相変わらずタイでダラダラしているこの私。
行動をともにしていたシズちゃんがひとりでプーケットへ行ってしまったため、私はひとりでバンコクのカオサンロードでぬるいビールを昼から飲む堕落ぶりであります。
そんなある日、泊まっている宿で知り合ったバリさんからあるお誘いが来たのでその話。
前回▼
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夜の社会科見学inバンコク
毎日私はバンコクのカオサンロードで何をしているのかというと、ビールをゴクゴク飲んでボケ~っとしています。
もともと私はお酒を進んで飲むような人間ではありませんでしたが、今回のタイ・ラオス編で知り合ったシズちゃんが酒好きであったため、彼女と一緒にいる間にいつの間にか私も酒好きになってしまったのです。
そんな私に声をかけてきたバリさんやその他のメンバーと毎晩宴会をしていたわけですが、それに飽きたバリさんは違う遊びを提案してきたのです。
ゴーゴーバー知ってる?
俺行ったことないから行ってみたいんだよね!
あと『ゲイのショー』とかさ
せっかくバンコクにいるし、そういうの見ときたいじゃん?
興味深いですね
おともします
ゴーゴーバーとは早い話が風俗店です。
セクシーな格好をした女性たちがステージで踊ったりするのをビールなどを飲みながら見物する場所です。
気に入った女性に隣に座ってもらったり、連れ出して遊んだりすることが可能です。
私も男性なのでそういったものに興味が無いと言ったら嘘になりますが、お金を払っての性的サービスにはこれまで縁がありませんでした。
生まれながらの貧乏性で、お金が超もったいないと感じてしまうため、これまで一切経験したことがなかったのです。
また私は心から日本人女性が一番美しいと思っており、タイの方には申し訳ありませんがまったくもって彼女たちに心を揺さぶられることはありません。
なので本当ならばそういう場所へは行きたくないのですが、なぜふたつ返事でバリさんの提案を飲んだのか。
彼もまた『性風俗にお金を使いたくない派』なので、嫌々ながらお金を使わざるを得ない状況にはなりにくいと判断したからです。
カオサンロードに泊まるようなバックパッカー旅行者は風俗に行く金など無い。
しかしそういう文化があることは知っているので見るだけ見てみたかったのです。
サービスを提供する側からしたら非常にタチの悪いインバウンドでしょうが、無いものは無い。
逆にタイの性的サービスのためだけに来タイする人も多くいるようですが、やはりそういう人たちはカオサンなどには滞在せずゴーゴーバーなどがある『欲望エリアの個室のホテル』に泊まります。
彼らは旅行者同士の馴れ合いなどにはまったく興味持たず、欲望に一直線なのである意味男らしいのではないかと思います。
ということでバンコクで知り合った▼こちらの3人(左からバリさん、ラーメンさん、ミスコンちゃん)と私の4人で有名な『ナナプラザ』と『ソイカウボーイ』へ行きます。
金は使いたくないので見学しに行くだけということになりました。
すっごい興味があります!
(キラキラ)
清純派かと思っていたミスコンちゃんですが、意外にもそういったものに興味深々です。
しかし本当のところ、彼女はともにゴーゴーバーへ行くラーメンさんのことが好きなので見張りに行くのが目的のようです。
▼ちなみにこの人たちの関係図。詳しい話は【旅行記139】
Nana Plaza – ナナプラザ
歓楽街価格のビール
まず我々4人が行ったのはナナプラザです。
電車駅のナナ駅からすぐですが、カオサンからは電車で行けないのでタクシーですんなり到着です。
ここナナプラザは世界一の歓楽街と謳っています。
コの字型のビルになっていて、内部は真っピンク。
20店舗以上あるゴーゴーバーのほかに普通に飲めるようなバーもあります。
とりあえず我々は1階の大きなバーでビールでも飲もうと人数分注文したところ…
ビール1杯170バーツ=600円
早くも性風俗店の洗礼を受けた我々は、そのビールを大事に飲みながらあたりを見物します。
いいお尻!
さわりた~い!
あまりのインパクトに圧倒されましたが、ビールを飲み現場の雰囲気に少し慣れてきたので早速内部を散策します。
レディボーイ
まず驚いたのは『レディボーイ』の多さです。
※いわゆるニューハーフ。男から女性へ性転換した人のことです。
中にはかなり完成度が高く、見とれてしまうほど綺麗な人もいますが「いや全然おじさんやんか!」くらいの人もめちゃめちゃいました。
よく男性旅行者から聞く笑い話で
「タイで女を買ったら男だった」
「本番直前まで気付かなかった」
というものがありますが、実際にここに来て「いや気づくでしょ」と思いました。
いくら工事や改造を繰り返しても相当の投資とメンテナンスを行わない限りやっぱり男は男です。
私が思う女かレディボーイかを見分ける方法
身長
タイ人はそもそも背が高くないのですが、もちろん中にはデカい人もいます。
しかし男性のほうが背が高くなりやすいのは人類共通なので、デカくて彫り深い綺麗な人は怪しいです。
足首、手首、肩
胸やお尻はシリコン的なものをガンガン詰め込んでいるようで正直触ってみないと分かりません。
しかしいくら痩せていても足首や手首の太さはやはり男性のそれです。
また肩幅の広さや、横から見たときの分厚さで男かどうか判断できるでしょう。
声低い
ぶっちゃけ声で分かります。
低めでハスキーなら疑わしいです。
ハスキーボイスの女性は魅力的ですが、よく聞くとその『音声の奥底に眠るダンディ』に気付くはずです。
私はLGBTの友人が数名いますが、特に偏見はありません。
ただ、騙された系の人の性対象は女性なので、確認したのにギリまで教えてくれなかったというその人間性に 「それはどうなん?」と引っかかるところがあります。
そんな私もイギリスで見抜けなかったことはありますが…【旅行者120】
大興奮のゴーゴーバー
2階に上がるとまさに想像していた通りのお店がたくさんあります。
店の入り口を横切る度に声を掛けられ、中には手を引っ張ってくる女性もいるほどに活気付いています。
爆音で鳴る音楽に乗せてほぼ裸みたいな格好の女性が踊っています。
外からも少し見えますが、せっかくだし中に入って見てみることにしました。
※中に入って何も頼まず女の子も座らせなければお金はかかりません。しかし悪い気はしないでもないです。まあ払ってませんけど。
おっぱいきれ~!
