べる必要があるのか?
言い出したのは竜ちゃんだし、もし本当にまずかったら竜ちゃんに食べてもらうことにしました。
そして数件のパブやバーをまわりハギスを出しているバーを発見しました。
早速よく分からないままウィスキーとハギスを注文。
そして届いたものがこれ▼
すっごい不味そう!
「あなたが想像する不味そうな見た目の食べ物を描いてみて」と言われたらこんな感じになるでしょう!
私は食べたくありません!
じゃあいただきます
何の躊躇もなく口に入れる竜ちゃんには尊敬しかありません。
フィリピンでゲテモノに挑戦したことがありますが、さすがの私でもこれは食べられそうにないのです。
…あれ?
もぐもぐ
そんなバカな!?
世界一まずい食べ物として有名だし、見た目も最悪。
そもそも羊の肉(ラムやマトン)でもクサくて食べられない私が『羊の内臓のミンチ』など食べれるはずがないのです。
ガンガンいくね…
もぐもぐ
むしろうまいですよこれ
ちょっと食べます?
やはりバックパッカーとしては『海外の謎フード』にも挑戦しなくてはなりません。
スコッチウイスキーをちびちび飲むだけでは何も面白くないのです。
ということで一口だけいただいてみました。
スプーンの先端に乗っかるほどのごく少量です。
…もぐもぐ
ちょっと美味い!?
やはり多少はニオイがありますが、思っていたほどくさくなく、いいバランスで練り込まれた野菜と香草がうまい具合にマッチして『お酒のつまみには丁度いい珍味』であることが分かりました。
しかもこの店のハギスはチーズが練り込まれていて、濃厚でしかも食べ易くしてあったのです。
しかし、なぜか竜ちゃんは途中から進まなくなってきたのです。
食べないんだったらもうちょい食べていいかな?
もう全部いっちゃってください……
僕はもうだいじょ…
うぷっ…
何やら様子がおかしい竜ちゃんですが、半分ほど残っているのでもう一口いただいてみました。
今度は安心のスプーンマウンテン盛り(山盛り)です。
分かりました。
竜ちゃんの「うぷっ」の意味が。
最初の一口の好印象が夢であったかのように、二口目は地獄のような味なのです。
一口目は少量だったので、風味や香りを確かめただけのような感じだったのですが、二口目はスプーンマウンテン盛りだったので最初の印象とまったく違いました。
それまであまり目立っていなかった『内臓のくさみ』がチーズや香草などの良い風味たちをごぼう抜きにして先頭に立ったのです。
さらに最初の一口では分からなかったグニグニとした食感がたいへん気持ち悪く、私の喉が完全に入国拒否をしています。
そのあと私も行きますので…
結論ハギスは吐くほどマズイ。
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Whistle Binkies Live Music Bar
という私の希望により、そういう感じの店を探しました。
そして入ったのは『Whistlebinkies Live Music Bar』という場所。
そんなに広くないフロアに所狭しに人で溢れかえっています。
中には旅行者っぽい人はおらず、ほぼすべてのお客さんが地元の人のような印象です。
これは萎縮してしまう!
こういう場違いな所に来ると『アウェイ感』がハンパじゃなくて、すぐに帰りたくなりますよね?
しかし私の相棒の竜ちゃんはそういう『気まずい』などの感覚を持ち合わせていない男で、こういう場所に何の迷いもなく勇敢に侵入できる男なのです。
Night Club(日本でいうクラブ)とは違ってDJはおらず、1時間おきにバンドが入れ替わって演奏する感じのバーです。
客の年齢層はかなり高めです。
海外では日本と違ってライブハウスというものはほぼ存在しません。
アマチュアバンドはこういった場所で経験を積んで行くのだと思われます。
ドアに「Doors」の絵を描くなどなかなか面白いバーです。
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2つのバンドのライブを見ましたが、どちらもカバーバンドでした。
イギリスの、しかもスコットランドのライブバーなのでゴリゴリのマニアックなUKロックをやるのかと思ったら、彼らは超有名な曲をオールジャンルに演奏するのです。
ニルバーナとかグリーンデイなどの『USロック』もガンガンやっていて
と思いきや
とかなり盛り上がっているのであります。
しかしこの国のおばちゃんは元気ですね。
時間は23時。
ライブはかなり盛り上がってきて人もパンパンになったころ、事件は起きました。
私は竜ちゃんとふたりで椅子に座ってビールを飲みながらライブを見ていました。
踊りまくっていた人々の中のひとりのおばちゃんとバッチリ目が合ったと思ったら「Shall we dance ?」 踊りませんか?的なことを言われてしまったのです。
ちょうどそのタイミングで盛り上がっていた曲が終わり、人々が掃けていきます。
そして始まった曲はWhite Stripesの『Seven Nation Army』
しかし拒否し続ける私の意向は完全に無視され、強引に手をひかれてなんとフロアのど真ん中で踊る羽目になってしまいました。
しかもゴリゴリのロックサウンドなのになぜかおばちゃんはサルサ調の踊りなのです!
まわりの人たちのヒューヒューもすごくて、赤面がおさまりません!
さらに私はマンチェスターで膝を痛めておりまして、少しは良くなったといえど完治しているわけではないのです。
スコットランドで
ロックバンドの音楽をバックに
恥ずかしさと膝の痛みに耐えながら
テンションマックスの知らんおばちゃんと
なぜかサルサっぽいダンスを踊らされるエディンバラの夜でした。
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