大雨での停電と冠水。それに伴いネット環境も皆無という状況で過ごした前日。
結局最後は夜遅すぎて宿に入ることもできなかった私はハンモックで寝てしまいました。
意外に寝心地良かったんですけどね。
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専属ドライバーと行くアンコールワット
移動中の砂が凄すぎて泣けた
大雨の前夜から想像もできないほどの晴天に恵まれたアンコールワット観光の日。
朝早くから、サラ髪君とパツ子ちゃんと集合し、トゥクトゥクドライバーを1日借り切ってアンコールワットに行きました。
街の地面はまだまだビッシャビシャですが、アンコールワットに近づくと完全に砂地。
高さ何メートルにもなるような砂ぼこりが舞い上がり、目を開けることができません!
お揃いのグラサンを持参してきたカップルはなんてことない顔をしています。
しかし裸眼の私にとっては死活問題です!
ふぉ~!
私は盛り上がってないから!
温度差感じて!
めっちゃ目痛いから!
スピード落として下さいよ!
とめてとめて!
一旦停めよ!
いやっはぁ〜!!
たとえ卒業式だろうが火垂るの墓を観ようが感情的に泣くことのない私はこの日男泣きするのでした。
そんなこんなでなんとかアンコールワットに着きました。

観たい場所で全然止まってくれないドライバー
アンコール遺跡群は思っていたよりも迫力がありました。
アンコールワットはその中のメインで、その他アンコールトム、バイヨン、沐浴遺跡など他にも見所はたくさん。
なのにこのドライバーはノリノリで運転するだけで全然止まらない!
写真撮りたい!
も~通り過ぎちゃったよ~
汚すぎて高すぎるご飯
自分で選ばせてよ!
遺跡群はかなり広くて、ちょいちょい飲食店のような場所があります。
特にアンコールワットのある場所のあたりには屋台や物販も多いので食べ歩きしたくなるような感じです。
時間はランチタイム。
そこで私は飯がまずいカンボジアでは考えられないほど美味しそうなBBQチキン屋を発見しました。
あれはまずいぞ?
高いし絶対食べちゃダメだ!
なぜかドライバーに止められるのです。
こういう系の人ってどうしても自分が用意しているレストランで金を使わせたがります。
そう癒着ってやつです。
まあ彼がそこまで言うんならしょうがないかということで、そのスペシャルなレストランに行きました。
頼んでないよ!
着いた場所は
と思ってもおかしくないほどの悪臭を放つ、ただの空き地。
薄暗い場所にテーブルが6個並んでいるだけの屋根もない食堂でした。
メニューはカレーかシチューかフライドライスの3種類のみ。
お客さんはもちろんひとりもいません。
店員は歯クソが詰まっているのか終始己の指を口の中に入れてほじくり続ける汚いおばちゃん。
しかしドライバーは
とバカにした態度。
ランチどうする?
もう食べないで観光終わらせる?
歩いてチキン食べに行こうか?
などと会議をしていたのが間違いだったようで、カレー11ドルとシチュー11ドルとフライドライス8ドルが届いてしまいました。
しかも我々が到着する何分も前から盛られていたような感じで膜を張って湯気も出ておらず、見た目もかなり汚め。
ばかにしてる!てか高すぎ!
3人だから3種類シェアすれば楽しいだろ?
取り皿もらうか?ニヤニヤ
完全にバカにしています。
彼らは欧米人旅行者、特に体が大きな白人男性に対してはこんなことはしません。
理由は簡単で怒らすと怖いからです。
イスに座ることもなく、ただテーブルに届いた3皿の不味そうな食事を黙って見つめる我々3人。
すると店員のおばちゃんは伝票を持ってきて現地語で何か叫んでいます。
手付けてないしまず頼んでないから
そしてそこへ現れたのは『観光地あるある・少し日本語ができる現地民』です。
「カンボジアジン、オコル、コワイ」
「カンボジアジン、オコル、コワイ」
こんなこと言われたら怖すぎ!
少し遠くからドライバーがニヤニヤ見ています。
結局一切食べずに3人で30ドル払うことになりました。
今考えるとなんで払ったんだろう?と思いますが、あの場の雰囲気はかなり気持ち悪くて「これ払わなかったら何されるか分からない」という状況でした。
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ビジネス化した物乞いたち
ありとあらゆる場所から子供や老婆を使い、物売り、物乞いをしてきます。
顔は砂や泥で汚れ、服は破れ、もちろん靴は履いていません。
そして涙ながらに弱々しい声で
「イチドル~イチドル~」
と寄ってきます。

