梅沢富美男のような男と共に5時間バスに揺られついに語学学校へ到着。
▼当初私が語学留学に対して思っていたこと
意識の高い生徒達が高い志を持ち、短期集中で英語を学ぶ、
言わば「精神と時の部屋」のような場所だろうと勝手にイメージしていました。
『私のようなろくでもない人間はおそらくついて行けず泣く泣くリタイアするかもしれない』
というところまで覚悟はしていました。
しかしその実態は私のイメージをはるかに下回るものだったのであります。
前回▼
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ドンキ君とメガネ君
[語学学校初日]
前日は成田からマニラ、そしてバスでバギオまでの大移動でとても疲れましたが、梅沢富美男と同じ部屋じゃなくて良かったという安心感でよく眠れました。
次の日の朝早く起きてルームメイトの韓国人Jayと外で話していると、隣の部屋の人間が数人現れました。
どうやらこの学校は韓国人と日本人しかいないようです。
その中でも圧倒的に目を引くやつがひとり。
俗に言うドン・キホーテ系と呼ばれる人種です。
髪は長くてサラサラ金髪、ラメ付きの上下黒のジャージ、まさに深夜のドン・キホーテにいるような男が隣の部屋に住んでいる事が分かりました。
私はこの手の人間が非常に苦手なんですが、当時ロックの心をまだ捨てきれていなかった私の髪もかなり長かったので、何か言えた立場ではございません。
その場ではそのドンキ君と話す事はありませんでした。
私は5階建ての2階に住んでいたのですが、そんな中またひとり上の階から日本人が現れました。
彼の名前はメガネ君といってメガネをかけている男です。
とてもフレンドリーな3つ下のメガネで、メガネがとっても似合っておられます。
彼とはすぐに仲良くなりその後のバギオ生活で常に一緒にいる男になるのでした。
オリエンテーション
顔合わせ
その学校は週ごとに入学生が入り出て行くというシステムです。
まずはオリエンテーションで顔を合わせ、日本人マネージャーから今後の説明を受けます。
私の同期は日本人4名と韓国人3名でした。
日本人メンバーはドンキ君、ご存知梅沢富美男、おかめ納豆のパッケージのような女の子、そして私の4人。
韓国人メンバーは個性がなさすぎて完全に顔も覚えていませんが3人いました。
ただ不思議なことに韓国人は本名ではなく、ジェイコブであったりデイビッドであったりと、まるでハリウッドスターの様な名前を自分で名付けるという習性があります。
私はこのブログが始まるまでの5年間で,それはもう大勢の韓国人と知り合いましたがデイビッドが多すぎて、
Hi this is David
などのメッセージが来ても誰か分かりません。
ちなみに私のイングリッシュネームは「Shin」になりました。
実力テスト
その後すぐに別室へ行き、実力テストを行います。
私のような中学以来勉強をしていないようなただのロン毛には超難解なクイズでありました。
Reading
まずはリーディング。
はい全くわかりません。
日本語の本すらまともに読んだことがないので、そもそも字を読むこと自体が苦手なのです。
Listning
続いてリスニング。
古き良きラジカセから鳴るあのガサガサで飛び飛びの音声はいろんな意味で聞き取りが難しかったです。
それでも読むより聞く方がなんとなく分かる気がしました。
しかし問題用紙に書いてある英文がまず分からないため,お手上げであります。
リスニングも結局リーディングやん?と思いながらの解答でした。
Writing
ライティング。
スペルや文法は多く間違っていたと思いますが、とりあえず枠からはみ出すほどにたくさん書いてみました。
Speaking
最後にスピーキング。
不思議なもので、話すとなるとマジで全くダメです。
特に周りに日本人がいると意識してしまうともう全然ダメです。
I have a pen. I have an apple.
みたいな事もまともに言えませんでした。
結果発表
1位はおかめ納豆。
「High Intermediate」という称号を与えられまんざらでもない様子。
2位は何とこの私!
実は私は中学の時に英検3級に合格しているのです!
しかし「Upper Beginner」 というなかなか恥ずかしい名前。
なんせビギナーっていうのが付いてますからね!
そして同率3位はこの2人!
富美男とドンキ君です!
クラスは「Beginner」
これはもうアホ、もしくは赤ちゃんという意味です。
ドンキ君は英語のテストが全然ダメなんですが、実は何年か親の都合でフィリピンで生活していたらしいので喋ったりは出来ます。
そして富美男にいたってはお話になりません。
How long are you gonna stay in Philippines?
(どれくらいフィリピンにいる予定?)
日本のマグロはうまいぞ?
ん?違う?
なんて言ったの?
な・ん・て・言っ・た・の〜?
はっはっはっは!
フィリピン人の先生に英語で話しかけられて日本語で聞き直すといった大御所ぶりであります。
クラス分けとグループクラス
この学校の1日の流れは朝から4クラスのマンツーマンの授業があり、昼休みの後にグループクラスが2クラスあります。
そしてどういったところを学びたいかを生徒が選べるという素晴らしいシステム。
私は迷わずスピーキング伸ばし目線のクラスで埋め尽くしてみました。
日本人マネージャーからまあまあ恥ずかしい指摘を受け、そういった基礎を学ぶ授業もいくつか入れてみました。
しかし私はすぐにグループクラスだけは少しレベルの高い場所へ移ります。
なぜなら富美男と同じグループになる事が多く、彼が日本語で先生に質問するので全く授業が進まないからです。
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初日終了!
1日目が終わり、まあなんとかやってけそうかな?という感じでした。
高くはないけどもそれでもまあまあのお金を払っているので、もとを取るつもりでもしっかり勉強しよう!と誓うのです。
学校が終わり自習をする意識の高い人達もいれば、すぐに帰るろくでもないやつらもいます。
メガネ君やドンキ君、そして私は後者にあたります。
誓いなどすぐに破られるものです。
毎日とは言いませんが、これから結構なスパンで飲みに行くような生活になっていきます。
でもいいんです。
私はバックパッカーだからいいんです!楽しければ!
と言い聞かせ、そのまあまあのお金を無駄にするのでした。
私はこの学校を6週間で申し込んでいました。
しかし3週目あたりから遅刻や欠席を繰り返し、最終的にはほぼ行かなくなります。
遊びすぎや怠慢などの私の生活や性格に問題があったのは事実です。
しかしそこにはもう一つ大きな理由がありました。
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