ラオスの首都・ヴィエンチャンに滞在中の我々4人。
変なおじさんが現れたと思いきや、なんと23歳で教師だったおにぎり君が登場した前回。
そのキャラの濃いさで一気に仲良くなってしまいました。
そして今回はなんだかんだでヴィエンチャン最終日なんですが…。
前回▼
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ヴィエンチャン最終日
[ラオス入国3日目]
朝を迎えます。
我々4人はミーティング(飲み会)をしてこの日をヴィエンチャン最終日にすることが決定しました。
1日目 入国して疲れて爆睡
2日目 酒を飲んだだけ
マジで何もしていないのでこの3日目で少しでもヴィエンチャンを観光することにしました。
しかし相変わらず何も調べていない私は他の3人について行くだけであります。
メコン川沿いとか走ったら気持ちいいんじゃないですか?
(何も知らなかった)
何ひとつ準備をしていない私はバックパッカーをやる資格など無いのです。
ところでラオスに着いてから少し気になっていたことがあります。
それは『国民のテンションが低い』ということ。
ラオス人は他のアジアの人々と違って非常に穏やかな国民性でありまして、良くも悪くもおとなしいのです。
別にインド人みたいにゴチャゴチャ言いながら絡んできて欲しいワケではありませんが、あまりにも拍子抜けと言いますか、早い話がつまんないんですよ。
人それぞれではありますが、観光やインスタ映えだけでなく、現地の人々との関わりも旅の大きな楽しみのひとつであります。
特にそれを強く感じていた大阪出身のアロハ君の提案により『スキあらば現地の人を笑わせよう!』というかなりハイレベルな遊びがはじまってしまったのであります。
どっちが多く笑かせるか勝負やで!
僕は普通にしてます
ということでパトゥーサイでアロハ君と私でお笑い勝負をすることになってしまいました。
パトゥーサイで笑いを取れ!
パトゥーサイ
もともとフランス領だったラオスは独立後にパリの凱旋門を模倣した門を建設し始めました。
意味は『勝利の門』
宿から約20分歩きすんなり到着。
なかなかの存在感で、まさに街のシンボル的存在であります。
上まで登ることができて、ヴィエンチャンの街を360度見渡すことができます。
▼北側
▼南側
▼こうやってみると「世界一静かな首都」と言われているのも頷けます。
建物の中にはお土産屋さんがあり、クセのあるアジアっぽい雑貨を買うことができます。
タイやカンボジアの人たちみたいにガンガン営業してきたり、めっちゃボッタくってきたりなどはあまりないので落ち着いて見ることができるでしょう。
しかし!我々の目的はそんなシンプルな観光ではありません!
宣言通りラオス人を笑わせなくてはならないのであります!
ですが実際は宿からの道中から変な事を言ってみたり、面白い動きをしてみたりと結構奮闘していたのですが、やっぱり現地の人は一切笑わないのです。
子供たちを笑わせよう
パトゥーサイには子供が多かったので、なかなか笑わない大人よりも子供を笑わせた方がいい!と判断してキッズに狙いを定めます。
そこでどうしても笑いを取りたいアロハ君は秘密兵器をカバンから取り出しました。
これなら子供たちも喜んで笑顔になりまっせ〜!
俺の勝ちや!!
自分ばっかり!
なんか違う感じもしますが、アロハ君はパトゥーサイのテラスのような場所でこれ見よがしにけん玉をやるようです。
大きな声であってるかどうかも分からない英語を叫びながら大道芸人さながらけん玉ショーが始まったのです!
カチッ!
カチッ!カチッ!
ぽろっ…
もっかい…
カチッカチッ…カチッ
あっ
よし
あっ…
結構…むずいな…
…
…
…
…
世の中は残酷です。
誰ひとり笑っていません。
それどころか興味すら持たれず、見ているのは我々日本人チームのみ。
人生思うようにはいかないのであります。
大丈夫だよ!
すごい良かったよ!
完全に自信を失ったアロハ君を見るに堪えないので我々はパトゥーサイの建物の階段を降りることにしました。
今のところアロハ君と私でラオス人からかっさらった笑いはゼロ。
しかしここですんなり帰るわけにもいきません。
最初はアロハ君との『お笑い勝負』としてはじまった催し物ではありますが、もはや気持ちとしてはアロハ君の『敵討ち』であります。
1階の広場のような場所に来ました。
ここなら大丈夫だ!
やるぞ!
アロハ君協力してくれ!
ラオス人を笑わせるために私がやったのは
『組体操』
その中で2人でもできるサボテンをやります!
下から見えますがパトゥーサイの上階から数名の少年たちが見ています!
彼らへ向けてお見せしよう!
日本代表の底力を!
ジャパニーズ!
イリュージョン!
おりゃ〜!
…
…
…
…
なんということでしょう。
私なら絶対に笑うのに、ヴィエンチャンの少年たちは顔をしかめ、まるで汚物を見るような目でこちらを見続けるのであります。
こんなもんさ…
結局我々はラオス人から1つも笑いを取ることができなかったのでした。
おもしろ男現る
結局スベり散らかした我々は宿に戻ることにしました。
するとそこへ見覚えのある男が現れます。
ちょっと
ちょっと
ちょっと!
みなさんも来てたんだ!
