カナダのワーホリにこれから行く人へ。
入国時期を迷っているのであればこのブログに辿り着いたのは超ラッキーです。
入国の時期を考える時に考える事と言えば、自分の予定、現地でのイベントやシーズン。
また今すぐにでも行きたい!って人もいるかも知れません。
でもちょっと待って!
カナダでがっつり働いてお金を貯めようと考えている人はそのスタートする時期を少し考え直した方が良いかも知れません。
“タックスリターン”(ワーホリ終了後に返って来る税金)
というものがあるんですが、実は良く知らないでテキトーにワーホリをスタートするとタックスリターン時に下手すりゃ$1,000以上損します。
先に結論を申し上げますと、
入国時期は6月か7月がベストです。
今回は私が調査不足、準備不足であったために身を持って体験した恐ろしい失敗談から、カナダのタックスリターンとそれに関係したおすすめの入国時期の話。
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CONTENTS
想像を大きく下回る還付額
タックスリターンとは日本で言う年末調整や確定申告の様なもので,払い過ぎた税金を取り戻す大事な手続きであります。
私はワーホリ終了後にテキトーに日系の代行業者を使って申請しました。
私の周りで先にワーホリを終了しタックスリターンをした人は$1,000以上返って来ていました。
▼この人は旅行記カナダ編で登場したエージェントの福岡さん。
とよく言われていたので、正直かなり期待していました。
税金とはいえもともとは自分で働いて稼いだお金だし、ちゃんと手続きをすれば受け取る事が出来るのであります。
申請2ヶ月後タックスリターンを依頼していた業者から還付額のお知らせのメールが届きました。
ワクワク
しかし!現実はかなり厳しいもので、還付額はなんと……
ちょっと!
それは少なすぎませんか!?
あまりにも少な過ぎて、これまで見せた事も無いような二度見をしてしまいました。
正直自分の周りの日本人のワーホリの人達は学校行ったり旅行したりで,私の半分も納税していません。
なのに$1,000以上返って来た人ばっかりだったのです。
しかもワーホリの事ならなんでも知ってるエージェントの人にも
と言われていたので、ショックがでか過ぎたのであります。
あまりにも納得いかない結果となったため、業者に連絡してみたのですが、そこで衝撃の事実が明らかになりました。
タックスリターンの仕組み
カナダのタックスリターンの仕組みをざっくり説明します。
※カナダでは州ごとに税率が違うため,私が住んでいたトロント(オンタリオ州)での話です。
雇用主からもらう給料明細には源泉徴収額(〇〇ドル所得税分を引いたよ!っていう記載)が記されていると思いますが、それはその支払い時の収入で雇用主によりだいたいで計算されているので最終的に計算した時に誤差が生じます。
なのでそれを1年分まとめて、正確な納税すべき額を計算したその差額と非課税分丸ごとが戻ってくるというわけです。
またカナダでは連邦消費税と州消費税というものがあり、学校に通ってた人、家賃を払って家に住んでいた人、メトロパスを持っていた人などはそこで納めた税金も一部返って来ます。
※メトロパスの申請は2017年に廃止
旅行記カナダ編を読んでもらうと分かりますが、私はバックパッカー旅行でお金を使いたかったため、1年間地獄の労働をし、
あんまり稼げないで有名なカナダワーホリで約200万円分のカナダドルを貯めました。
という事はなかなかの納税額であります。
なのになぜたったの$238だったのか?
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還付額が超少なくなったカラクリ
所得が$11,000以下は非課税
まずなぜ私の周りの友達が$1,000以上も返って来ていたのか簡単にいうと、
あんま働いてなくて非課税となり、引かれた分ほぼ全額返って来たからです。
仕事の数も種類も豊富なオーストラリアとは違い、カナダのワーホリの人で働いている人はほとんど飲食店やその他サービス業でバイトしています。
つまりその他の業種と比較して圧倒的に賃金が安いのです。
▼2種類の所得税の具体的な数字
連邦税
年間所得$13,601.74までが非課税
それを超えた収入に対して15%課税
州税
年間所得$11,006.74までが非課税
それを超えた収入に対して5.05%課税
簡単に言うと1年間のうちトロントでの収入が$11,006.74以下の人はほとんど返って来るのです。
働き過ぎていた
では私の場合はどうだったのか。
収入が多くなればなるほど還付金が多くなると思っていましたが、実際にはその反対で
$11,000を大幅に超え,ガンガン課税されまくっていたのです。
▼リアルな数字はこちら
納税が必要な連邦税
[調整後決定した私が納めるべき連邦税の金額]
$1,275.86
納税が必要な州税
[調整後決定した私が納めるべき州税の金額]
$687.04
合計の納税額
[上記2つの合計]
$1,962 90
源泉徴収額
[給料から引かれていた金額]
$2,188.25
年金の掛け金
[なんか知らんけど返って来るやつ]
$13.33
合計の源泉徴収額
[上記2つの合計]
$2,201.58
還付額
[タックスリターンで返ってきた金額]
$238.68
シンプルに計算すると
赤−青=緑
年間所得$11,006.74以下の人は非課税となり青がゼロになるので
あまり働いていなかった人の方がたくさん返って来たというのはそう言う事だったのであります。
時期をミスり全所得に課税されてしまった
源泉徴収額(給料から引かれていた額)と納税額の計算は1月から12月で行われます。
所得が多かったとしても、年をまたいでいれば年間所得額が2年に分散されて少なくなるので課税も少なかった($11,000以下だったらゼロだった)と言う事になります。
私のワーホリでの書面の全所得は$24,000ちょいでした。
入国したのは2013年の12月で,仕事が決まり最初にもらった給料は2014年1月の第1週です。
2014年の11月末に仕事を辞めて,最後の給料が12月。
つまり私のワーホリでの書面での全所得は2014年に詰まっていたため,連邦税も州税もガンガン課税されてしまっていたのであります。
これ,もっと働いていたら逆に納税になっていたかもしれません…。
唯一の救いはチップで結構稼いでいた事
チップは現金でもらうので、書面には記載されません。
なのでもちろん非課税です。
チップでもらった合計は$6000以上。
貯金出来たのはチップのおかげです。
簡単にまとめると
ワーホリでチップ(非課税の現金)以外での書面の所得が$24,000。
2014年にその全所得が詰まっていて、$11,000をがっつり超えていたからいっぱい課税された。
もし1月ではなく、年の真ん中7月頭くらいから働いていたとしたら、$24,000が2年分になり,年間所得半分の$12,000にはほとんど課税されないため、約$2,000まるごと返って来ていた。
という事です。
※この場合は2年分のタックスリターンを行う必要がありますけどね
結論 入国時期は夏一択
がっつり働いて貯金する予定の人は6月中旬に入国、ワーホリをスタートし、7月頭から給料をもらい始めるのがベストです。
予定が合わないという人はせめて5,6,7,8月くらいを目安にワーホリを始めるのを強くおすすめします。
今回の話はたくさん働く予定の人向けです。
同じワーホリでも語学留学の人もいれば旅行メインの人もいます。
そう言う人はカナダでの収入はおのずと少なくなるため,あまり気にする事は無いかと思います。
また、話は違いますがカナダは国内で観光ビザ(6カ月)への切り替えが可能です。
なので,もし私がもう一回ワーホリが出来るのであれば
夏に入国し
ワーホリ終了後は観光ビザで滞在して
サイコーのカナダの夏を2回経験したいです。