National Expess-ナショナル エクスプレスの長距離バスでロンドンからリヴァプールに移動した前回。
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旅の相方は何から何まで変な人・竜ちゃんです。
無事リヴァプールに到着したのは良いものの、予約していた宿の場所が分からず大苦戦!
終いには間違ってピンポンした家の住人にマジギレされるという始末。
そして今回はリヴァプールの街中を歩きまわる話。
の前に!今回はめっちゃアホな話。
前回▼
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CONTENTS
朝食食ってる!?
ロンドンからリヴァプールへの移動に丸一日を費やした竜ちゃんと私はクタクタで酒を飲む暇なども無く爆睡しました。
そして翌朝8時。
ちょっと早めに起きた私は竜ちゃんがいないことに気付きます。
と特に気にせず私は少しだけ宿内を散策しました。
受付の前を通ったときに昨夜の『ポールマッカートニー似のおっちゃん』の言葉を思い出します。
先進国のこういう系のバックパッカー宿は有料(500円前後)で『お粗末な朝食ビュッフェ』が付いていることが多いです。
無料だったらあとで竜ちゃんと行くか
と思い聞いてみるとなんと有料で5ポンド。
2015年当時のイギリスポンドは
『1ポンド=約180円』
とめちゃくちゃ高かったので、悩む間もなく朝食は諦めました。
5ポンドとなると約900円です。
もうすでに朝食は始まっているようで、受付の隣の大部屋の飲食スペースでは数人の宿泊者が朝食を食べています。
見た感じ内容は『美味しくなさそうなトースト』と『美味しくないシリアル』と『粉のコーヒー』
だいたいこんなもんです。
高すぎる!
ということで再び部屋に戻ろうとその大部屋の入り口を横切ったとき、私は『衝撃の映像』を目の当たりにしました。
シリアル食いよる!
飲食スペースの大部屋の入り口には『5ポンドを回収するスタッフ』がいます。
どうやって中に入ったのかは分かりませんが
多分彼はよく分からず入場し、朝食を食べているのでしょう。
大部屋の1番端の席に座る彼に話しかけるには少々距離があるので、宿のWi-Fiを使って竜ちゃんにLINEを送ってみました。
既読
8:22
もう先に1階で朝食食べてますよ!
8:23
既読
8:23
マジですか?
なんか言われましたけど普通に入れましたよ
8:24
これは非常に嫌な予感がします。
なぜなら竜ちゃんは勉強中と言えど英会話のスキルはほぼ皆無。
有料かどうかを聞いて
それがいくらなのか
食べ放題なのか
またそれは何時から何時までなのか
そして支払いは今なのか宿代合算なのか
そこまで把握してこの部屋に入場しているとは考えられないのであります。
中を再び覗いたところ、まだ朝早いからか食事をしている宿泊者は10人弱といったところ。
これならまだ入場前に座るスタッフも覚えているかも知れない!
と思い聞いてみたのです。
あの~私ねあそこの奥に座ってる日本人の友達なんですけど、彼はもうお金払ってますか?
あ~あんた達は昨日の夜チェックインしたんだよね?
彼は後で払うらしいわよ?
「もう1人来るその人に払ってもらう感じでOK?”」
って聞いたら
「Yes ! 」
って言ってたわ
それがあなたね?
はい2人分で10ポンドお願いします
絶対テキトーに「Yes!」と言ったに違いありません!
