オーストラリアのシドニーでワーホリが始まり早1ヶ月。
タイ・ラオス編で私の彼女になったシズちゃんがシドニーに来るということで、2人で住むためのシェアハウス探しをしました。
運悪く、良くない部屋や良くないオーナーばかりに当たってしまい、しょうがなく日系サイトで見つけた日本人オーナーのシェアハウスに住むことに決まりました。
結局私が見てまわった物件の中で最安の週300ドル(2人で)だったので良しとしました。
しかしやっぱり旅にトラブルは付き物。
この選択は間違いなくミスってたと言えるでしょう。
前回▼
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かぶれハウス
私とシズちゃんが入居するシェアハウスは海外かぶれが甚だしいオーナー・かぶれ女が運営する、通称「かぶれハウス」であります。
シドニーに到着してからもともと住んでいた『Captain cook hotel』は市内中心部から少し外れた場所にあったため、シェアハウス入居2日前に近くのホステルに移動しました。
たった2日間でしたがとにかく何もかもが最悪だったその移動した先の宿の話。
▲のクソ宿をチェックアウトして、かぶれハウスへの入居日はシズちゃんが到着する日です。
[入居日前日]
入居日の朝にシズちゃんを空港まで迎えに行く事になっていたので、その前日の今日のうちに大きな荷物を新居に移動させておきたいと考えていました。
なので新居のオーナー『かぶれ女さん』に連絡してみました。
こんにちはシンです。
明日からお世話になるのですが、今日のうちに荷物を置きに行っても良いでしょうか。
シンさんこんにちは!
全く問題無いです。
ただ私は違う場所に住んでいますので、立ち会うことができません。
なので他の住人の子に鍵を渡してありますので、その子と連絡を取って中に入って下さい。
連絡先は0462-xxxx-xxxx
その子にも今伝えておきます。
ありがとうございます。
あれ?めっちゃまともやんこの人。
と思いましたが、オーナーからの了承を得たので1時間ほど時間を置き(オーナーがその子に連絡する時間)さっそく電話してみました。
理解不能女
プルルルルルルル…
もし可能でしたらこれから荷物を置きいきたいのですが
もしもし?
あれ?
もしも〜し
あの先ほどのことですが、そちらの都合はいかがですか?
聞こえてますか?
なんやこいつ!
聞こえとるならなんか言えよ!
[時間は10:00]
この日私は12:00から22:00まで仕事で、この2時間の間に荷物を移動させないと次の日の早朝に無駄に全荷物を持って空港まで行かなければなりません。
なので、今のうちにと思っていたのですが、なぜかまったく会話にならないので一度電話を切りました。
また連絡するかとおも…
プーップーップーッ…
一方的に電話きりよったな!
ムカつく!!
予想だにしないその住人の対応がまったく理解できなかったのでオーナーのかぶれ女に今一度連絡しました。
緊急なので今度はメールではなく電話であります。
あのすんません
いただいた電話番号に先ほど電話してみて、一応日本人の女性と繋がったのですが、なかなかうまく会話にならないのでどうしようかと思って電話しました
時間もないのでなるべく早く荷物を置きに行きたいのですが…
おかしいですね
シンさんからのメールを見てすぐにその子に電話して要件は伝えたので、すぐに対応してくれるはずですよ
今日はずっと家にいるって言ってたので大丈夫なはずです
分かりました
ありがとうございます
やはり話は伝わっているようなので再びその住人の女の子に電話をかけました。
プルルルルルルル…
あっもしもしたびたびすみません
先ほど電話をした者ですが
もしもし〜!
ちょっと怖いんですけど…
怖いとは?
私はもう会う前から完全にこの電話口の女を嫌いになっています。
入居前から退去したい気持ちでいっぱいなのですが、もうすでに初期費用の1200ドルもの大金は支払い済みなので今さらキャンセルはできないのです。
なので腹立たしい気持ちを抑えなんとか会話を続けようと試みます。
オーナーのかぶれ女さんから連絡がそちらに行ってると思うんですが、これから荷物を置きに行きたいんですけど…
なぜこの女はすんなり会話ができないのでしょうか!?
これではラチがあかないので、私ははっきりと言い切っちゃう作戦に出ました。
15分くらいで着くので、その際には再び連絡させてもらいます!
