前日にマークおじさん(24歳)ルディおじさん(25歳)と丸一日遊び、だいぶフィリピンを好きになってしまった私。
二日酔いで朝起きたのはもう9月8日。
9月10日にはシンガポールにいます。
あと2日でフィリピンとお別れするという時に運命的な出会いがありました。
前回▼
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日本人カップルと
サラ髪とパツ子
朝8時ごろ起きると前日にはふたつ空いていたベッドが埋まっていました。
上段のひとりは起きているようでスマホをいじりながらもぞもぞ動いています。
下段のサラサラのロン毛はまだ寝ていて性別すらも不明。
前夜はパーティと言えど22時には酔ってしまいすぐに就寝した私は朝8時にはバッチバチに目が覚めています。
とりあえず起き上がり『セブ▶︎マニラ』『マニラ▶︎シンガポール』の航空券の時間やターミナルをチェックし、マニラで1泊するためのホテルを覚えたてのAgodaで予約したりしました。
するとマークが起きてきて
と教えてくれました。
こうやってひとりで海外にいる時に日本人に会うのは気まずいものです。
と思っていた矢先ふたりとも起きて来て挨拶をしにきてくれました。
サラサラヘアのイケメンサラ髪君(25)と前髪ぱっつんのパツ子ちゃん(26)です。
ふたりはカップルで、なんとオーストラリアで2年間のワーキングホリデーを終わらせてきたとのこと。
そして帰国の途中でフィリピンに遊びにきていたのです。
年齢はみなほぼ同じですが、海外経験や英語力に関して彼等はベテラン、私は赤ちゃんです。
すぐに打ち解けて仲良くなり、3人で海に行くことになりました。
セブの無料ビーチ
[午前10時]
朝出会って1時間後にはもう3人でビーチに行くタクシーに乗っていました。
そしてその車内で
という話になり、セブ島ラストデイにして気分は最高潮を迎えます。
そして着いた場所は無料のビーチ。
と思ったことでしょう。
しかしセブのビーチはホテルやリゾート施設が完全に占領していて、私のような汚ならしい貧乏人が無料で行けるビーチなどほとんどありません。
しかしどうしてもセブの海でイケてる写真を撮りSNSに載せたいパツ子は,あらゆる検索ワードで調べ尽くし無料のローカルビーチを発見したのです。
セブシティからはなかなか離れた場所ですが、雰囲気も良く人も少なくてなかなかいい場所でした。
名前なんかありません。『そこらへんの海沿い』です。
あまりビーチなどの場所で遊んだことがないこの私は何をしていいのかさっぱり分かりません。
とりあえず飛び込んで、とりあえず潜って、とりあえず埋められたりして遊びましたが10分ほどで私は力尽きました。
ここはフィリピン。
怪しいキッズや手グセの悪そうなおばちゃんがそこら中にいます。
私は現金だけポケットに入れてあとは全部宿に置いて来たので手ぶらです。
なので最悪ひとりでここに来ていたとしても盗られるものなどありませんが、ふたりはいろいろと持ってきています。
ここからはせっかくカップルで来ているサラ髪君とパツ子ちゃんに良い思い出を作ってもらおうと思い、荷物番に徹することにしました。
役に立たないでお馴染みのこの私が、彼らの役に立ててたいへん誇らしい気持ちです。
しばらく海を眺めながらまわりにいる人々のあだ名をつけたりしていましたが、先ほどの飛び込みで海水をごくごくと飲んでしまったために急に喉が乾いてきました。
しかし荷物番の私がこの場を離れるわけには行きません。
「水を買いに行くので荷物を見ててもらっていいっすか?」と言えるほど図々しくないし「荷物見てるから水買ってきてもらっていい?」もなんか違います。
そもそもそれを言いに彼らのところまで行く時点で荷物から離れてしまうのです。
熟考した結果ふたりの荷物をすべて身につけて、パツ子ちゃんが履いてきたおしゃれサンダルを砂に埋めてから水を買いに行きました。
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セブ最後の夜
マンゴーストリートのナイトクラブ
ビーチ近くのレストランで昼食をとり、またシティに戻りました。
パツ子ちゃんの調査によるとビーサンや短パンは入店拒否を食らうらしいとのことで、急遽途中にあったSM(フィリピンの大型スーパー)で安い靴と長いデニムを購入しました。
わざわざクラブに行くためだけに服や履物を買うなんてもたいないなぁと思うのですが、そういう決まりなら仕方がありません。
せっかく仲良くなったふたりと遊べるのであればこのくらいの出費は痛くないでしょう。
あまり十分な睡眠が取れていないというカップルは宿に戻りすぐに眠りに尽きました。
一方でしっかり寝ていた私はすっかり気に入ってしまった洞窟レストランに行ったりして夜を待ちました。
そして夜!
マンゴーが大好きな我々はいざマンゴーストリートへ!
中には短パンのやつ、ビーサンのやつ、たくさんいますね…
サラ髪君と再会を誓う
クラブの中は大盛り上がり!
街では全然見ないのに
というほどの大量の韓国人がうじゃうじゃいたマンゴーストリートのナイトクラブ。
およそフロアの8割は韓国人で埋め尽くされました。
きのこ頭みたいな男達からのナンパが絶えないパツ子。
見兼ねて早々と宿に戻ってしまいました。
パツ子ちゃんはクラブで飲んだお酒がどうも合わなかったとかで寝てしまいました。
まだまだ元気なサラ髪くんとボサ髪の私は、前夜と同じように屋上のバーで酒を飲むことになりました。
歳もひとつ違いで同じ九州出身の我々は話題を欠くことなく大盛り上がり。
そして今後の予定をサラ髪君に聞いてみました。
例えばタイとか
そこで私はバンコクでの再会を提案しました。
するとサラ髪君も
と乗り気。
私はこれからシンガポールへ行き北上してバンコクを目指す予定です。
サラ髪カップルはもう何日かフィリピンに滞在してタイに飛ぶことになりました。
バックパッカー旅行をしていて
という約束のほとんどはただの挨拶に過ぎません。
だいたいは二度と会うことが無いのです。
そんな中でこの現実味のある再会の約束ほど盛り上がるものはありません。
知り合ってたったの1日で一気に距離が縮まった我々。
おそらくほぼ同じくらいのサイズの気持ちでバンコクでの再会を楽しみにしていたと思います。
そして数週間後、バンコクで再会した時の感動は今でも忘れられないほどのものでした。
その話はちょっと先です。
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