私のアホなブログを読んだことがある人は知っているかと思いますが、私はたった70万円で世界一周に挑んだのであります。
よくこんな意見をいただきましたが
やっぱり無理でした
ナメてました
結局アジアに4ヶ月いたらほぼお金はなくなってしまい旅は一旦終了。
カナダにワーキングホリデーで働きに行くことになりました。
カナダに到着したときの所持金は冗談抜きで10万円。
なんとか仕事にありつけた方法と、その後の取り組みについて書きます。
これは2013年12月から2015年3月までの話。
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CONTENTS
真冬のカナダで履歴書配り
到着した時期は12月でもうすでに街中もっこり雪が積もっていました。
気温は毎日マイナス10度以下。
そんな中初めて訪れた英語圏の先進国で仕事を見つけなければなりません。
減って行く残金と極寒のトロント。
想像してください。
リアルなサバイバル具合は旅行記で詳しく書きます。
▼書きました
まずやったことは無料エージェントに連絡
入国して最初の数日間、寒いなか街を歩いてみたのですが、どうやって仕事を見つけるのかまったく分かりませんでした。
いきなり行ってなんて言えばいいんだろう….
何も進まずお金が減って行く一方なので無料エージェントに連絡。
履歴書を作ってもらい早速その日から履歴書配りをはじめました。
なんて言ったらいいの?
当時はアジアで知り合った人とたまに喋るくらいで、まともな英語力はありませんでした。
しかもかなりビビってるし、お店に行くたびに緊張!
アジア旅行中は怖いものなしで下手くそな英語を披露しまくっておりましたが、ここは英語圏の先進国。
こちらが記念すべき1件目の履歴書配りの様子。
イタリアンカフェにてラテン系のイケメンとの会話
Did you have your resume man?
(履歴書持ってきてる?)
あー…はい…
じゃなくて…
もじもじ…
イエス…
(もう帰っていいよニヤニヤ)
え?終わり?
まだ履歴書渡してないよ!
超バカにされてるやん!
かなりヘコみましたが悔しさの方が大きく、とりあえずその日は宿に戻って英語の勉強と仕事探しのコツを研究しました。
履歴書配りをするうちに英語がうまくなる私
とりあえず『辞書アプリ』と当時はまだしょうもなかった『ネット翻訳』を駆使して、履歴書配りをするときに話すであろうことをひたすら書き出しました。
そして同じ宿にいた「Excellent!!」しか言わないブラジル人にそれを聞いてもらい、毎日ネタ作りと練習をしました。
暇なブラジル人でよかったです。
毎晩付き合ってくれたので。
発音から受け答えのやり方、笑顔の作り方までブラジル流になってきた私はそれから何日か履歴書を配り続けました。
配った場所はホテルや飲食店でした。
相手が忙しくなさそうな時間帯に飛び込むのがおすすめです。
話を聞いてくれます。
そして15枚ほど配って気付くのであります。
断られながらも自分の英語力の上達に。
そして同時に気付くのであります。
15枚も配ったのにまだ仕事が決まっていないことに…。
ネットと知り合いからの紹介もアツい
e-maple
日本人トロント在住者は息するように毎日見ています。
日本人クラシファイドで、求人情報や賃貸情報、その他アツ〜い情報が山ほど乗ってます。
投稿無料なのでしょうもない情報も山ほどありますけどね。
Craigslist Canada
https://toronto.craigslist.ca/
世界中にあるクラシファイドサイト。
アメリカやオーストラリア、イギリス、実は日本版もある超大型サイトです。
英語だしデザインが見にくいし慣れるまで使いづらいのですが、情報量はダントツです。
他の国では新しいサービスが多い中、トロントではCraigslistがめちゃアクティブ。
必ずチェックしましょう。
indeed
https://ca.indeed.com/jobs-in-Toronto,-ON
実は海外では結構前から主流になっていたindeed
結局はネットで応募したところからの紹介で決まった
私は約20日間仕事を探し続け、いくつか面接を受けました。
しかし学生が多いトロントでガッツリ働ける場所は少なく、「週2〜3日なら!」という所ばっかりだったのでこちらから断っていました。
そんな中あるお店に履歴書を配りに行ったときに日本人が働いているのを見て、話しかけてみました。
とのことだったのでソッコーで履歴書を送り後日面接をしてもらいました。
しかし!
その数日後その店から電話があり
めちゃめちゃ忙しくて長時間働くし、休みもあんまりないけど多分稼げるよ
と系列店を紹介してもらったのでそのままアポをとって面接に行くとなんと即採用!
英語面接だったので当時は何が何だか分かりませんでしたが、極寒の中仕事探しのために歩き回ったことと「私は体がめちゃめちゃタフだ!」というアピールを気に入ってもらい、その週からすぐに働くことができたのです。
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地獄のレストランバー
稼げるが死ぬほどしんどい
実際どのくらい稼いだかというと、そこは日給制で『1日$130』です
そんなに多くない?
実はそうでもなかったのです。
当時はジャパレスだと時給$10前後のところが多く、しかも1日数時間しか入れないというのを日本人ワーホリの人達からよく聞きました。
5時間入っても1日$50。
それが週4で月給$800です。
一方で私は日給$130です。
早く終わっても、逆に朝まで片付けが長引いても$130。
しかも週6で働いていたので、月給は軽く$3,000を越えていました。
私がゲットした仕事場は結構おしゃれなアメリカンバーで、店が開いている時間は引っ切りなしにお客さんが出入りしていて、とにかく忙しい店でした。
時給に換算すると$8〜$9くらいの日もザラだったし、仕事内容が地獄のようなキツさ。
とにかくスピード命!クオリティ命!のアツいオーナーだったので手は抜けません。
クビになる訳にはいかない!
