サラ髪君パツ子ちゃんカップルとともにアユタヤ旅行に行き、再びバンコクのカオサンロードに帰ってきました。
この日は次の日の『カンボジア行きのチケット』を買うだけであとは予定なし。
これまで泊まっていたHello hostelは10人部屋に13人くらいが寝ていて、かなりむさ苦しいので、心機一転『激安100バーツ宿』に泊まってみることにしました。
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CONTENTS
1泊260円の宿
アユタヤから戻った我々3人は一旦散り散りに。
サラ髪くんカップルはエアコン付きのイケてるホテルをとっているそうなので、もちろん貧乏人の私はついていくことはできません。
という情報をパツ子ちゃんからもらったので行ってみることにしました。
カオサンロードの1本北側のランブトリー通り。
ランブトリーとカオサンのちょうど中間くらいに3件の100バーツ宿がありました。
とりあえずひとつめを発見してしばし建物を見ていると横から声をかけられます。
お兄さんここ泊まんの?
やめた方がいいんじゃないっすか?
後ろからとても汚らしい日本人男性に話しかけられました。
安いけどねはっはっは
まあ俺と同じ部屋になるんだったら一緒に遊びましょうよ
なんだこいつは。
とても汚い。
そしてとても興味深い。
汚い男は25歳のけごい君。
とってもヒゲが濃い男です。
とりあえず1泊でチェックインするとそこはかなり酷い宿で、とにかく悪臭!
冗談抜きでトイレのニオイがします。
宿内のいたるところに謎のタイ人のおばちゃんが寝ていたり、猫が歩き回っていたり、とにかく不潔であります。
しかし2013年、1バーツ=2.6円だった当時。
100バーツというと260円
缶コーヒー2本分で1泊できるとんでもない安さだったのです。
部屋に入るとそこは6人部屋でひとりだけ寝ていました。
これまたなんとも汚らしい男。
名前はやぶれ君25歳。
もうTシャツやぶれちゃってます。
けごい君も同じ部屋だそうで今夜はこの部屋で3人。
なにか面白そうな事件の予感であります。
カンボジア行きのチケット
陸路でカンボジア
あの有名なアンコールワットを見るために次の日にバンコクからバスでカンボジアのシェムリアップまで行くことになりました。
まず先にバンコクからカンボジアまでは
飛行機で行った方が早いし、めんどくさくなくていいです。
もしくはカオサンロードから東側に少し入ったところにあるサワディーアンコールツアーのツアーバス。
その理由は次の話。
簡単にいうと、怪しいツアーは必ず国境でぼったくりに合います。
そしてシェムリアップまでという約束も守られません。
カンボジア側に入ったらまた違う乗り物などにお金を使うことになり、結果的に飛行機やVIPバスよりも高くつきます。
ただそんなことなど全く知らない私は昼頃にサラ髪君と集合し、そこらへんのテキトーなところでシェムリアップ行きのバス300バーツのチケットをテキトーに購入しました。
早朝にそのチケット屋に集合し、シェムリアップまでのバスです。
次の日エライ目にあうとも知らずヘラヘラしています。
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カオサンロードで夜遊び
性欲の奴隷とムッツリ紳士
サラ髪君は彼女のパツ子ちゃんとディナーに行くそうなので、次の日カンボジア行きの待ち合わせ場所と時間を決め一旦解散。
けごい君とやぶれ君、この2人に負けず劣らず汚い私の3人で今夜は遊ぶことになりました。
この男、自身を性欲の奴隷だと自負する本能に大変素直な男であります。
あらゆる国の性的サービスを網羅する男の中の男。
やぶれくんはチベットや〇〇スタン系の国を旅するマニアック旅行者でタイに来たのは初めての男。
非常に控えめな性格ですが本性はムッツリ変態であります。
と張り切るけごい君ですが見た目通りの貧乏人の我々にそんなお金などありません。
普通にカオサンロードをぶらぶらすることになりました。
ベルギー美女にナンパされるという事件
カオサンロードで有名な『マック君のあんかけ焼きそば』を食べて、そこらへんのバーに飲みに行くことになりました。
しかし性欲の奴隷けごい君は女の子を発見するたびに
と終始落ち着きのない様子。
しかし我々のような汚らしい見た目の男たちと遊びたい女子などおらず、結局男3人でビリヤードをすることになりました。
しかし3人なので人数も合わないし、そもそもみんな下手すぎてお話になりません。
ルールも分からんね
するとそこへ!?