あまりにも可哀想な見た目と雰囲気で、
という気持ちになってしまいます。
しかし観光産業に力を入れているこの国は、観光客に迷惑がかかるからか警備員のような人が物乞いや物売りを取り締まります。
何してんだ!やめろ!
と警備員が注意すると
『やっべぇ!逃げろ!』
と言わんばかりで、さっきまであんなウルウルした目であんなに弱々しい今にも死んでしまうんじゃないかってほどの子供や老婆が猛ダッシュを見せてくれます。
そして私は見てしまったのです。
彼女達の仕事意識の高さを。
ボス老婆を数人の子供が囲み現地語で物乞いレクチャーをしていて、ボス老婆が
イチ…ドルぅ~…て感じでやるんだよ!
はい、お前からやってみて!
はい次!
みたいな感じです。
別にそれが仕事ならいいんですけど、なんか気持ち悪いです。
感動なし
遺跡群はとても良かったです。
はっきり言って行く価値ありだと私は思いました。
しかし遺跡を見て写真撮る、これ以外のところがとにかく不自由すぎました。
もっと自由にもっと快適に、もっとストレス無く見てまわることがもしできるのであれば、また行きたいしもっとお金使うかもしれません。
ツアーやガイドによるんだろうけど、我々はあまり楽しい思いはできませんでした。
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日本人8人とベンメリア
ベンメリアはめっちゃいい!
アンコールワット観光をした次の日、我々は予約していたベンメリア行きのバスに乗るために『日本人宿ヤマト』に向かいました。
アンコールワットよりもかなり遠い場所にあるベンメリアに日本人8人ほどで向かいました。
中に入るとアンコール遺跡群ほど広くはなかったのですが、期待通りのRPG感!

もともとはアンコールワットよりも古い歴史的な寺院があったらしいのですが、70年代に例のポル・ポトの野郎にぶっ壊されてしまい放置。
そのまま木が成長して今の姿になりました。
ベン=池
メリア=花
その名にふさわしいほど美しい遺跡でした。
朝から行って昼すぎまで見てまわり、ドライバーとズブズブに癒着していそうな高いレストランで食事して終了。

カンボジア観光まとめ
事前調査がとっても大事
特にルートとスケジュールは頭に入れておいたほうがよかったと思いました。
まともな国のまともなツアーなら任せっきりでいいかもしれませんが、ここはカンボジア。ちょっとでも油断すると旅行が変な方向に進んでいくかもしれません。
お金使う覚悟がとっても大事
カンボジアという国は物価がかなり安いのですが、シェムリアップの街中はほぼすべて観光地価格。
正直タイで生活するほうが安いです。
ほんとのほんとにリアルなカンボジアの物価を見てみたかったら、観光地でもなんでもない場所にいくしかありません。
パン1斤が5円くらいで買えますよ!食えるんだったら!
猿に注意

こいつらは私がアンコールワットの写真を撮っているときに、なんとポケットの中に手を入れてきました。
猿ってだけで怖いのに、気づいたらこの距離にいたので油断できないです。
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サラ髪パツ子と一旦お別れ
サラ髪君とインド行き決定!
私にとってカンボジアは6ヵ国目。
と思っていた頃サラ髪君と今後の話になりました。
そして話し合いの結果『一旦カンボジアで解散、その後バンコクで再集合してインドへ!』ということになりました。
彼とはセブ島で知り合いバンコクで再会、そしてカンボジアに一緒に来ていてこれからインド。
もはや仲良しの域を超えています。
やっぱりバックパッカーは楽しいな
しかしアンコールワットとベンメリアの観光が終わり、パツ子ちゃんはカンボジアから帰国することになりました。
早く日本に帰りた〜い
これが温度差であります。
そして男女の違いであります。
握手をしてふたりとは一旦お別れです。
理解できない!
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