荷物を置いたらすぐに仕事に行くので、一瞬鍵だけ開けてもらえれば結構ですのでよろしくお願いします!
明日からですよね?
なんで今日……
連絡来てないですか?
私がこれから荷物を置きに行きたいって連絡来てないですか?
なのでこれから荷物を置きに行きますのでよろしくお願いします
困ってるのは私ですよ!!
シドニーに着いて買ったばかりの電話用スマホを握りつぶしてしまいそうなほど私はムカついていますが、同時になぜここまで話が進まないのかが分からず私はパニック状態であります。
するとその女は私にではなく、おそらく同じシェアハウスに住む住人と何か話しているようです。
私に聞こえないようにコソコソ話をしているおつもりでしょうが全て聞こえております!
むしろ私の入室を勝手な判断で断っているのはあなたです
こ〜わ〜い〜!
ご迷惑をおかけしました
疑問は5つ
- なぜ彼女たちは私を部屋に入れたくないのか
- なぜ会う前から私はこんなに嫌われているのか
- どういうつもりでこのような態度を取っているのか
- 嫌がればなんとかなるとでも思っているのだろうか
- 「はろ?」てなんや
私は彼女達のすべての会話を聞き取り、思いました。
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キャンセルしたい!
ということで再びオーナー・かぶれ女に電話です。
お部屋入れました?
私は先ほどの電話の件を全て話しどうすれば良いのか尋ねたところ、どうやら女性限定ハウスなので「か弱いうさぎちゃん系女子」だから、男の人との会話に慣れていないとのこと。
行ってみてください
シンさんさわやかだし、優しそうな人だからすぐにみんなと仲良くなれますよ
(さわやかはありがとう)
しかし、もしこれで荷物を置くことに成功したとしても今後住み続ける気には全くなれません。
なので私は全てを白紙に戻し、もうすでに払ってある1200ドルの返金を求めました。
するとかぶれ女は豹変したのです。
そそそそそ、それはハナシ違います!
分かりました!
私の方から彼女にもう一回連絡するので!
ちょちょちょちょちょ!
ちょっとまた電話するので待ってて下さい!
そんなに1200ドルが惜しいか?かぶれ女よ。
事の重大さに気づいたかぶれ女が一度電話を切ったところでタイムアウト。
時間は11:40になってしまい、私は12:00からの仕事に行かなくてはなりません。
私の中ではかぶれハウスへの入居はナシ!
今後は1200ドルの返金についてかぶれ女と戦うだけです。
とりあえず明日は荷物を全て持って空港へシズちゃんを迎えに行き、とりあえずはホテルなどに住みながら2人で部屋探しをしようと心に決めました。
この日の仕事は大変忙しく、私はもうヘトヘトであります。
[22:00]
片付けを終え、泊まっている宿へ帰ろうと歩き出しました。
歩きながら電話用のスマホを見たところ着信が20件、テキストメッセージが5件届いていて全てかぶれ女からのものでした。
とりあえずテキストを開いてみたところ
・1200ドルの返金の件は考え直して欲しい
・住人達にはキツく言っといた
・今夜24:00までなら荷物を置きに行っても良い
・1200ドルは返せません
・今電話大丈夫ですか?
・今度パブで飲みましょう
・1200ドルは考え直してください
といった内容を5件1000文字ほどに渡って私に送っておられました。
しかし私は考えを変える気はありません。
全てを断り1200ドルの返金を求める旨を伝えるべく返信しました。
すると返信15秒後にかぶれ女から電話がかかってきました。
すみません電話に出られなくて
あの!
私、住人のみんなにシンさんを中に入れてあげるように言っときましたから!
シンさんは大丈夫な人だから安心してって言っといたので大丈夫だと思います!
やっぱり頭がおかしい人間と一緒に生活はできないので違うところを探そうと思っています
なので近いうちに会いに行きますので1200ドルを返金してもらえますか?
みんなほんとに可愛くていい子ばっかりなんで!
多分朝だったし、すっぴんだったのが恥ずかしかったんじゃないかな?
うふふ
今日の24:00までなら荷物を置きに行っても大丈夫そうなので行ってみてください!
それではよろしくお願いします!
分かりました…
プーップーップーッ…
クソっ!
