カナダ

【旅行記71】なぜか全裸でスクワット!英語力と金欠問題により早くもワーホリ終了?|カナダ2】

アジアでほぼお金を使い果たした私は、新たなバックパッカー旅行の資金作りと英語力向上のために、ワーホリビザ(Working Holiday)でカナダに入国しました。

世間知らずと準備不足が相まって入国審査で一悶着。

なんとか入国するも、冬のカナダ・トロントの寒さとネイティブの英語に完全に萎縮していまい、初日から生命の危機を感じるのであります。

おしんぽこ
おしんぽこ
カナダマジ寒いっす

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【旅行記70】初日から絶体絶命?|カナダワーホリスタート【カナダ1】アジアでの怒涛の4ヶ月間の旅を終え帰国しました。 https://oshinpoko.com/story-asia-backpacke...

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CONTENTS

ここでも自分の英語力でヘコむ

空港バスを降りトロントのど真ん中『Young×King 』に到着しました。
 ※トロントの街は縦横のストリートの交わる場所を『ストリート名×ストリート名』で呼んだりします。縦×横でだいたいの位置を示します。

トロントおじさん
トロントおじさん
ダンダス×スパダイナのバーに集合ね

みたいな感じ。

予約していた1$20の宿は『Spadina×King』の交差点のあたりにあります。

▼このへん

トロントのイケてる街並みなどには目もくれず、ただただ雪で足を滑らさないように下を向いて歩くのみであります。

-20℃の中凍えながら雪が積もったKingストリートを約30分歩きなんとか宿の前に着きました。

時間は22時前、中に入ると受付には誰もおらず呼び鈴が置いてあるのみです。

そして鳴らしても誰も来ません。

日本からの長時間移動と、入国での一悶着により疲労困憊の私は早く休みたいので呼び鈴を鳴らし続けました。

すると数分後、明らかに酒を飲んでいるダルそうなタラコ唇のカナダ人スタッフが機嫌が悪そうに出てきました。

タラコ
タラコ
なんだようるせえな
何度も鳴らしてんじゃねぇぞ

パスポート出せコラ

すごい態度!

タラコ
タラコ
ペラペラペラペラペラペラ~

おしんぽこ
おしんぽこ
(うわっネイティブ過ぎて分からん)そ、Sorry, I’m not good at English…

タラコ
タラコ
は~…まったく…

これだからアジア人は」

といったような馬鹿にした『あからさまな呆れ顔と態度』を私に見せつけ、それ以降は一切声を発することなく枕カバーとシーツと部屋のカードキーをカウンターの上に置いてまたドアの奥に消えていきました。

おしんぽこ
おしんぽこ
私の部屋どこにあるんすかね

タラコ野郎に横柄な態度を取られたことによる怒りなどまったく感じることはなく、ただただ『これからこの国で1年間もやっていけるのだろうか』という不安に押しつぶされるのみでした。

全裸でスクワット?カナダで水シャワーを浴びた

タラコが無言で置いていったカードキーに『15』と書いてあったので、多分『15』という部屋だろうと思い、行ってみました。

カードをかざすと鍵が開きどうやら正解だったようでホッとしましたが、室内は『完全なる養鶏場のニオイ』だったのです。

おしんぽこ
おしんぽこ
くっさ~

ドミトリー系の安宿はカナダやアメリカやイギリスなどの先進国の方が圧倒的に不潔です。

2泊くらいですぐに出て行こうと決めて、すぐさまシャワーに向かいました。

カナダは日本のようにエアコンで室内を温めるわけではなく、壁や床など建物自体を温めるシステムを多く取り入れており、室内では薄着でも問題ありません。

しかしシャワールームは別の話。

換気扇などなく、上の方にある小窓で換気するだけという安宿らしいシステム。

室内は暖かいのですが、その小窓から-20℃の外の冷気がヒューヒュー入り込んできて、服を脱げたものではありません。

さらに!

全く初めて見るタイプのシャワーで
お湯の出し方がマジで分かりません!

いろんな方向や角度を試してみましたが
全く暖かくなりません!

おしんぽこ
おしんぽこ
だからみんなシャワー浴びずに部屋がくさいのか

※これは通称アメリカタイプ。反時計回りに12時くらいの位置で待ち続ければ確実にお湯が出るのに、この時は初めてすぎて知らなかった。


お湯など出ない場所が多い、つい最近までいたアジア。
アジアでは何度も水シャワーを浴びてきました。

しかしここカナダはもちろん先進国で、お湯を出すインフラ設備などは整っているはずです。

ですがそれでも外国、それでも安宿。

私には理解があります!

日本での便利な生活が普通だとは思っていません!

いくらカナダが先進国であろうと日本の便利さには勝てないのであります!

