ついに語学学校を卒業してバギオを出ました。
クラーク国際空港という地方都市の駅くらいのフィリピンの小さな空港から台湾の台北桃園空港に到着しました。
この私!いきなりトラブル発生!
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おしんぽこ財布を落とす
ATMと台湾ギャル
空港に着き入国審査も終えて無事に入国できました。
やっと旅人感というか「バックパッカーやってんな~!」という実感が湧いてきて、この時はとても気分が良かったのを覚えています。
ATMに向かいました。
すると漢字ばっかりで意味不明。
もちろん英語も書いてありますが、国やマシンによって表記が違うし、これだろうなと思うボタンも怖くて押せません。
そこで近くにいた英語ができそうな台湾人ギャルに使い方を聞いてみました。
偶然近くにいたのがギャルで偶然美人で偶然セクシーだっただけで、近くにいたのが太ったオヤジだったならばオヤジに声をかけていたはずです。本当です。
すると彼女は快く教えてくれてすんなり5000元(2万円弱)おろせました。
しかもそのあと少しお話をして仲良くなりました。
そして調子に乗って
しぇいしぇい!
と言ってみたのですが、急に無表情になる台湾ギャル。
間違っていたのか、スベったのか、私の息がくさかったのかわかりませんが、気まずくなったので逃げるようにバスターミナルへ向かいました。
あれ…財布ない…
その後ふと気付来ました。
ギャルと話すことに夢中で、おろした台湾マネーをまだポケットに入れたままだったのです。
バックパッカーたるものお金の管理はちゃんとせないかんよね!
財布を探します。
どこしまったっけ…
あれ…おかしいな
分かりますかこの感じ。
ものすごい嫌な感じ。
絶対どっかにしまったはずなのに、なかなか見つからない感じ。
これは俗に言うやらかしたかも感です。
似た感覚だと、仕事が休みの日の朝にふと目覚めて時計見た時に
ってなった時のあの感じ。
でもねだいたいあるんですよねこういう時。
だいたい大丈夫なんですよ。
仕事もそういう時だいたい休みなんですよ。
でも今回は大丈夫じゃない方のやつだったんです。
結局ポケットやバックパックどこを探しても見つかりません。
私はこの時本気で帰国を覚悟しました。
そして台湾ギャルを探しました。
何かのタイミングで彼女が盗んだと疑うというよりは、財布見てないか聞きに行こうと。
親日な台湾人
日本語激うまインフォメーションセンター
結局財布もギャルも見つからず、ダメモトでインフォメーションセンターへ。
と英語で聞いてみるとメンタリストDAIGOみたいなお兄さんが対応してくれました。

良かった~日本人ね?
名前と財布の色と中身教えて?
覚えてるだけでいいから
タメ口混じりの流暢な日本語で受け付けてくれました。
嬉しさを隠しつつ財布情報を伝えました。
警察署にあるから行って!
良かったね!
とっても親切な人でした。
お茶を出して迎えてくれる警察署

台北の空港では警察署が別の建物にあり少々距離があります。
早く財布を受け取りに行きたかったのですが、荷物が重すぎて体力の限界を迎えていました。
ただでさえこの日はフィリピンのバギオから移動しっぱなしなのに、フィリピンで荷物が増えた約15kgほどのバックパックと5kgのサブバッグを身につけたまま財布と台湾ギャルを探しまくったので、もはや歩くことが困難になっています。
一度荷物を降ろして休み、そしてなんとか警察署に到着。
恐る恐る中に入ってみると、入口の近くにいた男がなぜかスタッフみんなを集めて私を囲みます。
お~いみんな~!
来たぞ~!!
6人くらいの台湾警官に囲まれました。
そしてただ落し物を取りに来ただけだったのに、座らされて茶を出されお菓子をもらい、トークが始まってしまったのです。
とにかく名物所長みたいなおっさんが面白くて、しばらくなんでもない話をしました。
そしてやっと財布の本人確認が始まります。
もう名物所長の背後の机の上にあるの見えちゃってるんですけどね。
不思議に思っていたのが6人全員がニヤニヤクスクス笑っているのです。
私が警察署に現れる前に中身を見たらしく、どうやら免許証に笑いのツボがあったみたいです。
なぜならもともとロックンローラーだった私は山下達郎ばりのロン毛だったのです。
もちろん免許証も肩までのロン毛。

所長なんかは免許証と私を見比べながら完全に笑ってました。
この時ほどロン毛で良かったと思った事はありません。
そして受け取りのサインをして、今一度バスターミナルに向かったのでした。
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空港を出たのは22時

財布を落としたことによってかなり遅い時間になってしまいました。
今思えば国際空港だしベンチで寝ちゃえば良かったなと思います。
しかし財布を見つけた感動と帰国せずに済んだことによる興奮でまったくその発想にいたりませんでした。
なにも考えずに台北の中心部に行くバスに乗ったのです。
バスから外の景色を見ていると、少しずつ都会の灯りが近づいてきます。
同じ海外でも『台湾はやっぱりフィリピンとは全く違うなぁ~』と当たり前のことを考えながら日記帳に鉛筆で日記を書きました。
そのボロい日記を見ながら5年後の今ブログを書いてますが
今でも台湾は最高だったなぁ
としみじみ思います。
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