この意思の弱さをなんとかしたい!
「分かりました」って言っちゃったってことは1200ドルの返金は無しということになったのでしょうか。
コロコロ状況が変わり、完全に心をかき乱されております。
しかし私ももうかなりいい大人なので、こんなしょうもないことで頭を悩ませるのは時間とメンタルの無駄遣いだと言い聞かせ、かぶれ女の言う通り荷物を置きに行くことにしました。
[23:30]
なんとか約束の24:00までにかぶれハウスに到着しました。
すかさず『朝揉めていた人』に電話をかけました。
プルルルルルルルッ
しょうがないよかぶれさんがOKしてんだから
ほんと無理〜!
あっもしもし…
なんですか?
おい!最初のやつ全部聞こえとるからな!
今エントランス開けに行きます
朝は…あの…すみませんでした
なんかお互いへんな感じになってしまって…
お互いってか、変なのはあんただけやけどな!
しかしかぶれ女に何か言われたのでしょうか、謝罪をしてきました。
男という生き物は本当に困ったもので女の子、それも『可愛い』となれば大抵のことは許してしまうのであります。
まあしょうがない、なるべく表に出さないようにはしていましたが私のイライラがあちらに伝わってしまって怖がらせたのかもしれません。
ということで私も一応言葉だけでも謝ることにしました。
これからは…
プーップーップーッ…
かぶれハウスは大きなマンションなので、1階のオートロックを開けてもらわなければなりません。
なので荷物を持ったまま待ちました。
すると住人かと思われる2人がやってきたのですが…。
無言です。
唯一の音声は「チッ」という舌打ちのみ。
かなり感じが悪いというか、何にそこまで怒っているのか本当に理解ができないのであります。
そのまま部屋に到着して一切会話も無く部屋に入れてもらい、荷物を降ろしました。
カマキリが「荷物置いたんなら早く出て行けよ」と言わんばかりの咳払いと視線をガンガン送っているので、滞在時間25秒で部屋を出ることに。
お邪魔しました…
普通人が自宅に来て、その人が出て行ったあとってちょっと気を使って時間差で鍵をかけますよね?
しかしカマキリはドアが閉まって0秒で鍵をかけました。
しかも1回で十分なのに、私に施錠音を聞いて欲しいのか、あたかも鍵が掛かりにくいドアかのように5回もガチャガチャやったのであります。
▼普通
バタン………(そろそろ行ったかな?)ガチャ…
▼カマキリ
バターン!ガチャ!
ガチャガチャッ!ガチャガチャッ!
おい!このブスどもが!
どこがか弱いうさぎちゃん系女子だ⁉︎
カピバラとカマキリみたいな顔しやがって!
男性が怖いて、あんたらの顔面の方がよっぽどホラーやわ!
身の丈に合った態度と発言心掛けろボケ!
などと言えるわけもなく、お礼を言ってその場を去ったのでした。
シズちゃん到着そして入居
次の日の早朝私はそれまで泊まっていた宿をチェックアウトし、シドニー空港へ向かいました。
そしてシズちゃんとバンコク以来、1ヵ月ぶりの再会であります。
久しぶり!
大変だったんだから〜!!
とりあえず家行こう
どんなところ?
楽しみ〜
そして空港から再び市内中心部へ戻ってきました。
そのまま入居のためビルへ到着。
カピバラに電話をしました。
プルルルルルルルッ…
もしもし〜
…チッ
プーップーップーッ
相変わらずの態度ですが、一晩経つと慣れるものです。
カピパラはまたカマキリとともに現れましたが、シズちゃんにまでも挨拶がありません。
よろしくお願いします
初めまして!
(ねぇ何この人達?すごい感じ悪いね…)
(後で話すね)
そして中に入ると他の2人の住人もいました。
無言で鍵を渡され、ラミネートされたハウス利用のための注意書きを読まされます。
そして我々は決断したのです。
「次が見つかり次第出て行こう」
カピバラとカマキリ以外の2人はまあまあまともだったのがせめてもの救いであります。
後日「なぜ会う前から私は嫌われていたのか」をその2人から聞いたところ、不明だそうです。
長くいると社員より偉そうにするパートのおばちゃんって良くいますよね?
そんな感じみたいです。
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