ちゃっす〜!
前回の話で登場したおにぎり君が突然現れたのです。
泊まっている宿も違うので「ひょっとしたらもう会わないかもしれない」と思っていましたが、偶然にも彼もパトゥーサイを見に来ていたのであります。
そこで今日私とアロハ君がやっていた事をおにぎり君に説明してみました。
すると
ちょっと
ちょっと
ちょっと!
ちゃっす!
ちゃっすぅ!
それちゃっすでしょ〜!
そんな楽しそうなことやってたんですねぇえ!?
ちゃっす〜!
僕も参加しちゃう!
そう言い残し、いきなり大衆に向かっていろいろやりだすおにぎり君!
からの〜
ただのサボテン
なんつって!
なんということでしょう!
おにぎり君の1つ目のネタ「ひとりサボテン」で、まわりにいた日本語が通じるはずもないラオス人たちが爆笑しているではありませんか!
その後も笑いを取り続けたおにぎり君に大きな敗北感を感じ、肩を落とし帰るのでした。
ちゃす!
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チャリンコレンタル
再び20分歩き宿へ帰ります。
自信をなくしたアロハ君は宿で休憩。
残りの3人は「なぜパトゥーサイに行く時から借りなかったんだろう」と悔やみながら自転車をレンタルしてヴィエンチャンの街中を走ります。
▼チャリをこぐリアルニコン君
大人になって自転車に乗ることなんかほぼ無かった私は意外にも楽しめました。
特にメコン川周辺は「本当にここ首都ですか?」と疑問に思うほどのどかでのんびりとした場所であります。
▼川の向こう側はタイのノンカーイ
まるで時間が止まったんじゃないかと感じるほどに静かなこの町で、のんびりゆっくり風を感じながらチャリをこぎます。
んんん??
しかしここでトラブル発生!
もれそうですよ!
ニコン君は非常におなかが弱い男。
理由は分かりませんが、急にもよおしてしいまったのであります!
しかもタイムリミット間近!
しかし川沿いにはトイレがありそうな場所はありません。
あるのはボロッボロの民家が1つ。
しょうがないからそこらへんでしてくれば?
見ないでおいてあげるから♡
ふふふ
他人事なのでニコン君のその苦しむ姿をつい笑ってしまっているシズちゃん。
それだけは絶対無理っすよ…
…ギュルルるるっ!!
もう限界です!
あそこの民家に行ってきます!
そう言い残し彼は昼間でもお化けが出そうな不気味な民家に入って行きました。
幸運な事に中からおばあちゃんが出てきてトイレを貸してくれたようです。
ふざけた事をシズちゃんとふたりで言いながらニコン君の生還を待っていたところ、先ほどのおばあちゃんが我々の所に歩いてきました。
なんだろう?怖いな…。
と思いましたが、彼女は笑っています。
!@#$%^&*()
ぐふふふ!
=-+_)(*&^%$#
あ〜ヒャヒャヒャひゃ!
英語がまったく喋れないそのおばあちゃんは何を言っているのか分かりませんが、おそらくうんこを我慢しながら現れたニコン君がツボに入ったのでしょう。
それはもう爆笑です。
とにかく誰かにその面白さを伝えたくてしょうがなかったのか、おなかに手を当てるジェスチャーなどを織り交ぜながら、しきりに我々2人にそのおもしろさを伝えてくれたのです。
そして数分後、ニコン君はスッキリした顔で無事戻ってきました。
ヒィ〜!ひぃ〜!
アヒャヒャヒャヒャ!
どうやらおにぎり君と同じくニコン君もラオス人を笑わせることができたようです。
ナイトマーケット
[夕方]
自転車を返して一旦宿に戻り、ひとりで休憩していたアロハ君を誘って4人で食事をします。
夜のナイトマーケットまで時間があるのでビールを飲む事になりましたが、酒好きのシズちゃんがどうも飲みすぎているようです。
ナイトマーケット行くわよ〜!
そしてナイトマーケットへ。
マーケット自体はアジアでよく見るエスニックな雑貨や、著作権完全無視のぬいぐるみなどが売られています。
ところでアジアの公園では『エアロビクス的な事』をよくやっているのをご存知でしょうか?
我々が行ったマーケット付近の公園で40人くらいの大人が集まり、りゅうちぇるみたいな人を筆頭に真剣にエアロビっているのであります。
「ワン、トゥー、スリー、フォー!」
「ワン、トゥー、スリー、フォー!」
もはやそれ自体がおもしろ過ぎるのですが、なんと酒を飲んで調子いいシズちゃんがいきなり参加しはじめたのであります!
ワン、トゥー、スリー、フォー!
えへへ♡
▼ラオスの路上エアロビクスに参加するリアルシズちゃん
これを見た現地の人たちも大笑い。
日本人の女の子がエアロビに参加してるわ(笑)
何あの子!
可愛いじゃない(笑)
この日を最終日に次の日はここヴィエンチャンを出発してヴァンヴィエンという所へ向かいます。
たったの3日しか滞在できませんでしたが、また訪れたい場所となりました。
結局ラオス人から笑いを取ったのはニコン君とシズちゃんそしておにぎり君の3人で、私とアロハ君はヴィエンチャンでがっつりスベりまくったのでした。
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