と一生懸命働きました。
週1回の休みはただ寝るだけでしたね…。
3食まかないで食費ゼロ
たまにホームパーティや思いつきで料理をするくらいで、基本的に自分の食事は3食とも職場でした。
なんたって毎日13時間以上店にいましたから…。
なので毎日Tim Hortonsというカフェの1.2ドル激安コーヒーを買うくらいで、飲食代にお金をかけることはほぼありませんでした。
お店の売り上げもかなり良かったのでしょう。
俺はワーカーが腹減ってんのが一番嫌なんだ!
とにかく食わせてくれるいい店でした。
そのおかげでだいぶ節約できたのです。
チップだけで生活
カナダはチップ文化が強いです。
チップとはサービスを受けた側がお会計の約10〜20%ほどを上乗せして支払うシステムのこと。
会計後に「Thanks!」などと言いながら$5札をおもむろに渡したり、カード払いのときに「チップ$10払うわ!」と言って上乗せしてもらったりっていう感じです。
もちろん私が働いていた職場でもほとんどのお客さんはチップを払っていたのですが、そのチップは基本的にダイレクトに従業員がもらえます。
受け取ったその人がという意味ではなく、一旦かき集められて従業員ごとに出勤日数や勤務時間などをお店独自の計算式で振り分けるのです。
チップは納税する必要もなく、お店の売り上げにも原則入らないため、自分の分け前はしっかりともらえました。
それがバカにならなくて私は毎週(チップは週払い)必ず$100以上、月間$500近くもらっていたのであります。
家賃が月$370だったので、給料にはほぼ手をつけずチップだけで生活していました。
ジャパレスやコリアン系はオーナーやサーバースタッフがこっそりポケットに入れちゃって、チップが少ないと聞いたことがあります。
また
という店も少なくない中、私が働いていたその店はスタッフ全員の前で計算してくれて、しっかり毎週もらっていたのでラッキーだったと思います。
チップには税金がかからないのでそのままもらえます。
たいした差ではないように感じるかもしれませんが、1年も働くと税金の恐ろしさを目の当たりにします。
▼税金の知識がなくて大きくやらかした話
キッチンマネージャーを任され昇給
何度も言いますが、とにかく体力的にきつい職場でした。
私が入ったあともすごい勢いで人が入れ替わり、常人では続けていけないような過酷な労働環境だったのです。
そんな私でもかなりキツかったです
私が働き始めて8ヵ月ほどたったある日事件は起きました。
オーナーが血相を変えて私の元に駆け寄ってきたのです。
夜逃げしたKen(仮名)とは当時のシェフ、つまり料理長です。
とってもメンタルが弱く、アルコール中毒者でした。
なんとオーナーの家に居候し何もかもお世話になっていたくせに、何も言わず逃げてしまったのであります。
シン!
お前がかわりにやれ!
むむむ無理っす!
といった具合であります。
それからはキッチンは私の国になり、面接や発注や新メニューの開発などにも関わるようになりました。
また過酷な労働環境を改善すべく、在籍スタッフを増やして早番遅番のシステムを作ったり、一番の問題だった仕込みのオペレーションを見直したりと、結構自由にやらせてもらいました。
休みが少なく金がジャンジャンたまる
基本的に週6日働いていたので、お金を使う暇はほぼありませんでした。
夏に20日間の夏休みをもらったときにニューヨークに旅行に行ったり、週1の休みでたまに近場の旅行でナイアガラやハミルトンなどに行くくらいで、基本的にはお金は貯まる一方です。
さらにこれといって趣味もないつまらな過ぎるこの私。
貯金に余裕ができてからはコートを買ったり高いブーツを買ってみたり、めっちゃ高いレストランに行ってみたりと浪費を繰り返した時期もありました。
なので給料丸々貯金できたわけではないです。
カナダでワーホリをしたらお金が貯まりました
貯金は$22,000
給料のほかにチップを現金で毎週もらっていたのでチップだけで生活できていたのですが
とか言って結構使っていました。
その結果ワーホリ終了時には貯金$22,000,当時のレートで193万円くらいです。
タイトルの200万はすみません届いていないです。
一気に金が減る
1年間のワーホリが終わったあとすぐには帰らず、観光ビザに切り替えて今後の予定をゆっくり決めるという名目で3ヶ月ほどトロントにいました。
それまで奴隷のように働き続けた私は、一気に力が抜けて今後の予定など考えもせず毎日ダラダラと過ごしました。
金と時間の無駄遣いをしてみたのですがそんなに楽しくなかったし、今後の予定も何も決まらなかったので帰国を決意。
中華街の怪しげな両替所で日本円100万円を作り、残りのカナダドルはそのまま日本に持ち帰るはずだったのですが….
100万円を作った段階でカナダドルはほぼ残っていませんでした。
どうやらその3ヶ月で半分ほど使い倒したみたいです。
なのでこの記事の本当のタイトルは
『入国時10万円で1年後には200万円その3ヶ月後には100万円』
しかしその3ヶ月という無駄な期間を過ごしたのにも理由があります。
詳しい話は旅行記で。
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カナダワーホリは稼げる
正確には『稼ぐチャンスはある』です。
ビビりで貧乏でアホの私でもできました。
しょうもないジャパレスのしょうもない店長が組んだしょうもないシフトに依存してる人はもちろん稼げません。
『ワーホリ=1年間なにしてもいいビザ』
1年という期限つきなので、めちゃくちゃに動いた方がいいですよ!
▼入国前に絶対読んだ方がいい記事▼
▼旅行記もよろしくです▼