オーストラリア西海岸のバンバリーに滞在しています。
メタルちゃんの飲酒伝説が3話が続きましたが、ここはバックパッカー宿。
問題児はもちろんメタルちゃんだけではありません。
前回▼
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イタリア人のイメージ
私がこのバンバリーという町で泊まっているワンダーインの当時の人種比率はこんな感じ。
イタリア人が特に多いワンダーインでしたが、そのほとんどが問題児でした。
もちろんみんなのイメージ通りのスマート「おしゃれで情熱的なカッコいいイタリア人」もどこかにいるのでしょうが、私がこのワンダーインで会った中ではそのような人に会ったことがありません。
またこの旅行記のずっと先に私はイタリアへ行くのですが、それでもイメージとはかけ離れている野生的で欲深い人ばかりだった印象だったのです。
▼イタリア人の記事
「あんたがまともなイタリア人に会ってないだけでしょ?」
という声が聞こえてきそうですが、私のようなろくでもないバックパッカーが知り合うような人は安宿に泊まるような一般人であり、そういう場所で知り合う人のほうがその国民性を如実に表しているのではないかと思います。
ブチギレたら止まらない
私がワンダーインにチェックインした日。
通された部屋は「Room 8」です。
ドアを開けるや否や目も開けられないほどの尋常ではない悪臭漂う部屋でした。
ルームメイトはニュージーランド人のエディとイタリア人のマテオです。
- [エディ]
- [マテオ]
ふたりとも何日も同じTシャツなのでシャワーを浴びていないのでしょう。
しかし部屋はくさいですが、ふたりともかなりフレンドリーで良い印象でした。
そんなある日。
この日はマテオといろんなことを語り合ってより仲良くなりました。
その分お酒も進み気付けばもう良い時間です。
お互い次の日の仕事の時間が早いためそろそろ寝ようと我々の部屋に戻ります。
しかしドアを開けるとそこには全裸のエディと知らぬ女がモゾモゾしていたのです。
30分待ってーえへへ
見〜ちゃったぁ〜
はやくしろよ?
風紀の乱れが甚だしいワンダーインですが、エディがお取り込み中であるためもう1本だけマテオとビールを飲むことになりました。
ははは
最初のほうはマテオも笑っていたのですが、ものの数分で怒り出したのです!
あれじゃ寝れねぇだろ!
待ってみましょうよ…
しかし30分経ってもエディの女がまだいるので、私もマテオも部屋に入れません。
しょうがないので私はそこらへんにいた人と他愛もない話をして時間を潰していたのですが…。
ドーーン!!!!
なんとあまりにもエディが長引いているためマテオがブチギレてしまい、思いっきり廊下のドアを蹴ったのです!
しかしこれで止まらないのがマテオという男。
ガシャーン‼︎
バキバキ!
バキバキ!
1発の蹴りでは怒りが治らないのか、イタリア語のヤバそうなワードを叫びながらドアに付属している網戸を壊してしまっています!
カーッツォ!
ギィ〜バキッ!
ミシミシミシ…
ボキボキボキ!
ガシャーン!
これに恐れ慄いたエディはすぐに女を帰し、マテオを危険人物とみなした私は後日部屋を移ったのでした。
しかし彼等イタリア人の不思議なところは、あれだけバキバキに網戸を破壊するほどに怒っていたのに次の日にはエディと肩を組んで酒を飲んでいたのです。
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ジャイアン的国民性
移動した先の部屋は「Room 5」
ここにはアレというひとりのイタリア人がいるだけでした。
- [アレ]
せっかくひとり部屋で女連れ込み放題だったのにな
ジョークだぜはっはっは〜
ビール飲むか?歓迎するぜ
ようこそRoom5へ
移動前から彼とは仲良くしていたので大きな変化はありません。
散らかってはいますが「Room8」のエディ&マテオ異臭部屋よりは全然マシです。
空気がうまい
私はビールをよく飲むので毎回ケースで購入し、ベッドの下に隠していました。
飲む時は飲む分だけ冷蔵庫に入れて、それ以上は飲まないようにするという風に工夫して管理していたのですが…。
数を数えられないほど酔っているつもりはなかったのですが、どうも少ない気がしてならないのです。
そしてある人の仕事帰り、私は酒屋でステラという一番好きなビールを1ケース購入していつものように自分のベッドの下に置きました。
まだ前の箱のぶんが3〜4本残っていたので、この日はまだ開封しません。
そして次の日。
仕事が終わり14:00ごろに宿へ戻ったところ、早くもこの日は庭でパーティが行われていました。
どうやらルームメイトのアレを筆頭に、イタリア人軍団が見知らぬ女たちを5〜6人どこからか連れてきて盛大に酒盛りをしているようです。
シンも1本飲む?