カナダは世界の中でもトップクラスに寒い国のひとつですが

おしんぽこ
おしんぽこ
だからなんだよ!?

私は勇敢なる冒険者・バックパッカーである!
水だろうが氷だろうがシャワーはシャワー!
部屋の養鶏場のような悪臭を漂わせるわけにはいかない!
体が熱ければ冷水など気にならんのだ!!


私は全裸のままその場で30回ほどスクワットをして、体を温めたあと、寒いシャワールームで一気に水シャワーを浴びたのでした。

おしんぽこ
おしんぽこ
うおおおおおぉぉぉ!

地獄です!地獄であります!

日本からの長時間の移動の後なので絶対にシャワーを浴びたかった私。

さらに入国からチェックインまで自分の英語力の無さに絶望し、自分の不甲斐なさに完全にキレてるので水シャワーを浴びる程度のことなどなんともないのであります!

おしんぽこ
おしんぽこ
こんなもん余裕じゃボケぇ~!!
オラオラオラ~!

なるべく体を冷やさないようにいつもより多めに体を動かしながら体を洗い、終える頃には肩で息をする私でした。

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不安の波に飲まれる

30日しか生きられない計算

震えながら水シャワーを浴び、養鶏場のようなニオイが漂う部屋に戻ってきました。

水シャワーといえど、かなりスッキリした私は一旦冷静になりお金の計算をしてみました。

私のリアルな残金は10万円。
カナダドルで約$1200

例えばこの『1$20の水しか出ないクソ宿』に泊まり続けたとすると

宿代$20
食費$10
その他生活費$10

合計1$40

1200÷40=30

これはつまり

30日間しか生きられない計算』

であります。

おしんぽこ
おしんぽこ
この30日の間に仕事を見つけて収入を得なければ確実に死にます!

この現実に気付いた時にふと良からぬことが頭をよぎりました。

おしんぽこ
おしんぽこ
$120010万円)あれば日本に帰る航空券が買えるなぁ

帰るなら今だよな

10万でワーホリなんてそもそも無理だよ…

水シャワーを浴びる気合いはあってもお金の問題はどうにもなりません。

結構本気でワーホリ終了を考えてしまいました。

おしんぽこ
おしんぽこ
旅行だと思えばいいよね…

ネイティブの英語に完全萎縮

そして更なる問題がこれ。

日本でも仕事探しに苦労するロクでもないこの私が、英語で仕事などできるわけがありません。

空港や宿のチェックイン時に『ネイティブの英語』や『英語のできない人間に対する態度』にビビってしまって明日からの生活が不安でしかないのです。

もし1カ国目がカナダであればここまでへこむことはなかったでしょう。

しかしアジアを4カ月旅して少なからず英語力が上がっていると思っていた私は、現実を知ったときに仕事探しに対しての自信を完全に失ってしまったのであります。

おしんぽこ
おしんぽこ
どうしていいか分からない

帰りたい

カナダ寒すぎ!オーストラリアにしときゃ良かったよ!

そして極めつけはこれ。

2大ワーホリ人気国・カナダとオーストラリア

カナダ初日、この時点でオーストラリアには行ったことはありませんでしたが

  • 過ごし易い気候
  • 人が大らか
  • ファームや工場などいろんな仕事がある

となんとなくのイメージで思っており、あろうことかカナダを選んだことを大後悔していたのです。

おしんぽこ
おしんぽこ
オーストラリアあったかいんだろうなぁ

仕事探しも簡単なんだろうなぁ

『ニューヨークに近いから』という安易でカッコつけた理由だけでトロントを選んでしまった私は

おしんぽこ
おしんぽこ
オーストラリアにしときゃ良かった!

と完全に後悔するのであります。
※オーストラリアは特別仕事を見つけやすいということはありませんが、このときはそう思っていた。

本来オーストラリアドルとカナダドルはだいたいいつも同じくらいのレートで、現在もほぼ同じなんですが

当時2013年~2014
オーストラリアドル105
カナダドル88

と大きく開きがあり、これから外貨を稼いで食っていかなければならないとなったときにオーストラリアでワーホリをしていた方が圧倒的に有利だったのであります。

またフィリピンで知り合ったメガネ君は私と同時期にオーストラリアへワーホリに行き、いとも簡単に高時給の仕事をゲットしていたのであります。

メガネ君
メガネ君
時給20っすよ~めっちゃ低いっすよ~

おしんぽこ
おしんぽこ
いやめっちゃいいなあ

こういった理由もあって、カナダに来たことを悔やみ、オーストラリアでワーホリしている人達を羨むのでした。

おしんぽこ
おしんぽこ
隣の芝生はめっちゃ青く見えるわ!

次回おしんぽこリタイアせず!?
流れに逆らい反撃を選択!


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