フィリピンのバギオから台北までの移動でかなり体力を消耗しましたが、小遊三師匠に連れられかなり怪しい健康ランドで一晩過ごして完全復活です。
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日本人夫婦のヒゲダンディと嫁子
バギオの語学学校で知り合ったとてもお優しい日本人夫婦がいます。
ヒゲが似合う旦那とその嫁の嫁子さんです。
私の数日前に彼らはフィリピンを去ると言っていました。
しかもその後台湾で中国語の語学学校に行くとのこと。
まだ台湾に行くかどうか迷っていた時だったので
と社交辞令のような約束をして連絡先を交換していたのです。
おしんぽこ大遅刻
約束は午後1時
Wi-Fiが無い場所では私は完全にオフラインになってしまうため、ヒゲダンディとなかなか連絡が取れませんでした。
前日の怪しい健康ランドの激弱Wi-Fiで受信したメッセージが
というもの。
東門?
トンマンやないかい!
つまり現在地の健康ランドからは少なくとも歩いて1時間はかかるだろうという距離です。
健康ランドの激弱Wi-Fiに「了解です!」というメッセージを送信するパワーすらなく、ヒゲダンディからのメッセージを既読したのみ。
前日の大移動の疲れはだいぶ取れたものの、合計20kgの荷物を身につけたまま歩き続けた私は足や背中が筋肉痛。
使っていない腕までもが若干痛かったのは未だ謎に包まれたままですが、とにかく起きあがるのが困難でした。
もういっそのことヒゲ夫妻との約束を破ってもう一泊したいほどに。
そもそも連絡すらできていないので
と思いました。
しかしもしずっと待っていたらかなり迷惑かけてしまうと思い、昼12時健康ランドをチェックアウト。
20kgの荷物を背負い歩き出します。
今思えば地下鉄やバスで良かったのですが、当時東門に行ける駅がどこにあるかまったく分からなかったし、路線もごちゃごちゃでよく分かりませんでした。
なので健康ランドで撮ったマップのスクリーンショットのみで歩き出したのです。
なぜ深く考えずに動き出すんだろうと思ったことでしょう。
いや私は深く考えて行動しています。
その考えが深くないだけです。
案の定迷う
地図で見る感じではかなりシンプルなルートです。
まっすぐ行って、右に曲がって、大通りを左!
みたいな感じだったはずなのですが、現実はそう甘くはありません。
もはや地図などは意味を成しておらず、自分がどっちの方向を向いているのかも分からなくなってきました。
ネット環境がある中でもっと調べてもっと地図を読み込んでおくべきでした。
しかし今更遅いのです。
と言い聞かせついに聞き込み開始。
東門の発音が難しすぎて
「トンマン」だと思うのですが、前日に会った小遊三師匠は
と言っていたので、私もそう発音することに。
なぜか笑顔で手を振るおばちゃんに試してみます。
How can I go to とぅん!まん!?
もちろんこんなもん通じません。
いろいろ試しても一切伝わらないのでそのおばちゃんは諦めて、去ろうとしたところ
まあ座れ!
フリーフリー!
と逆ナンされてしまいました。
と思いましたが約束の1時まであと10分。
おばちゃんに興味を持っている暇などないのです。
次に道を聞いてみたのが英語が喋れないサラリーマン風の男性。
アウアウしか言えずテンパっておられました。
お忙しい中申し訳無いので立ち去ろうとすると「iPhoneでなんか見せて!」といったジェスチャーをしてきたリーマン。
と感心した時に私はひらめきました。
漢字が通じるかもしれない!
iPhoneのメモ帳に「求 道 東門 」と書いて見せたところ
とひとこと。
彼もダメでした。
結局その後何人かに聞いても全然ダメでかなり迷いましたが、なんとか少しのヒントを頼りに到着。
ですが時間はもう2時。
大遅刻です。
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美味すぎる小籠包
とにかく優しいヒゲ夫婦
東門の地下鉄の駅の入り口に到着しましたが見当たりません。
1時間も遅刻しているし、そもそも連絡もほぼ取り合ってなかったので、きっといないんだろうなと諦めかけたその時!
ふと顔を上げると道路の反対側で手を振る嫁子とヒゲダンディ。
私は嬉しさと申し訳なさで、20kgを担いでいる人間とは思えないほどのダッシュを見せます。
そして遅れたことと連絡ができなかったことを謝り倒したところ
さあご飯行こう!
とヒゲダンディは何事もなかったかのように許してくれました。
B級グルメっぽい店構えのちゃんとした店
集合した場所のすぐ近くの尋常じゃないほど煙が漏れてる店に入ります。
外から見ると焼き鳥チェーンの大吉のような店でしたが、中に行くとそこは「テーブルに布かかってる系」のちゃんとした店でした。
中国語で意味不明なので完全にお任せで注文したところ
と言ってしまいそうなくらい想像通りの台湾料理が次々と出てきます。
- お湯かな?ってくらい薄い卵スープ
- チョコくらい甘いソースのかかったボイルチキン
- 異臭騒ぎ寸前のジャージャー麺
特に美味しかったのは口に含むのにある程度の覚悟が必要なほど熱い小籠包です。
美味しすぎて人数分オーダーしなおしたほど。
とっても満足でした。
しかし食べたものは全部茹でか蒸しですよね?
ヒゲ夫婦は天才だった
この夫婦はフィリピンで英語を勉強しまくった挙句、あのおかめでも取得することができなかったAdvanceになったそうです。
そしてその勢いのまま中国語を勉強しようと台湾に来ているのでした。
当時この二人は33歳。
何歳になっても挑戦し、学ぶ気持ちを忘れてはいけないな〜と思いました。
そしてそれから時は経ち私は今31歳。
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