ありがとう!
アレからビールを1本もらい、軍団の中に日本人ひとり混ざって乾杯しました。
仕事後のビールは格別ですな!
シンは俺のルームメイトなんだぜ〜
初めて会う人に私を紹介してくれるアレ。
大変楽しい会ですが、ミートファクトリーで働いている私はいち早くシャワーを浴びたかったため一旦部屋へ戻ります。
そして驚愕するのです。
残っていたのは箱だけ!
間違いなく誰かの手によって盗まれています!
というよりは間違い無くアレの仕業です。
すぐに先ほどまでいたイタリア軍団の場所に戻りました。
これどういうこと?
まあ座れよ
もうちょい「ヤベえ!」みたいな顔をせんかい!
さっきくれたのもそうだろ?
まだ何本か冷えてるからお前ももう1本飲むか?
自分が飲むならまだしも、みんなにふるまってるやん⁉︎
犯罪だよ犯罪!
イタリア人の手癖の悪さは周知の事実ではありますが、まさかここまで堂々と、しかもルームメイトの友達にやられるとは思いませんでした。
謝罪とビール1ケースの代金を求めて抗議したのですが、さすがイタリア人。
まったく想定していない角度からの返事が返ってきたのです。
こんなに素敵な仲間たちと!
俺は楽しくビールを飲んでんだよ!
そうだろう?
なんでブラザーのはずのお前がそうやって怒ってるんだ⁉︎
罪だぞこれは!
雰囲気悪くなったぜ!
そんなもん正論でもなんでもねぇからな!
自分がブラザーだと認めた者同士の所有物はシェアするのが当たり前だと主張するアレ。
結局その後ビール1ケースの代金をアレから受け取り許すことにしましたが、アレと話しているとなぜか私にも非があるように感じてしまうという不思議な現象が起きたのでした。
次の日
ビール飲むか?
何事も無かったかのようですね!
それからというものビールは車の中に隠すようにしたのでした。
ルーズの度合い
- [ユリ]
ユリというアレの相方がいます。
彼はミラノの超裕福な家庭で育った男。
アレとは違い比較的おとなしく、物を盗ったりするような性格ではないのでイタリア軍団の中では一番好感が持てる男です。
彼は大人になった今でも親の金で生きているので仕事をする必要がありません。
見た目通り毎日朝から晩まで大麻を吸ってボケ〜っとしているだけのヒッピー男です。
そんなある日私が釣りをやったことがないからやってみたいと発言したところ、ユリが魚のように食いついてきました。
シン!今週末一緒に行こうぜ!
それまでに竿とかいろいろ用意しとくわ
- [いつものメンバー]
そうしていつものメンバーにユリを含むイタリア人3名、その他数名でバンバリー釣り大会が企画されたのです。
金持ち坊ちゃんのユリはめちゃめちゃ高級そうな釣具を大量に購入していてやる気満々。
10人を超える大掛かりなイベントとなりました。
そして週末!
土曜日です!
集合時間は朝10時!
しかし!日本人しかいない!
もちろん分かってはいましたがここまで日本人だけしか集合出来ないとは思いませんでした。
10分〜1時間後
ごめんごめんと言いながら韓国人のカズユキ、デンマークのスネオ、ドイツ人あたりが現れます。
2時間後
オーストラリア人が2時間遅れで現れました。
そして残すはイタリア人3名です。
15:00ユリが起きました。
また他のイタリア人たちにいたってはペンネを茹で始めたのです!
そしてそういうことならと他のメンバーもランチを作りはじめました!
一気にやる気がなくなった私はその日のイベントをバラし、石川ちゃんとどうぶつくんと3人だけで海に行ったのでした。
二度とイタリア人込みで大きめの遊びはしないと誓ったのです。
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イタリア人の性格は日本人の真逆
もちろん彼らにも良いところはたくさんありますが、日本人としては一緒にいるのがかなり難しいと言えます。
ワンダーインにいたイタリア人はほとんど男でしたが、ひとりだけ女の子の宿泊者がいました。
彼女もまた一癖ある『ティピカルイタリアン』といった感じの性格だったので、その話は次回。
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イタリア人の性格の話▼
おしんぽこさんこんにちは!先日イタリア旅行から帰ってきてかなりガックリしていたところ、このブログに出会いました。自分がもつイタリア人の印象をそのまま文章にされていて感動です。ありがとうございました。