インド

【旅行記60】ムンバイからゴアまで10時間の列車内で知り合った男はインド人らしからぬ男【インド14】

ジョードプルからムンバイまで列車で18時間、そしてその後ゴアまで10時間。

おしんぽこ
おしんぽこ
絶対飛行機使ったほうがいいっすね

長時間列車に乗っているといろいろとしんどいのですが、たまに面白いこともあります。

例えば友達ができたりとか。

今回はその話。

前回▼

【旅行記59】歩きまわると意外に楽しい?観光客少なすぎるムンバイに一泊【インド13】18時間にもなる列車移動を経てやっとムンバイに到着しました。 次の日はまた10時間かけてゴアまで行かなければならないと思うとゾッとしま...

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ムンバイからゴアまで快適席AC2

朝6時にホテルをチェックアウトしてホテルを出てすぐのところにいたタクシーを捕まえてチャトラパティ駅に向かいました。

今回はムンバイ駅のチケット売り場で運良く2段寝台エアコンの席が取れました。
当然いつもの3段よりも広いし幅もあります。
さらにカーテンがついていて充電もできます。

コルカタからずっと3段寝台のエアコン無しのSLというクラスの列車に乗ってきたので、今回の2段寝台は非常に快適です。

しかも昼間の便なのにガラガラだったのです。

おしんぽこ
おしんぽこ
これなら10時間でも余裕だな!

アビシェクという男

誰もまわりにおらず、快適な状態でゴアまでの移動。

私は完全に横になりバンコクでゲジ眉カナディアンにもらった「レッチリの自伝」みたいな本を読みはじめました。

英語なので辞書アプリとボールペンを片手に超ゆっくり読み進めていきます。

おしんぽこ
おしんぽこ
あまりにも暇だと人間勉強しはじめるんすね

1時間ほど経ったころ、ある男に話しかけられました。

アビシェク
アビシェク
Hi! Which country is your nationality?
おしんぽこ
おしんぽこ
(うわっ!インド人特有の喋りかた!)Japan だよ
アビシェク
アビシェク
そうなんだ旅行中?
おしんぽこ
おしんぽこ
はいそうです

あれ⁉︎こいつは珍しいタイプ!

いつもなら日本人と分かった瞬間

Oh! I love Japan!

とか言ってくるのですが、彼はあっさりで普通な感じの男。

[アビシェク]

名前はアビシェクで私の4つ上の30歳です。

彼は非常に興味深い男なのでまとめてみました。

インド人っぽくない服装

インド人はカースト制の中で生きています。

インド国内にいるとたまに見かけるのがカースト差別です。

ゴミ拾いをしている女の子にゴミを投げつけるおっさんだったり、仲良さそうな友達同士かと思えば「こいつは物乞いのカーストだよ」と友達をバカにしてみたり。

その影響からか、見た目でバカにされないように基本的にほぼ全員同じ格好をしています。

服はシャツ、スラックス、サンダルか革靴

顔はフォーマルっぽい髪型と口ヒゲ。

▼こちらが典型的なインド人の図

しかしこのアビシェクという男はH&Mで買ったようなTシャツにTOPMANで買ったような短パン。

そして日本人の若者が好きそうなアディダスの白スニーカーというインド人らしくない格好をしているのです。

しかもTシャツには反社会的な言葉が書かれています。

『An election is a terrible thing to waste.』

選挙は無駄。

宗教に対して否定的

インドは宗教が濃いです。

  • ヒンドゥー教徒79.8%
  • イスラム教徒14.2%
  • キリスト教徒2.3%
  • シーク教徒1.7%
  • 仏教徒0.7%
  • ジャイナ教徒0.4%
    (外務省調べ)

感覚的にはヒンドゥーとイスラムとシークしかいない感じがします。

おしんぽこ
おしんぽこ
アビシェクは宗教ないのかな?
ゴアに向かってるしキリスト教かな?

