トロントでのワーホリが始まり、2週間以上仕事を探し続けてついに仕事が決まりました。
そして同時に住む場所も決まり、ついに生活の基盤ができたのです。
しかし本当の地獄が待っているとはつゆ知らずのん気なこの私。
仕事初日に目の当たりにした衝撃の実態の話。
前回▼
スポンサーリンク
CONTENTS
忙し過ぎるレストランバー
売り上げ1日5000ドル?
私がこれから働く店は、外観からも想像が付くくらいそれほど大きな店ではありません。
カウンターが10席ほどでテーブルがいくつかあり、最大でも30人くらいしか入れないようなお店であります。
なんとこのキャパで、平日から5,000ドル(当時のレートで44万)近くを売り上げる化け物のような店だったのです。
ちなみに常にほぼ満席なので週末もそんなに変わりません。
これをバー2人、サーバー2人、キッチン3~4人の合計たった7~8人で回すので、毎日てんやわんやです。
トロントの人気店だった
なんと雑誌やネットの取材をしょっちゅう受けるほどの人気店だったのです。
特に食べ物が注目されており、オーナー独自の視点から考えた『アジアンミックストロントフード』というよく分からないコンセプトでしたが、日本人の私が食べてもかなり美味い!と感じました。
▼こちらは1番人気だったメニュー
チーズステーキ
-20℃の中出来る行列
営業時間は18時から26時の8時間。
日本の居酒屋の営業時間とさほど変わりません。
日本の居酒屋であれば30名のキャパで単価2500円×2回転の15万円も売り上げれば繁盛店だと思いますが、この店は1日40〜50万。
4回転くらいしていました。
これはどういうことかというと、開店から閉店まで1日中ピークタイムというわけです。
18時前から外にウェイティングの列ができることも多く、開店と同時に満席になることもも少なくありません。
バースタッフは酒を作り続け、キッチンスタッフは料理を作り続けるのです。
休憩なし仕込みタイムなし
基本的に休憩はありません。
オーダーが落ち着いて全員が動かなくても残りのオーダーはこなせるくらいのときにたまにしゃがんだりして休む程度のことができるくらい。
基本的に『◯時から◯時まで◯分間の休憩』というものはありませんでした。
またキッチンは営業中に仕込みをできるスペースなど無いくらいの狭さ。
そしてそもそも営業中に仕込みをしている時間など皆無で、オーダーをこなすのみで手いっぱいなのであります。
毎日一日中この動き⬇︎
店のルールと給与形態
給料なし?
最初の5日間は給料なしです!
と思いますか?
私も最初はそう思いました。
しかし仕事を続けていったときに完全に納得し、そのシステムには賛成しました。
なぜかというと『仕事がキツすぎて5日も続けられない人が後を絶たない』からです。
経営側としては、すぐ辞めちゃうような人には給料あげたくないですもんね?
というわけで私はマジでお金ないのに、5日間無給で働いたのであります。
日給制
私が働く店は日給130ドル
と思いますか?
実はそうでもないんです。
トロントの最低時給は当時10ドル。
そしてほとんどの飲食店はだいたい最低時給です。
さらにジャパレスやその他アジア系レストランは最低時給を下回ります。
そんな中この店はとってもシンプル。
早く終わっても朝までやっても
130ドル
仕込みが追いつかなくて早めに出勤しても寝坊して遅刻しても
130ドル
めっちゃ休憩しても1秒たりとも休憩できなくても
130ドル
だいたい週5〜6でしたので、月給3,000ドルくらいでした。
最初はそうやってたくさん人が入りますが、結局しんどすぎて辞めていくのです。
チップあり
チップにはかなり助けられました。
カナダはチップ文化が強いです。
つりはとっとけ
毎日ぶっ倒れるくらいめちゃくちゃしんどいけど、苦労してやっとの思いで見つけた職場。
前回▼
次回▼