仕方ないので10ポンド払って入場し、竜ちゃんと合流しました。
このシリアル不味いですよ
食べない方が良いです
結局竜ちゃんと2人で高い朝食ビュッフェを楽しんだのでした。
激シブジャケット
今旅行中のイギリスの入国審査はめっちゃめちゃ厳しいというのは有名な話で、どうしても入国拒否を食らいたくないと思った私は準備に準備を重ねて入国に臨んだのであります。
『みすぼらしいヤツは不法労働の疑いをかけられる』という情報を異常なまでに気にしていた私はその対策として
といじられること間違い無しの『シブ過ぎるジャケット』を横浜で購入したのであります。
激シブジャケット▼
いつもダラっとした安っぽい『そこらへんで拾ってきたような服』を身につけていた私は、慣れないスタイルの服に挑戦ということで、試着の際は大変お恥ずかしい思いをしました。
しかし服というものはただの布のつぎはぎであるはずなのに非常に不思議な物でして、恥ずかしながらも着続けると『いつの間にか似合ってくる』のであります。
似合うという感覚にいたるまでの時間は個人差はありますが、私のこの激シブジャケットの場合は約10分。
完全に気に入ってしまい、15,000円という高額な服を買ってしまったのであります。
その話は旅行記105です。
そしてロンドンからリヴァプールに移動してきた我々はこれからビートルズ博物館こと『The Beatles Story』へ向かいます。
ビートルズファンの私にはここまで楽しみな場所は無いと言い切れるでしょう。
私にとって
インドのタージマハル
ナイアガラの滝
ニューヨークの自由の女神
などの名だたる観光名所と肩を並べるほどに重要な場所であり、そこに行かずしてリヴァプールを離れることなどあり得ないのです。
ということでここで登場するのが上記の激シブジャケットであります。
しかし…竜ちゃんと朝食を食べ終え準備をしようとしたのですが、どうも『激シブ』が見つかりません。
ビートルズに敬意を表するためにジャケットを着なければいけないのに、バックパックの中身を全て引っ張り出しても見つからないのであります。
思い出せ!思い出せ!
絶対どこかにあるはずだ!
最後に着たのはいつなのかを考えました。
旅行記105の最後のほうに入国審査の模様が記述されていますが、結局入国審査のときにはワケあってゲキシブを使用できませんでした。
そしてそれ以降は数回カッコ付けて着ただけなのですが、全く思い出せないのです。
高かったのに…
まさか盗難か⁉︎
と一瞬脳裏をよぎったのですが、人が着ているジャケットを盗むなど考えられないのであります。
そこで旅の相方竜ちゃんに聞いてみました。
私が着ていたあの激シブいジャケット分かる?
無いんだよね…
あ~こないだロンドンで行った『布かかってる系レストラン』に行ったときに着てたやつですか?
私は竜ちゃんのその言葉で思い出してしまったのです。
旅行記107で竜ちゃんと共にロンドンを歩きまわった日の夜のこと。
宿泊していたホステルの立地が悪く、スーパーやファストフード店などが近くに無かったので、宿からすぐ近くの高そうなレストランに入ったのです。
私は身体に異変が起きるほどに疲労困憊でありまして、いつものようにバックパッカーらしく食事を安く済ませるべく安く食事ができる場所を探したかったのですが、その元気もありませんでした。
そこは『布かかってる系レストラン』
ドレスコードがあるほどの高級店ではありませんが、多少は身なりを気をつけたいレストランだったので、その時に私は『激シブジャケット』を着ていったのです。
そしてオールバックの似合うサーバースタッフに席を案内されたときのことを思い出して、私は鳥肌が立ちました。
ワインをがぶ飲みして酔っ払った私は眠気がハンパじゃなかったので、お会計のあとそのままジャケットを着ずに宿に戻ったのでした。
海外に行きはじめてから服などに興味を持たなくなって2年。
久しぶりに購入したお気に入りのジャケットは、すぐには戻ることのできないロンドンにあるのです。
去り逝く友との別れに似た切ない思いと、マジもったいねぇという悔しさから、これからビートルズ博物館へ行くというのに完全落ち込み顔で迎えたリヴァプール初日でした。
でもあれあんまり似合ってなかったですよ
今着てるやつの方がカッコいいです
ロンドンに帰ったら取り戻しに行きましょう
激シブジャケットを取り戻しに行く話はまた今度。
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