と思いました。

インドがイギリスに支配される前、ゴアはもともとポルトガルの植民地でした。

1500年代にはポルトガルの首都リスボンと変わらないほどの発展を遂げたと言われています。

そのときになんとあのザビエルが長崎に行く前にゴアにキリスト教をばら撒いてきたので今でも多くのキリスト教徒がいます。

そんなゴア出身のアビシェクに宗教は何かと聞くとヒンドゥー教らしいです。

しかし彼は宗教とインドの文化を全面的に否定していました。

菜食主義

ヒンドゥー教では牛は神とされ、イスラム教では豚は汚いものとされているので食べません。

どちらも存在しているのでインド人はベジタリアンが多いです。

しかしこの男は

アビシェク
アビシェク
肉食わないとか意味分からないよ
普通にうまいじゃん?

とビーフバーガーを車内で食べていました。

おしんぽこ
おしんぽこ
こんな人いるんですね

お祈り

多くの宗教はお祈りの時間がありますよね。

彼はひとこと

アビシェク
アビシェク
Wast of time
時間の無駄

「そんな時間あったら仕事したり勉強したり女とデートしたほうがいい」

とまわりを気にしながらアツく語っていました。

おしんぽこ
おしんぽこ
こんな人いるんですね

沐浴について

こちらも

アビシェク
アビシェク
時間の無駄!朝の貴重な時間に汚い川でそんなことしてる暇あったら仕事しろ!

と言っています。

おしんぽこ
おしんぽこ
全否定やな

神よりネットを信じる男

アビシェクの仕事はWebの広告関係らしくとっても忙しいそうです。

なのでお祈りなどの宗教に関わっている暇がないんだそうです。

おしんぽこ
おしんぽこ
その割には10時間私と喋りっぱなしでしたけどね
アビシェク
アビシェク
何百年も前に誰かが思いついて作り上げた存在しない神とやらを信じて頼るよりも、PC開いてインターネットに接続して現代の世の中の流れを少しでも知ったほうが幸せになれる

みたいなことを言っていて、それは確かに正論すぎるけど宗教っぽさインドっぽさがなくなったらインドが面白くなくなるなあと思いました。

アビシェクとLanguage exchange

毎回退屈な列車移動ですがやることがあればそれは別の話。

仲良くなったアビシェクとお互いの言葉を教え合いました。

私はもちろん日本語を教えます。

ひらがな、カタカナ、漢字があるというのはなんとか理解してもらいました。

数字、月、曜日の読み方を教えて、挨拶や面白ワードをいくつか教えました。

その中でも

『日曜日』←これに関してはどう説明しても意味が分からないそうです。

アビシェク
アビシェク
日の読み方が違う!
意味も違う?

普段何気なく使っている言葉ですが、その言葉を一から説明するのは難しくて私が先にギブアップしました。

その後ヒンディー語をいくつか教えてもらいました。

मैं तुमसे प्यार करता हूँ 

↑こんなやつ

英語は難しいと言っている人は他の言語に少しでも触れてみたほうがいいと思います。

おしんぽこ
おしんぽこ
こんな意味不明なやつは無理!
英語でいいや!

って絶対なります。

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ゴアのアンジュナビーチ

結局10時間アビシェクと2人で喋り続けてしまいました。

アビシェクとはSNSを交換してお別れ。

おしんぽこ
おしんぽこ
ありがとう!また会えたら嬉しいね!

時間はもう19時。
だいぶ暗くなっています。

ついにゴアに到着しました。

ゴアと一口に言ってもそれはゴア州のことなので、どのビーチに行くかで降りる駅は変わります。

私は有名なアンジュナビーチに行きたかったのでThivim(ティヴィム)で降り、そこからタクシーに乗りました。

鉄道駅からビーチまではかなり距離があるので、他の旅行者と話し合って乗合タクシーで行った方が安くなります。

しかし近年人気がないらしいアンジュナビーチに行くという人はおらず、ひとりでデカタクシーに乗る羽目になりました。

おしんぽこ
おしんぽこ
結構高いんですよね

ついに私はゴアまで来てしまいました。

ここアンジュナでゆっくり休んでから最終目的地のハンピに向かう予定です。


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【旅行記61】10月のゴアは雨季だった!インド唯一のビーチリゾート【インド15】ムンバイから電車で10時間、ゴアのTivim駅に到着しました。 そこからタクシーでアンジュナビーチに向かいました。 コルカタから...

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