昨夜の黄緑さんのファンクバンドがかっこよすぎて大興奮の私とスティーブは死んだように爆睡するのでした。
たった2日のシンガポール旅行は大満足!
の!はずが!
やっぱりほかのバックパッカーとひと味違う私は、またもややらかしてしまうのであります。
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CONTENTS
残金1.3ドル
前夜に飲みすぎていた私
朝9時ごろ起きるとかなりだるくて
と思うほど。
しかし二日酔いくらいで1日無駄にするほどアホな男ではありません。
なんせ今日は4ヶ国目マレーシアに行く予定なのです。
財布、ポケットからお金をかき集めるとなんと1.3ドルしか残っていません。
バス代2ドル
残金1.3ドル
前日昼の段階で残金が50ドルあった私は
今日はもう飲んじゃうぞ!
とまったく気にせずバーで高いビールを何杯もゴクゴク飲んでしまって、バス代にあと70セント足りなくなってしまったのです。
たかが70セントされど70セント。
そこで私は『ほんこんにお願いして70セントもらおう作戦』をひらめきました。
ぐー…
…ふがっ!….
ぐー…ぐー
しかし相変わらず大いびきをかいて寝てるほんこんはいくら体を揺すっても起きる気配はなく作戦失敗。
さらば!スティーブ!
そうこうしているうちにもう朝10時宿のチェックアウトの時間です。
と思いながらとりあえず宿を出るため荷物をまとめていたところ、マニラ空港でおろしたフィリピンペソを思い出しました。
わずかながら500ペソ(約1,100円、13シンガポールドル)残っていました。
『500ペソを両替してバス代にしよう作戦』を思いつきチェックアウトします。
すると宿を出た瞬間私の名前を呼ぶ声が!
オトーストラリア人のスティーブが素足で見送りにきてくれました。
次はオーストラリアのパースにこいよ!
うちでパーティしよう!
カナダのワーホリビザを持っている私でしたが
と思った瞬間であります。
そしてわざわざ起きて見送りにまで来てくれた男に金くれなど言えないのであります。
あと70セントの道のりが険しすぎる
銀行に行ってみる
宿を出てすぐの所にある銀行に行ってATMにカードをぶち込んでみたところ引き出しは最低50ドルから。
何もせずカードを回収しました。
銀行の暇そうなおっちゃんに
と聞かれ事情を話してみました。
今から50ドルおろしてももったいないでしょ?
500フィリピンペソあるからどこかで両替出来んですかね?
この銀行は$、€、£、¥、あとは中国元とマレーシアリンギットしか両替受け付けてないんだよ
でもマスタフセンターに行けばペソも扱ってるかもしれないね!
ほほう!なるほど!そのマスタフセンターとやらに行けばいいんやな?
という事でマスタフセンターを目指し銀行を去ります。
目指すはマスタフセンター!
おっちゃんにGoogle Mapでマスタフ印をつけてもらいいざ出発!
しかし歩き出して20分後!
着いた場所は何もないゴミ置場ではありませんか!
そしてまさかこんなことになろうとは思っていなかった私は、ネット環境で周辺のMapを読み込んでいなかったので完全に道を失ったのであります。
前夜のお酒がまだ少し残っているにも関わらず、1.3ドルしかないので
もちろん水すら飲んでいない私はかなりしんどいことになってきています。
こうなったらいつもの
『全く当てにならない地元民への聞き込み作戦』
を決行するしかありません。
しかし手掛かりは銀行のおっちゃんが言った
やっぱり全く誰にも伝わらないのです。
いろんな言い方で攻めてみました。
ますたんふぁ!
むぁすとぁふぃぇ!
全然ダメです。
ちゃんとしてそうな大きなホテルに侵入してスーツを着たフロントの人に聞いてみました。
すると彼は
なんと分かってくれたのです!
声高いな
彼は『見た目と声のギャップがすごいタイプ』の人間でした。
ぱっと見怖いのに喋るとクロちゃんみたいな声なんです。
彼は紙に簡単な地図を描いて渡してくれました。
しかも別れ側に裏声で
ありがとうございます!
優しい裏声フロントマンのおかげで無事到着。
そして1階の路面に小さい両替屋があって、500フィリピンペソ→12シンガポールドルに替える事ができました。
ちなみにここなんていう場所ですか?
マスタフじゃなくて?ムスターファでもない?
外国語の発音って難しいですね。
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サヨナラシンガポール
中華食べさせてよ!
両替所からバスターミナルまでは歩いてすぐの場所でした。
朝から何も飲まず食わずで歩き回っていた私はもう限界!
何か口にしないとキツイなと思いバス乗車前に何か食べようと決めました。
するとバス乗り場のすぐ近くにめっちゃ安い中華屋を発見。
残金13.3ドルに対して
バスチケット2ドル
チキンフライドライス8ドル
コーラ1.5ドル
合計11.5ドル!
ということでバスチケットを2ドルで購入し中華屋に向おうとしました。
すると機嫌が悪すぎるチケット屋のおっちゃんが私に怒鳴りはじめます。
バス乗らんかい!
もし今出るなら次のやつで!
また次の2時間後のやつをあとで買いに来い!
じゃあ時間変更して下さい
私喉カラカラ、お腹ペコペコなんです
もう1回買うか今乗るかだ!
2ドルのチケットを購入し残金11.3ドル。
もしそこから炒飯とコーラを中華屋で頼むと9.5ドルで1.7ドルしか残らない計算。
つまり食事をしてバスに乗ることは不可能な状況!
私に残された選択肢は
- 11.3ドルを余らせたままお腹ペコペコ状態で今すぐ乗る
- 次の2時間後のバスチケットを購入し、炒飯コーラセットを諦めてどっちかだけにする
- ダッシュで中華屋に行ってお持ち帰りで作ってもらってバス内で異臭を放ちながら食事
ということで、どのくらいダッシュすればいいかを確認するために機嫌の悪いおっちゃんに聞いてみました。
早よ乗ってくれよ!
私待ちでバスが出発出来ない状況だというのでご迷惑になると思い、結局飲まず食わずでバスに乗ることになってしまいました。
そして私が乗り込んだあと、そのバスは約30分ほど発進することはありませんでした。
しかし外出は許されず。
苦労して作ったシンガポールドルは無駄になったのでした。
今後のバックパッカー旅行への大いなる期待
道に迷っている時に知り合った同じ宿のスティーブ
初日のチェックイン時に知り合ったほんこん
なんつって!
オシャレファンクバンドの黄緑さん
バックパッカー旅行は人との出会いが全てだな!
とつくづく思いました。
人との出会いなんて気にせず
という人もいるでしょう。
もちろんそうです。
しかしそれを共有できる友達を現地で調達できるところがこのバックパッカー旅行のいいところだなぁとこのシンガポールで思いました。
これからマレーシアに行きます。
そしておそらくその後は「バックパッカーの聖地」と言われるタイに行くでしょう。
これからもっとたくさんの人と出会い、もっと楽しい時間を作れるんじゃないかという大いなる期待で,シンガポールからマレーシアに行くバス内での私はとても気分がよかったです。
飲まず食わずでしんどかったけどね!
シンガポール編おしまい
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