全ての支払いを済ませたところで100万近くあったお金が無くなりました。
なんとか気合いでまた70万ほど貯めましたが、お金以外にも問題は山積みであります。
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憧れのバンドからのお誘い
アオイ君
一度海外に行くと決意しましたが、まだまだロックンローラーだった私は毎月下北沢でライブをして、毎週クラブやライブハウスで遊んでいました。
その中で知り合ったあるバンドのリーダー・アオイ君(仮名)に渋谷のHubに呼び出されたました。
そのバンドは「Tokyo○○Band」といって、The musicや The Ruptureのようなめちゃめちゃかっこいいリズムバンドです。
私は彼の友達であり大ファンだったのです。
[渋谷Hubにて]
アオイ君と合流するやいなや
俺の新しいバンドでベースやってくれよ!
そろそろ本気のバンドつくるから!
けっこう人気の“the▲▲ズ“のギターの人やん!すごい!
という私のような超凡人のバンドマンに、かなり魅力的なお誘いが来たのであります。
そこではまた連絡すると言い残し家に帰りました。
その頃私はクレジットカードの審査に落ちたり、税金やローンの支払いで貯金を使い果たしていて、だいぶバックパッカー欲が薄れていました。
こいつらが何日か私の脳内に話し続けた後、私は決めました。
一旦クラブ行こう。
Twitterでギター君の本気度を知る
後日渋谷のHubに来ていた、バンドメンバーになるかも知れないthe▲▲ズのギター君のTwitterアカウントを発見しました。
すると、渋谷で顔合わせした次の日の朝のツイートが。
絶対売れるわ!
サイコーのメンツが集まったので期待していてくれ
興奮して寝れないぜ!
な、なに~!?
本気すぎる!
これは本気すぎるぞ!
そしてその後も
やべっメンバーひとりバラしちゃった
などとファンの心を鷲掴みにしちゃうようなツイート。
いいねを押してみました。
その後も「新曲書いてるぜ!」だの、「新しい時代を作るぜ!」だの、ギター君のツイートは新バンドに向けての意気込みが甚だしかったのです。
一方私は売れる気まったくなしの下手くそバンドを3つ掛け持つただの下手くそベースであります。
しかも間も無くバンド活動自体を辞めてバックパッカーになる予定の男。
これには参った…。
そしてさらに迷った…。
もう海外行くのやめちゃうか?マジでバンドやっちゃうか?
いや!どうせみんな本命バンドやりつつ遊びでやるんやろし海外行っちゃおう!
いや!やっぱり…
違う!バンドは違う!
いや!
どうしよ!
毎日その事を考えつつ、なぜかベース弦を張り替えるのであります。
でも年齢的にみんな26歳以上、はっきり言ってここまで本気ならマジでやるんやろ!
と思いながら、家でベースを弾く時間がまた増えて来たのです。
そして何日も考えたあと私は決めました。
よし、一旦クラブ行こう。
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最終決断
ロック系の人がよく集まるなかなか怪しいクラブがありまして、そこでアオイ君のバンドであるTokyo○○Bandのライブをやるとの事。
ゲストで入れそうだったので何人かで遊びに行きました。
そしていつものようにアツいライブをした後、私は新バンドについて探りを入れに行ってみたのです。
何系のバンドにしたいの?
するとアオイ君は思っていたよりもあっさり。
なるほど…これが温度差か…。
イケメンモテ男に振り回される健気な女子の気持ちが少し分かったところで、決めました。
バンドや~めた!
何回かその後も遊んだりしましたが、毎回やるやる詐欺で、曲作ったりスタジオ入ったりなどは結局無かったのです。
ちなみに謎のドラム男は顔も覚えていません。
そして何ヶ月か経ってアオイ君からLINEが来ました。
その時私は渋谷ではなくクアラルンプールにいました。
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