まあまあの金を払ってフィリピンに語学留学に来ていたのですが、結局毎日真面目に通ったのは最初の2週間ほどでした。
その後は毎日遊んでばっかり。
最終的には学校自体あまり行かなくなります。
しかしそうやって欠席を繰り返す人間は意外にも少なく、平日に遊び相手がいない事もありました。
そういう時は暇なので学校に行っていました。
そしてこれは卒業を目の前にしたテストの話。
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CONTENTS
月に1度のクラス分け実力テストに参加
テストを受ける羽目になる
私が通っていた学校はおそらくフィリピンで1番ゆる~い学校で、遅刻や欠席など何も厳しくありません。
セブやクラークでは超スパルタ語学学校が多いと聞きますが、私が通っていたバギオの怪しい学校は規模も小さいし、先生達や日本人マネージャーもゆるくてなんともサボりやすい学校だったのです。
ある日の朝、仲良しのメガネ君に連絡したところ学校にいるそうなのでしょうがなく行ってみました。
すると私の担当の先生に思いもよらない事を言われてしまったのです。
今日は月に1度のテストだぜ!
頑張れよ!
私が申し込んでいたのは6週間。
これは残りの2週間のクラスを決めるテストです。
と思っているのもつかの間、すぐに受験番号を振り当てられ、いきなりリスニングのテストが始まってしまいました。
テスト開始!思っていたより問題が解けた
Listening
相変わらずボロい昔のラジカセからなる音声は全く聞き取れません。
そもそもフィリピン訛りや韓国訛りの英語に慣れている我々が『ネイティブ発音の音源』
を聞けるわけないです。
しかしとってもゆるいこの学校のリスニング音源は1種類しかない
ため、前回と全く同じだったのです。
なので前回よりはスラスラと問題が解けました。
Reading
前半の単語問題や文法問題は結構解く事ができて、学校をサボっているにもかかわらず成長を感じました。
さすがに後半の長文問題は意味不明です。
思想や宗教の問題もあって、
と思いながらなんとなくで解答しました。
Writing
今回のライティングテストのテーマは家族。
親とまあまあ仲が悪い私にとってかなり厳しい問題です。
なので
みたいな厨二病丸出しの内容を書きなぐりました。
Speaking
今回のテストから採用された、くじ引きでテーマを決めるシステム。
5人ずつのグループで、学校の女ボス・アマンダとお話をするテストです。
前回までは全員同じテーマだったらしく、4番目5番目の人は考える時間があるし、前の人のスピーキングを丸パクリするという事例が相次いで発生していたため今回新たにテストのシステムを変更したらしいのです。
5人ずつのグループで1人1テーマ、全く違うジャンルです。
私は3番目。
自分のターンが来るまでどんなテーマになるか分からないので公平な審査と言えるでしょう。
しかし私は強悪運の持ち主。
なんとスピーキングのテーマも私の苦手な「家族」だったのであります。
他の人は母国の文化とか,Holidayの思い出とか…。
ここは落ち着いてライティングテストと同じように「俺は友達をFamilyと読んでるぜ」といったお恥ずかしい内容を話すも、女ボス・アマンダは認めてはくれません。
取り調べさながらの雰囲気であります。
黙秘をする訳にも行かないので、アル中の父上の話やヒステリックキチガイな母上の話を熱く語ってみました。
親が嫌いだの、苗字を変えたいだの、この劣悪な遺伝子を世に残すべきではないだの、スピーキングテストとは思えない酷い発言を繰り出してしまったのです。
やはりこれはどうも「家族をとても大事にするフィリピン人」には受け入れられず、女ボス・アマンダはただ事ではない表情をしています。
そして私が笑いながら高校時代に親と戦争をした話をし始めた時に
もう聞きたくないわ
出て行ってくれる?
と強制退室を食らってしまったのであります。
こんな感じで実力テストは終わりました。
その後アマンダに呼び出しを食らったのは言うまでもありません。
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テストの結果はIntermediate
2ランクアップで大興奮
学校によってランク付けが大きく違うらしいのですが、
私が通っていた学校は
- Advance(ビジネスレベル)
- High Intermediate(上級者)
- Intermediate(中級者)
- Low Intermediate(初級者)
- Upper Beginner (ルー大柴英語)
- Beginner(赤ちゃん)
という6段階。
Upper Beginnerという名前からなんとIntermediateというオシャレな名前になってしまったのです。
実際私にそこまでの実力があったとは到底思えませんが、おそらく合計点がギリギリ到達したのでしょう。
得点表を見るとめちゃめちゃ偏りがあり、ほぼスピーキングだけが驚くほど伸びていて、リスニングや、リーディングはちょっとだけ上がっただけでした。ライティングは初日とほぼ同じ点数で、へこみます。
まあSchoolやDoesのスペルを間違えているくらいですのでしょうがないです。
同期のドンキ君と富美男はBeginnerのまま
やつらはアホです。成長のない赤ちゃんです。
ちなみに同じ同期のおかめ納豆は
High Intermediateのままでしたが、点数自体は著しく上がっていたらしく
と銀メダルで悔しがる天才アスリートの様な高みの発言を繰り返しておられました。
彼女は英語の他に韓国語がネイティブレベルなので、語学に強いのでしょう。
4週間で私がやった事
Wizdomという有料アプリ
遊んで遊んで遊びまくっていた学校生活でしたが、友達もおらずまだ意識が高かった最初の方は誰よりも勉強していたんじゃないかと思います。
その中で超役に立ったのはWizdomというiPhoneアプリです。
2,800円もします!
オフラインだとしても分からない単語があれば一瞬で調べられて、しかも例文に出てくる単語なども長押しすればその単語のページに飛ぶという優れ物。
生活の中で分からない単語や活用などを無意識にWizdomで調べる癖が付いていました。
先生と友達になり遊んだ
フィリピン人の先生とよく話し、よくメールし、よく遊びました。
自然とスピーキング能力が上がっていたのかもしれません。
ただ裕福な日本人はただの金づるです。
飲食代は必ず出さなければいけないという暗黙のルールがありました…。
現地の人とよく話した
コンビニのおばちゃん、学校の警備員、街のキッズなど、話しかけられたらちょっとだけ長めに話をして仲良くしていました。
フィリピンのキッズは当たり前ですけど英語上手すぎて引きます。
また違う学校の先生なども韓国コミュニティを利用して繋がったりもしました。
レベルが上がったその後の2週間
2ランク上のグループはレベルが高くて楽しい
と感じました。
それまでのBeginner軍団が集うBeginnerクラスでは、先生もレベルに合わせて詩吟のようなゆっくりとしたスピードで話すし、間違えようが何しようが褒められるという幼稚園のようなところでした。
しかしIntermediateのクラスは一気にレベルが上がり、元ビギナーの私は完全に落ちこぼれ生徒に近い感覚がありましたが、プレゼンをしたりディベートしてみたりとやりがいのあるものでした。
しかし相変わらず遅刻欠席が相次いだため、そういったクラスは数回しか出ていないし、連続して出席しないと意味のないクラスはクビになりました。
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ついに卒業 達成感無し
結局は人と話して会話力が上がっただけなので、金を払ってまで学校に行ってしまった事は後悔しています。
ですがそのきっかけになったのは紛れもなく語学学校だったので、勉強の仕方を身につけた、英語にビビらなくなったというだけでも意味はあったのかなと今では思います。
しかしその後英語圏の国で生活する時に、自分の英語力の無さに尋常じゃないほど落ち込む事はこの時は知る由もありません。(飛ばして読むならカナダ編へ)
なんせIntermediateくらいでテングになってましたからね。
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