とても充実した2日間を過ごしたシンガポールからバスに乗り、今回は4カ国目マレーシアに向かいます。
例えば笑っちゃいけないタイミングってあるじゃないですか?
私はそういうのを結構やっちゃうタイプです。
今回のこの「人生初・陸路での国境越え」の場面でやっちゃいけないことをやって怒られてしまうんですねぇ…。
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CONTENTS
初の陸路国境越え
調子に乗ってすみません
シンガポールから1時間くらい走ったところで大きな橋を渡り、ついにイミグレーションがあるデカい建物に着きました。
バスはマレーシアのジョホールバルというシンガポールとの国境の町まで行きます。
ジョホールバルのラーキンバスターミナルという所で一旦バスを降りて、マラッカに行くバスに乗り換えるという流れです。
つまりラーキンまではシンガポールから同じバスで行くので
とドライバーの人が言っていました。
しかし
と思った私は荷物を持ってバスのナンバープレートの写真を撮り
と記憶していざイミグレーションに向かいました。
別に難しいことはありません。
バスの乗客みんなマレーシアに行くのだからみんなについていって同じことをすればいいだけの話です。
階段を登り検査場に着きました。
ここはイミグレーションです。
出入国者を管理する『ちゃんとしていないとダメな場所』であります。
なのに入り口に座って赤外線モニターで通行人を調べている警備員的な人が全く仕事をせずスマホでYouTube的なものを見ながら大笑いしていたのです。
こういうところってちゃんと警備せないかんでしょ?
仕事して!
と思いますよね?
別にこれは変に正義感を持った真面目な人としての意見ではなく、人間観察をしている上でのツッコミポイントを発見した若干おもろい感じです。
なのでいつか誰かに見せたい、いつか誰かにこの面白さを伝えたいという思いで彼の写真を撮っちゃいました。
私のiPhoneは日本モデル。
ガシャという撮影音がします。
そこからはもうマジでえらいこっちゃでした…。
警備員が恐ろしい顔で私のところに向かってきました。
あ~…(あれ~やっぱダメだったかな)
彼は後ろから私のバックパックを鷲掴みにしたまま大声で私に怒鳴ります。
不法入国や危険物持ち込みとかを検査してる場所なんだよ!!
絶対写真撮っちゃダメな場所なんだよコラァ!
なんと私は出国後入国前の「これ今どっちの国にいるんだろう?」みたいな場所で、別室に連行されてしまいました。
中には4人ほどそれっぽい人達が座っています。
ひとしきり怒られたあと、署長みたいな人に
と聞かれたので、私は正直に答えました。
いつかこの写真を友達に見せて笑い話にできたらいいなと思ってます!
でも怒られてるので今消します!
はい!消しました!
私は正直そんな写真はどうでも良くてとにかくバスが心配です。
そして話の流れは一変します。
今度は写真を撮られた警備員が
とキレだしてしまいました。
署長~信じてよ~!
もはや私のことなどどうでも良くて、警備員君の勤務態度の話になってしまったのです。
あれ?バスどこ?
おそらく15分~20分の間私は拘束されてしまい、一緒に降りてきた同じバスの乗客は一人も見当たりません。
しかもそこの入国審査場は
- マレーシアパスポートの人
- シンガポールパスポートの人
- 外国人
と3箇所にわかれていて、私が並ぶ外国人の列は1人1人指紋を採ったりで検査が長いのです。
結局バスを降りてからマレーシアに入国し、駐車場に行くまで1時間以上かかっています。
そして案の定私がシンガポールから乗ってきた紺色のバスはどこにもいませんでした。
ここからマラッカまでどうやって行けばいいんだろう?
と途方に暮れていましたが、朝から飲まず食わず&二日酔いだったのでとりあえずコンビニみたいなところでパンと水を買いました。
などと考えながらとりあえずパンを貪り食べていると、ひとりのおっちゃんが話しかけてきました。
はい!
ラーキンですぅ!
そう、チケットなんかないんですよ。
イチかバチかもう行ってしまったバスチケットをチラ見せしてみようとポケットをまさぐっていると
もうそろそろ出るからパン食べたら乗ってね!
と確認無しで乗れたのであります!
と思いながら新しくチケットを買い直す必要もなく、無事バスに乗る事が出来ました。
ジョホールバル・ラーキン
イスラム教が多いマレーシア
無事ラーキンバスターミナルに到着。
とりあえずRM(マレーシアリンギット)をATMでおろして一安心です。
辺りを見渡すと頭に黒い布をした女性がたくさんいます。
ムスリムです。
マレーシアは約6割がイスラム教を信仰しているというアジアではなかなか珍しい国です。
髪とか肌を出しちゃいけないとかで黒布のほっかむりはしているのですが、肌も髪も出ちゃってます。
可愛さも出ちゃってますよ!
▲こんな人がたくさんいて、
と思いました。
まあ暑いですもんねマレーシア。
でも私にとってそんなもんはどうでも良くて、お酒と豚肉がタブーな場所が多いと聞きます。
ポークかじりながらビール飲みたいよ!
過去最高の快適バス
ラーキンのバスターミナルはマーケットみたいになっていて、人がうじゃうじゃいました。
カレーみたいなのを食べたりそこらへんのおっさんとくだらない話で盛り上がったりして約1時間。
ついにマラッカ行きのバスが来たので乗り込んだのですが
- 座席が広い、しかもふかふか
- 隣に誰も座っていない
- エアコンがちょうどいい(アジアのエアコンは基本激寒か無し)
- コンセントがある
- 普通に使えるWi-Fi
これ以上のバスないんじゃない?と感動した次第であります。
特に充電が出来てWi-Fiも使えるあたりが最高です。
とバックパッカーらしからぬことを考えてしまうほど快適です。
バックパッカーあるあるで
『Wi-Fi環境に入った瞬間に水を得た魚のようにiPhoneをいじり始める』
というのがありますが、この時は私も同じで
という一心でその日泊まる宿をここぞとばかりに予約しました。
もうこの辺からだいぶバックパッカー旅行に慣れて来ています。
あのフィリピンのクラークでのしんどい思いは二度としたくないので、宿予約だけはちゃんとするようになりました。
しかし普段から常に連絡をとっている人もいないし、ブログやSNSをやったりもしていません。
しかも特に調べものとかもしない、ダラダラ系バックパッカーおしんぽこはすぐにネットに飽きてボケ~っとするのでした。
マラッカまでは約4時間。
パーム油の原料になるパームツリーの壮大なジャングルが続く中一本道を爆走する快適バス。
基本的にアナログ人間の私はこういう時は紙の日記帳にアホなことを書き、紙の媒体で英単語の勉強をしたりしていました。
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