きゃ~!
大興奮のミスコンちゃんであります。
フィリピンのアンヘレスという場所にもこういったお店がたくさんありますが、私がその場所にいた時はいろいろとてんやわんやだったので、こういう社会科見学はできませんでした。
なのでバックパッカー3年目にして初めて目にするゴーゴーバーです。
バックパッカー紳士の我々には少々刺激が強すぎます。
もう別行動でいい!?
スケベラーメン屋のこの男を除いて。
日本人だらけ
ドゥフフ!
あっこんばんは
ああ…こんばんは…
ナナプラザの客の半分は日本人旅行者と言っても良いほど、歩くたびに日本人男性とすれ違います。
はっきり言って気持ち悪いです。
実際私も彼ら風俗大好き系キモおじさんと同じ場所にいるので何か言えた立場ではないのですが、彼らの『旅行と見せかけて格安で女の子と遊べるから来ちゃいました感』がすごいのです。
エッチじゃ~ん
先ほどまでセクシーダンサーの女の子たちを見てキャーキャー言っていたミスコンちゃんですが、この大量にいる日本人を見てドン引きしています。
そしてそこで偶然にも私は知ってる人と会ってしまいました。
彼の名前はウケツケさん。【旅行者140】より
「なぜタイに来ているのか?」宿で質問した時、彼は話をそらして教えてくれませんでした。
ついにその目的が分かってしまったのですが、彼と私は犬猿の仲なのであまり話すことはありません。
偶然っすね…
では楽しんでください失礼します
(心の声)
なんだよ!
女買いにタイに来とったんかい!
ほんと気持ち悪いな!
また…会ったな…
じゃあ…
(心の声)
あ~もう!
なんでまたこいついるんだよ!
エロ目的でタイに来てんのバレてんじゃん!
クソっ!
私は風俗が好きな人に対して特に何も思いませんし、もちろん私も男なので気持ちはわかります。
しかしこのNana Plazaで見た大量の日本人たちがまとう異様なオーラとその日本人をカモにするバンコクの構図。そしてそこに自分もいて実際に入店しているという事実がなんだか気持ち悪かったのを覚えています。
そんなこんなで1時間ほどでNana Plaza見学は終了。
お金を使うこともなく、また大きなトラブルもなくビルを出ましたが気付けばまわりは立ちんぼだらけ。
私はバンコクではカオサンロードのことしか知らないため、タイのナイトライフをこの日はじめて目撃して衝撃を受けるばかりでした。
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Soi Cowboy-ソイカウボーイ
もう1つの歓楽地
ナナプラザを見学した我々はすでに満足しています。
しかしゴーゴーバーだけでなくゲイのショーがあると言うバリさんの提案により、バンコクのもうひとつの歓楽街ソイカウボーイへ足を運ぶことになりました。
ゲイショーはオカマちゃんたちがステージ場で踊ったりふざけたりする子供も観れるタイプのものもあれば、リアルなゲイ男が全裸になり、下半身を完全体にさせた状態でいろんなことをやる(輪投げとか)といったかなり刺激的なものまであるそうです。
そんなのあるんですかー!!
興味あり♡
もはやこの女は清純派では無いようです。
ラーメンさんのことをチラチラ気にしながらも、そういった性風俗文化に興味があるようです。
ナナプラザからタクシーで数分で到着しました。
先ほどのナナプラザがビル型になっているのに対し、ここはひとつのストリートになっています。
いつもごちゃごちゃ人が多いカオサンロードに引けを取らないほどに人で溢れかえっています。
客層は欧米人、韓国人、中国人が多めで、客引きの女性達のレベルもかなり高い印象です。
タイ凄い!
きゃー!
ギラギラに怪しく光る活気づいたストリートの雰囲気はまさに異空間。
性欲おじさん発見
ソイカウボーイはそれほど長い通りではないのですぐに端から端まで歩いてしまいました。
なので来た道を通り、往復しながらまた通りを見てまわることにします。
またバリさんはゲイショーを探しているようですがなかなか見つかりません。
そんな中女の子に手を引かれる色黒の日本人男性を発見しました。
キミはこないだの…!
本当によく知り合いと会います。
【旅行記139】で出てきた性欲おじさんです。
彼もまたウケツケさんと同じくエロが目的だったようです。
プーケットに行くと言ってチェックアウトしていったのですが、違うようです。
▼彼のプーケット行きの話
やっぱりカオサンが落ち着きます
調査不足だった我々は結局ゲイショーを見つけることができず、カオサンロードへ戻ってきました。
「まあでも、別に…」って感じの一同はそんなにゲイショーを切望していたわけではありません。
結局いつものようにNat2の1階の共有スペースでみんなでビールを飲みこの日は終了。
やっぱり私はこのバックパッカーが集まるのんびりとした空間が落ち着きます。
性が大きな産業として成り立っている事実と、それを求めて訪れる外国人の量を見たこの日
だと思いました。
そして同時に
とも思ったのでした。
貴重な体験だったと思います。
そして訂正します。
エロ目的の旅行者もバックパッカーに紛れてカオサンロードにガンガン泊まっています。
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