1年間のオーストラリア生活を経てタトゥーに興味を持ったこの私。
インド在住の彫り師を訪ねる旅・インド修行編が始まりました。
まずは1年ぶりのバックパッカー生活に慣れるべくバンコクへ来ましたが早くも目的のひとつである「タイでタトゥーを彫る」が終わりました。
インドへの渡航は1週間後。
暇です。
前回▼
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CONTENTS
おじけ付く大人
滞在しているのはカオサンロードのNAT2という宿です。
日本人がたくさんいますが夏休み期間だからかそのほとんどは大学生らしき若者ばかりであります。
▼初日に知り合ったエリナオコンビ
29歳のめちゃめちゃ大人である私は彼らのノリについていけずビール片手に端っこの方でダラダラしています。
しかしロン毛でガリガリでタトゥーいっぱいの,いわゆる「バックパッカーっぽいバックパッカー」の典型例のような見た目の私に興味深々の若者達。
飲みましょうよ!
お金もったいないし…
一緒にやりましょうよ!
いや…私やらないから…
とにかく元気でとにかく羽目を外したい盛りの彼らには圧倒されるのみであります。
加藤雄太
その中で比較的落ち着いたゆうたくんという大学生と知り合いました。
ちょっと写真撮ってええですか?
![](https://oshinpoko.com/wp-content/uploads/2020/05/198-topic.png)
彼は神戸出身の写真家で、「知らない人に話しかけて写真とその人の発言内容を発信する」という一風変わった活動を行う20歳。
モデルは子供から年寄りまで老若男女,また国籍問わず彼がピンときたらインタビューをしているようです。
その活動のインスタ
▼『HAZIME-MASHITE』▼
私は彼の投稿を見て写真のクオリティと言葉選びのセンスに度肝を抜かれました。
フィルターや加工アプリで嘘だらけの写真が蔓延るインスタグラムで,ゆうたくんはこれ以上無いくらいのリアルを発信していたのです。
ひとりひとりが持つ一番良い顔を彼は最初から知ってたんじゃないか?
と疑いたくなるほどモデルの表情が素晴らしいと思いました。
また日常の一部を切り取る写真の技術もさる事ながら,モデル達の発言の一部を切り取るセンスにも長けていて,彼のインスタを見ているだけで1冊の本を読んだような気持ちになりました。
それぞれの人生観であったり,夢や生活の現状。またグチや悩み等のモデル毎に偏らない発言をうまくピックアップしてその通りに掲載しています。
まるで写真から声が聞こえてきそうなほど,その写真に写っている人間が本当にそう言ったんだろうなという事が分かるとてもいい活動であります。
ここまで褒めたところで彼の顔を見るとクソニヤケ顔。
私は彼を心から尊敬し興味を持ち
彼は私に褒められた事で異常に懐いてしまいました。
これが男女であればいいカップルになっていたかもしれないと思うほどに仲良くなってしまったのであります。
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エリナオとワット・ポー
エリとナオという超元気な日本人女子大生コンビ。
ワット・ポー行きましょうよ!
相変わらずタイのお寺など全く興味が無い,なんでバックパッカーなのか疑われるほど観光をしない私。
やたらと私を巻き込みたがるエリナオですがこの日は溶けてしまう程に暑かったので全く乗り気に慣れません。
シンさん誘い出して!
僕も別に行かないけど…
ワット・ポー行きます?
ゆうちゃんに誘われたのなら仕方がない!
という事で4人でワット・ポーを見に行く事になりました。
カオサンロードからは歩いて30分。
入場料は100バーツです。
到着してあの有名なドデカ大仏を見て終了。
![](https://oshinpoko.com/wp-content/uploads/2020/05/watpho.jpeg)
みんなはごゆっくり
いろいろ見て周りましょうよ!
もう暑くてしんどい
男子たち!
彼女達2人がワット・ポー内部を観光している中,私とゆうちゃんは外の日陰でお話をする事にしました。
こういう観光地の周辺にはお祭り等でよく見る氷詰めの飲み物が売っているのでコーラを購入。
すごい元気やわ
しっかりしないと
ぶっちゃけ今やってる事も正しいんかどうか分からんのですよ
(私はもう間も無く30代に突入しますけどね)
世界平和やから
グズグスしてられへん
なんという男だ!
彼の『HAZIME-MASHITE』という活動の本来の目的を聞いて驚きました。
僕の活動を見た人が人の違いを知り許し認め合う事から優しさが生まれ,あらゆる問題は人の思いやりにより自然と解決出来る
すごいなゆうちゃん立派だよ
書籍化すれば?
神戸の書店6店舗で扱ってもらいました
完売しました
あんた
すごすぎんか?
加藤雄太という男。
マジでとんでもない人間だったのです。
こんな20歳なかなかいない!
輝いてるわ!
まぶし〜!
ありがたい事ですけど
でもみんな10代や20歳くらいの頃を忘れているだけじゃないですか?
シンさんだって20歳の頃は…
一瞬私が20歳だった頃を思い出しましたが,ゆうちゃんと比較するととんでもなくロクでもなかったので恥ずかしくて言えません。
思い出したくもない程にひどい生活をしていたのでその話はまたいつか。
約1時間程ゆうちゃんと話しました。
観光を終えたエリナオコンビが戻ってきます。
ゆうた
帰るよ〜
みんながみんな同じだと思ったらいかん
人はみんな違うのだよ
違いを知り,許し認め合う事から優しさが生まれて争いは無くなるんだぜぇ〜
なにそれ?
なぜか何年も経った今でも私に懐いてくれるゆうちゃん。
彼は私のこの迷いだらけのくだらない人生を全て認め肯定してくれる,誰よりも最初に「優しさ」を手に入れた男でした。
HAZIME-MASHITE インスタ
https://www.instagram.com/hazime_mashite_/
Yuta Kato HP
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