あたしたちも仲間に入れてよ
ビリヤード教えてあげる!
何とも美しいヨーロピアン美女2人がビールを賭けて勝負を挑んで来たのであります!!
(ちらっ)
性欲の奴隷けごい君は嬉しさのあまり
と一歩間違えば警察を呼ばれるほどの音量で喜びます。
しょうがないから
彼女たちはベルギー出身のバックパッカー、ノラさん(赤髪)とリーザさん(金髪)。
あまりにもつまらなそうに、しかも下手すぎる私たちに見兼ねて声をかけてきたそうです。
それまでつまらなかった我々のビリヤードは一変し、
『お金を払ってでも受けたいセクシーベルギー美女による楽しいビリヤード塾』
が始まってしまったのであります。
しかし普段10円単位1バーツ単位で節約をするやぶれ君にとって1杯120バーツという自分が泊まっている宿代よりも高いビールをおごるなんてことはありえません。
あまりにもセクシーすぎて大負けする
エイトボールのようなルールを説明されゲームスタート。
※自分達の球を全部入れてしまった後に最後に黒球を入れた方が勝ち。途中で黒球を入れてしまったら負け。最初に自分の球に触れない、相手の球に触れる、白球をポケットするとファール。国や地域、やる人によってルールが異なるので今回はベルギールールを採用。
チーム汚男子はソリッド(塗りつぶされている方)チームセクシーはストライプ(上下が白くなっている方)でゲームスタートです。
しかし!!!
順調にゲームが進むと思いきや!?
あまりにも彼女らがセクシーすぎてもはや3人とも集中力など皆無。
一瞬で最後のひとつを入れられてしまい1回目はぼろ負け。
ビールをおごることになってしまいました。
そして2ゲーム目,少し粘りましたがまたもや敗退。
もうすでに4杯のビール、480バーツも支払っています。
もともとの実力差があるのに、こんな状況ではビリヤードどころではない!
負けたのに喜ぶな!ハイタッチすな!
そして3回戦。
彼女たちはあと黒球のみ、我々はあと5個。
しかしついにあの男が覚醒します。
誰よりも彼女たちの体を真剣に見ていたムッツリ紳士・やぶれ君がなんと5個連続ポケットして、両チーム黒球を追う接戦となってしまったのです!
これはチャンス!
周りで見ていた人たちも立ち上がりやぶれ君を応援しています!
会場はかなり盛り上がっています!
もはやスターのようなやぶれ君!
敵陣もやぶれ君を応援します!
味方なのに女性陣の応援をしていたけごい君もこればかりはやぶれ君を応援します!
そしてこれが勝利のラストショットとなるか!?
これは!?
とんでもないドヤ顔です!
完全にカッコつけています!
応援されすぎて見たことない顔見たことない打ち方であります!
カンッ!!
結果は…
女子の前でカッコつけすぎたドヤ顔のやぶれ君は、黒球に触れることなく白球を全力でぶっ放し、テーブル外へ飛んで行きました。
ファールとなりあっけなく敗退。
3連敗が決まりゲーム終了となりました。
その後5人でバーへ移動し少し飲みました。
誰か来た
そこへイケメンマッチョの白人男性が2人現れました。
お酒奢るよ
行っちゃおうか?
じゃあね!ボーイ達!
Good night!
リーザとノラはその2人にナンパされて夜のカオサンロードに消えていくのでした…。
そして言葉を失ったボーイ扱いされている日本人3名。
ビリヤードの何倍もの敗北感を味わったところで100バーツのクソ宿にゆっくり歩いて帰る3人でした。
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